ドイツのベルリンにジョージ・グロスの美術館がオープン

「20世紀最大の風刺画家」の人生と作品を紹介

Ed Cunningham
編集:
Ed Cunningham
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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今度、ベルリンの中心部であるシェーネベルク地区の緑豊かな広い大通りを散策する時は、この新しい質素だが魅力的な美術館を探してみてほしい。ドイツの画家であるジョージ・グロスの人生と作品を紹介する、クライネ・グロス美術館Das Kleine Grosz Museum、住所:18 Bülowstrasse )だ。

「20世紀最大の風刺画家」といわれるグロスは、1920年代のベルリンの生活を風刺的に描いた絵で知られる。彼の先品は軍国主義者、資本家、ブルジョアジーをやゆし、ドイツ社会の腐敗した要素を攻撃することが多かった。

Kleine Grosz Museum
Photograph: Hannah Seibel

この美術館は、2022年5月14日にオープンしたばかり。建物は1950年代のシェル・ステーション(ガソリンスタンド)をリノベーションしたもの。一度に60人しか入れないほど狭いが、素晴らしい空間といえる。

1階はグロスのキャリアを年代順に紹介する常設展。2階は年2回開催される企画展(第1弾ではグロスの10代を紹介)のための展示スペースだ。

美術館の名称にある「クライネ」は「小さい」、「グロス」は画家の名前であると同時に「大きい」の意味を持つ。合わせると「小さい大きい美術館」となる。なんともかわいらしい言葉遊びだ。

原文はこちら

leine Grosz Museum
Photograph: Hannah Seibel

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