Hans Christian Andersen Museum
Photograph: Kengo Kuma & Associates, Cornelius Vöge, MASU planning

デンマークに隈研吾設計のアンデルセン博物館がオープン

アンデルセンが育ったオーデンセに2021年6月開館予定

作成者:
Huw Oliver
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『雪の女王』『みにくいアヒルの子』『人魚姫』は、多くの人がよく知っているアンデルセン童話だ。デンマークに、没入型の展示、庭園、音と光のインスタレーションを通して、これらの魔法の物語の世界を新たに紹介する新しいミュージアムがオープンする。

100話以上の童話(間接的にはたくさんのディズニー映画)を手がけたデンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、大人になってからコペンハーゲンへ引っ越す前、当時は田舎だったオーデンセという街に育った。幼いアンデルセンは、古くからの伝統と迷信が伝わるこの地域で父親と一緒に森への旅に出て、文学と自然への深い情熱を持つようになったのだ。

2021年6月、今では都市へと変貌を遂げたオーデンセに、アンデルセンの童話の世界に足を踏み入れたような感覚を提供することを目的とするハンス・クリスチャン・アンデルセン博物館がオープンする。
 

Hans Christian Andersen Museum
Photograph: Kengo Kuma & Associates, Cornelius Vöge, MASU planning


博物館の敷地内には、周囲の庭園と自然に溶け合うガラスのファサードを持つ円形の建物がいくつか配置される。
建物は、屋内で森のような印象を与える細い木の柱を多用し、少しへこんだ屋根の上には花の庭が作られる。また、カフェ、地下の展示スペース、イベントやワークショップが開催できる 「子どもたちのためのスペース」なども設けられるという。

この博物館は、すでに観光地となっている『アンデルセン幼年時代の家』のすぐ近くに立地。イギリスのストラットフォード・アポン・エイボンがシェークスピアのための街になっているように、オーデンセはこの施設の誕生によって、アンデルセンのファンにとってさらに魅力的な場所となるだろう。

博物館の設計を担当した隈研吾建築都市設計事務所では、1本の木の下に全く新しい世界が隠されているというアンデルセンの物語『火打ち箱』からデザインのインスピレーションを得たという。隈は、「この建築デザインの背景にあるアイデアは、小さな世界が突如としてより大きな宇宙へと広がっていくという、アンデルセンがこの物語で使った手法と通じています」 と述べている。 

確かに、この1年の間頻繁にロックダウンされていたが、 我々の世界はもう少しパワーアップされてもいいと思う。魔法が起こりそうなオーデンセまで、おとぎ話の旅に出てみるのはどうだろうか。

原文はこちら

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