あいだや
Photo: Kisa Toyoshima

御徒町にビブグルマン「らぁめん小池」系列つけ麺店「あいだや」がオープン

キング製麺のもちもち麺を使用、スペシャリテは「黒毛和牛サーロインご飯」

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Aya Hasegawa
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上北沢の「らぁめん小池」は、ビブグルマンを獲得している人気ラーメン店だ。同店は「中華蕎麦 にし乃」「キング製麺」「つけめん金龍」「こいけのいえけい」といった、それぞれ個性が異なるラーメン店を手がけており、その6号店目となる店舗が2024年10月、御徒町に誕生した。

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Photo: Kisa Toyoshima

名前は「あいだや」。店長の名前がアイダさんなのかなと勝手に思っていたが、「上野シックスロード」という建物の通路の「あいだ」にあるから「あいだや」なのだとか。御徒町駅から徒歩5分もかからない立地だが、筆者しかり、通り過ぎてしまう人も多いかもしれない。ご注意あれ。 

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Photo: Kisa Toyoshima

同店の看板アイテムは、つけ汁2種(1,250円、以下全て税込み)、つけ汁1種(950円)のつけ麺だ。つけ汁は、「豚骨魚介」「にんにく」「醤油」「海老」「坦坦」の4種類から選択できる。ちなみに、「ネギ塩ニンニクラーメン」(900円)などラーメンも用意している。

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Photo: Kisa Toyoshima

つけ汁はいずれも醤油がベース。うまみたっぷりの「豚骨魚介」は安心かつ安定のおいしさだ。横浜・白楽の名店「くり山」の専用魚粉を特別に卸してもらい、後引く味わいが共存した伝統的なつけ汁に仕上げた。

「にんにく醤油」はガツンと来る「二郎リスペクト系」。「海老」はエビのビスクをイメージした、エビ好きにはたまらないスープとなっている。「坦坦」は卓上の花椒(中国の赤い山椒)で味変をするのも楽しい。

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温かい釜揚げ+味玉150円(Photo: Kisa Toyoshima)

300グラム(並盛り)で提供する麺は、姉妹店「キング製麺」で作る、オリジナルの中太ストレート麺だ。冷や盛りと温かい釜揚げから選べる。釜揚げは、冷や盛りを作る過程の麺をゆで釜から抜き、直接盛り付けることで、ふんわり感とモチモチ感が同居。コシが残ったまま最後まで熱々の麺が楽しめる。

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冷や盛り+味玉150円(Photo: Kisa Toyoshima)

麺の上には少し赤みが残った鴨と豚、2種のチャーシューが乗っている。スープ割はポットに入ってカウンターに置いてあり、気兼ねなく味わえるのもうれしいところだ。

そして「あいだや」を語る上で無視できないのが、「黒毛和牛サーロインご飯」(700円)だ。カウンターに奥行きがあるため、ゲストの目の前で何かできないかと考えた結果、このメニューに行き着いたのだという。

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注文が入ると、見事なサシが入ったひと目で上質だと分かる肉が、木箱からうやうやしく登場。これをスタッフが目の前で焼いてくれる。あいだやのスタッフは、開業前に東京が誇るすき焼きの名店「今半」で焼き方をチェックしてきたそうだ。

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ちなみに、黒毛和牛サーロインご飯をオーダーすると、ご飯は1杯おかわり自由。余った卵のために卵かけ飯用の醤油も用意されているなど、至れり尽くせりだ。牛肉の脂とたれが混ざり合った、卵かけご飯の魅力に抗うのはなかなか難しい。卓上にある「海老辛」をかけるのもおすすめしたい。 

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Photo: Kisa Toyoshima

サイドメニューで700円という料金は、なかなかインパクトがあるが、実際に食してみると、いかにリーズナブルか納得するはず。むしろ、料金設定を間違えてしまったのではないかと、心配になるほどだ。潔いばかりの炭水化物祭りだが、たまにはとことん自分を甘やかしてしまおう。

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