2025年も海外から多くの腕利きジャズミュージシャンが来日予定だが、2月には「現代最高峰」とも称されるドラマーのネイト・スミス(Nate Smith)によるトリオ公演が控えている。ジャズの伝統からファンク、ヒップホップ、さらにはドラムマシンの音色までも分析してたたける達人だ。ドラムのビートだけで体を揺らして聴きほれてしまうだろう。
本公演でフィーチャーされる鍵盤奏者のキーファー(Kiefer)はビートミュージック的なアプローチで人気だが、このプロジェクトの動画を観ると、より自由にジャジーなアプローチを展開している。もう一人の客演のカートゥーンズ(CARRTOONS)もプロデューサーとしての印象が強いが、手元にサンプラー「SP-404」を置いてベースラインをグルーヴさせていた。
三者三様のスタイルを持つプレイヤーが演奏して生まれる、その場のひらめきとハプニングが見どころの貴重なライブ。ジャズだけでなくヒップホップ、ファンク好きにとっても外せない公演となるだろう。