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総務省統計局の「令和5年住宅・土地統計調査 調査の結果」によると、現在日本には約900万戸もの空き家が存在し、今後10年以内には3軒に1軒が空き家になるとも予測されている。そんな深刻な空き家問題の解決に向けて、古民家再生プロジェクト「Akiya Design Project」の発足が決定した。

プロジェクトを牽引(けんいん)するのは、日本の自然素材に着目したナチュラルコスメティックブランド「kiiks(キークス)」を立ち上げた水原希子。そして、茶道や花道などを自身のSNSで発信し、日本文化の美しさを次世代に伝えているローラの2人だ。

kiiksでのコラボレーションでも注目を集めた2人が、今回は古民家再生プロジェクトで独自のセンスを発揮する。水原とローラのサステナブルな思想とクリエーティブな感性が、どのように古民家を生まれ変わらせるのか、注目が集まる。
同プロジェクトは、茨城県古河市と京都府亀岡市にある2軒の古民家を対象に行われる。どちらも観光客が比較的少ない自然豊かなエリアに位置しており、建物そのものが旅の目的として訪れたくなるような場所を目指す。
水原は、古河市の古民家を手がける。担当するのは、築150年以上の伝統的な家屋。堂々とした門構えに趣のある母屋が印象的で、現代の住宅ではなかなか手に入れることが困難な上質な素材が使われており、構造そのものが美しいのが印象的だ。

一方、ローラが手がけるのは、亀岡市に建つ家屋。明治から平成にかけて約70年間瓦業の仕事場として使われていた歴史を持つ。
建物の伝統的なたたずまいをできる限り残しながら、訪れる人がその歴史を間近に感じられる空間に再生する予定。周囲には田園風景が広がり、雄大な自然の眺めも見どころだ。

同プロジェクトについて水原は、「私のスタイルやデザインを、どのように日本の伝統建築に生かしていくのかが楽しみです」とコメント。ローラも、「訪れる方々が古くて美しい日本家屋の魅力をより感じられるよう、楽しくインテリアコーディネートをさせていただきたいと思っています。とっても楽しみです!」と意気込んだ。

古民家を修復し新たな価値を加えることで、日本文化に関心を持つ国内外の旅行客が伝統的な家屋に実際に宿泊できるだけでなく、文化遺産の保護にもつながる同プロジェクト。ファッションやライフスタイルの面でも注目を集める2人が、どのように古民家の魅力を引き出していくのか、今後の展開に目が離せない。
なお、どちらの古民家も、2025年秋にAirbnbの公式ウェブサイトで予約できる。
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