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2年ぶりの開催、アートフェア「EASTEAST_TOKYO」で垣根を超えた対話を堪能

ストリートカルチャー、ファッション、音楽のカルチャーも入り混じったアートフェア

Kaoru Hoshino
編集
Kaoru Hoshino
Editor
EASTEAST_TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima
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テキスト:岸本麻衣

今年が2回目となる「EASTEAST_TOKYOは、今回から会場を「科学技術館」へ移し、2025年118日(土)~10日(月)の3日間で開催する。前回はコロナ禍の影響で国内の出展者のみとなったが、今回はアジア各地からギャラリーやオルタナティブスペースが初参加する。

EASTEAST_TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima
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Photo: Kisa Toyoshima

開催趣旨に「単なるマーケットとしてではなく、多様な価値観と関係性が交差し、対話が生まれるプラットフォームとして構想され」たとうたっているように、EASTEAST_TOKYOは国内外のアートギャラリーに留まらず、アーティストランスペース、インディペンデントな実践者など業態の異なるアートスペースが多く出展する。また現代アートの枠を超えて、ストリートカルチャー、ファッション、音楽など、さまざまなバックグラウンドを持つ実践者が集まるこのアートフェアは、まさに祝祭と呼ぶにふさわしい賑わいを見せる。

EASTEAST_TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima
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Photo: Kisa Toyoshima

会場を案内してくれたディレクターの一人は、「ここでは運営も出展者も、みんなバックボーンがまるで違っていて、誰ひとり自分が思い描いた通りにはなっていないと思います(笑)」と話す。しかし、それがEASTEAST_TOKYOの良さだと言う。たとえ思い通りにならなくても、それぞれ違いを抱えたままで与えられたこの機会を一緒に過ごす。そういった違いの幅をあえて見せることも、このEASTEAST_TOKYOの醍醐味だろう。

EASTEAST_TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima
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Photo: Kisa Toyoshima

本展は会場設計にも対話を生むような工夫が施されている。AからEまで5つの展示ブースは画一的な区切られ方ではなく、複雑な線を描く。来場者はブースごとに蛇行しながら、ときに自分の現在地をも見失って進んでゆくこととなる。

EASTEAST_TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima

屋外のEE_Parkでは、よりインタラクティブなプロジェクトが集結し、出展者との垣根を超えて来場者も作品の一部となるような空間が作られている。

EASTEAST_TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima

ブースの合間にはドリンクを提供するBar1Bar2が点在し、来場者はドリンクを片手に出展者やアーティストと時間を過ごせる。飲食スペース兼休憩所のEE_Kitchenでは、DJによるライブも開催。アートに限定されない楽しみ方ができる。

EASTEAST_TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima

なお、フード・ドリンクの提供は、恵比寿の「繁邦」や新宿の「OPEN BOOK」など、日頃からアーティストが集う店舗がセレクトされた。各店の一押しメニューが並んでいるので、ぜひこちらもチェックしてほしい。

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Photo: Kisa Toyoshima

蛇行する黒い線が印象的なキービジュアルは、JAGDA新人賞2024の受賞が記憶に新しい岡﨑真理子によるもの。東京の河川をトレースして作られたキービジュアルは、さまざまなカルチャーを辿って会場を彷徨う来場者の足跡にも重なる。岡崎は会場で販売されているオリジナルグッズのデザインも手がけた。

EASTEAST_TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima

随所に垣根を超えた対話が生まれやすくなる工夫が見えるEASTEAST_TOKYO 2025は、「作り手」と「鑑賞者」が分断されがちだったアートシーンに風穴を開ける存在になるのかもしれない。

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