Kiyomizu-dera Kyoto
Photo: Snitz/Unsplash

外国に学ぶ、日本の観光復興に参考とすべき2つのモデル

シンガポール、タイは隔離期間なしで渡航客受け入れを実施

Lim Chee Wah
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Lim Chee Wah
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コロナ禍以来、日本は世界基準で見てもかなり厳しい規制を敷いてきた。日本国籍者や有効なビザと再入国許可を得ている在留資格を持つ外国人、特段の事情のある外国人旅行者を除いて、程度の差はあれ、全ての国と地域に対して入国を拒否しているからだ。こうしたほぼ全面的な入国拒否の態度は、日本で学び続けたい留学生たちの不満の種になっており、経済団体連合会は政府に入国規制緩和を求め続けている。 

多くの外国人は、東京をはじめ日本各地を訪れることを心待ちにしているが、現時点ではいつ入国制限が解かれるのかについての決定はなされていない。それゆえ、当面できるのは、ほかの国が導入して成功したウィズコロナ時代の観光モデルを参照することだろう。これらと同じモデルを採用するにせよ、独自の対策を打ち出すにせよ、日本が観光客を再び受け入れるよう後に続いてくれることを願うしかない。

入国の条件にワクチン接種証明しか求めていない国に比べると、以下の2つの国は、日本の現在の厳重な規制に代わり得る、実現可能性が高い措置を採用しているといえるだろう。

シンガポール:ワクチン接種済みトラベルレーン(VTL)

隔離なしの渡航を認めるこのプログラムは、シンガポールとトラベルバブルを締結した国に対して適用される。入国に際しては、出発前と到着後に新型コロナウイルス感染症に感染していないか検査を受ける必要がある。到着後2〜7日は、滞在先から移動する場合には迅速抗原検査(ART)を自身で行わなくてはならない。

タイ:『Test and Go』プログラム

このプログラムは、アジアの中でも観光客の気持ちに最も寄り添っているものの一つ。ワクチン接種済みの旅行者は、隔離期間なしで観光目的での入国を申請できる。ただし、タイ到着後の1日目と5日目に指定の場所でPCR検査を受け、政府指定の基準を満たすホテルで結果を待たなくてはならない。自由に移動するには、この2日間の権益検査で陰性となることが条件だ。

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