シカゴ、飲食店の公共スペース利用を助成プログラムで支援

ディアジオ社が寄付、夏に向けオープンエア需要を活性化

Zach Long
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Zach Long
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シカゴの飲食店で屋内席利用ができるようになったとはいえ、気候が暖かくなってくると、屋外席を選ぶ市民は多くなるだろう。新型コロナウイルスのワクチンをまだ接種できていない人が多いというのも、屋外席の需要を増やすと思われる。

そうした状況のなか、シカゴ市と観光マーケティング組織であるChoose Chicagoは、『Chicago Alfresco』という新しいプログラムを導入し、街中で屋外での食事の選択肢を増やすことに力を入れている。このプログラムは、市内の飲食店が駐車場や歩道、閉鎖された道路にテーブルを設置することを支援してきた既存の『Expanded Outdoor Dining』を基礎にしたもの。

『Chicago Alfresco』では、アルコール飲料大手であるディアジオ社からの250万ドル(約2億7,000万)の寄付を受けて、さらに多くの市内の飲食店が屋外席を設け、オープンエアでの食事を楽しみたい客を迎えられるよう助成金を支給する。

同プログラムでは、2020年夏に屋外での飲食環境を整備できたウエストループやレイクビューといった地域は避け、今後観光業の発展が期待できる地域に資金を配分。『Chicago Alfresco』では、少なくとも予算の4分の3を、シカゴのサウスサイドとウエストサイドにあるレストランやバーの支援に充て、地域の飲食店のオーナーたちが、公共エリアに席を設置するために必要な道路保安用品、プランター、照明、パラソルなどを購入できるようにする(公道に屋外席を設置したい飲食店からのアプリケーションは、2021年4月15日(木)まで受け付け)。

シカゴの飲食店が、自分たちの住む地域でどのように拡張し、市内外からの観光客を引きつける空間を作り出すのか楽しみだ。オープンエアでの食事、そしてワインやビールを楽しめる夏を迎えられそうでワクワクしている。

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