銀座和光がリニューアル、12種類の音色を奏でるインスタレーションも

時計塔完成90周年を機に「セイコーハウス銀座」と改称

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
広告

言わずと知れた銀座のシンボルである、和光本館の時計塔。2022年は建物や時計塔が完成して90年、創業から75年の節目を迎える。その和光が、「時の記念日」である6月10日(金)、名称をセイコーハウス銀座(SEIKO HOUSE GINZA)と改めて、リニューアルオープンする。これは、セイコーホールディングスが同館をグループのブランド発信の拠点と位置づけ、各フロアで進めてきた改装が完了したことにちなんだものだ。

SEIKO HOUSE GINZA
SEIKO HOUSE GINZA

和光は、「時計王」とも称された服部金太郎が創業したセイコーホールディングスの小売部門が1947年に独立して開業した会社。その社屋として1932年に建てられたのが、現在の和光の建物だ。ホテルニューグランドなども手がけた渡辺仁が、ネオ・ルネサンス様式で設計、館内には現在も創建当時の意匠が現存している。

SEIKO HOUSE GINZA
5階「ラウンジルーム」
SEIKO HOUSE GINZA
5階「ラウンジルーム」内の建築意匠

今回は、こうした当時の雰囲気を残しながらも、時計塔のある屋上や5階、6階をリニューアルした。なお、12月には7階も「アトリエ銀座」としてリニューアルを予定している。

屋上は「セイコースカイガーデン」として環境に配慮した素材を使用したウッドデッキや植栽などを整備、時計塔を間近で仰げる。ほかにも、7月29日(金)には小学3〜6年生を対象にしたワークショップ『セイコーわくわく時計教室 日時計篇 in SEIKO HOUSE GINZA』を開催、時計の原型である日時計を工作し、日時計の観察なども行う。

5階は、完成当時の建築意匠が現存する社長室や会議室の一部を「ゲストラウンジ」として改装。1932年当時の細部を生かしながらも、デジタル発信の環境を整備して、プレゼンテーションに活用するほか、メモリアルな買い物をした顧客を中心にラグジュアリーな体験を提供する場となる予定だ。6階は、これまで「和光ホール」として使われてきたが、「セイコーハウス銀座ホール」と改称して、グループ事業全般に関連する展示やアーティストとの共同イベントなどに使われる。

SEIKO HOUSE GINZA
5階「ラウンジルーム」
SEIKO HOUSE GINZA
6階「セイコーハウス銀座ホール」

リニューアルオープンに際して、オープニングイベントとして6月8日からは『Seiko Harmony』も開催。このイベントは、セイコーが次の時代につないでいきたい「匠の技」にまつわる12の音を採集し、それをもとに、音楽家の江﨑文武が制作した1つの曲、『Seiko Harmony』を中心に展開する。

時計塔の鐘が、19日(日)まで、8〜24時の毎正時(最終日は19時まで)に『Seiko Harmony』スペシャルバージョンで時を知らせるほか、1階でも鐘の音に連動して動くディスプレーを展示。夜間には、建物もセイコーハウス銀座のシンボルカラーである青色にライトアップされる。

SEIKO HOUSE GINZA
SEIKO HOUSE GINZA

さらに、リニューアルされたばかりの6階では、『Seiko Harmony -匠の技が奏でる12の音』を10日から19日まで開催。『Seiko Harmony』のために採集した12の音と、それぞれの音にゆかりのある品を展示するほか、会場中心では『Seiko Harmony』自体も演奏される。

SEIKO HOUSE GINZA
『Seiko Harmony -匠の技が奏でる12の音』(セイコーハウス銀座ホール)
SEIKO HOUSE GINZA
『Seiko Harmony -匠の技が奏でる12の音』

なお、本館に隣接するアネックスでも、時計塔90周年と和光75周年を記念したデザイン缶の『銀座COOKIE 9075などを販売中だ。

SEIKO HOUSE GINZA
『銀座COOKIE 9075』

関連記事

ジブリパークに「猫の恩返し」をイメージした入場無料のエリアが登場

コロナ禍前の国内旅行を取り戻せるか、「Go To トラベル」再開へ

木更津に「泊まれる寿司屋」がコンセプトのリゾートが誕生

平日最大60%割、横浜の観光復興クーポンが6月1日から販売再開

都民割「もっとTokyo」が再開、1泊当たり5,000円が割引に

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

最新ニュース

    広告