音楽に酔いしれる夜

東京のミュージックバーでメロウな夜を過ごそう

テキスト:
Kunihiro Miki
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それぞれ魅力や雰囲気は違うが、渋谷や恵比寿、三軒茶屋などのミュージックバー5軒を紹介。魅力や雰囲気はそれぞれ違うが、忘れられない夜を過ごせるはずだ。

グランドファーザーズ
  • バー
  • ワイナリーズ
  • 渋谷

約40年前に開店したグランドファーザーズは、東京における由緒あるミュージックバーシーンの潮流を作った父親的存在だ。こじんまりとしたバーでは、当時は珍しかったプレイリストの形式で音楽を流した先駆者であり、ロックのLPレコードから1曲ずつ選曲していた。現在は、レコードが主流だった1970年代のポピュラーミュージック(AORやファンク、ソウルなど)を流している。時がたっても、きちんと維持された雰囲気が音楽にさらなる魅力を加えている。

  • 音楽
  • 高田馬場

ジャズに特化したバー、イントロ(Intro)は、小さな隠れ家のように作られている東京のバーの基準から見ても狭い。この空間の不足は温かな歓迎によって補われている。週に3〜4日ライブが行われており、洗練されたライブと言うよりも、気軽に飛び入り参加できるような雰囲気だ。それが魅力で、学生から人気ミュージシャンまで、様々な人々が毎晩のようにジャムセッションを楽しんでいる。

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  • ナイトライフ
  • 渋谷

神南の裏通りに位置するDJバーコアラ(KOARA)。たまに大物がシークレットで出演することでも知られる。誰が出演しようとも、20人も入れば満杯になる小さなダンスフロアは、激しく腰を振るダンスよりも、熱狂的なステップを踏むのに向いている。東京のオーディオマニアは、同店の音響システムを都内のDJバーのなかでも指折りだと絶賛している。新進気鋭のDJたちがブースに立つことが多い週末に、そのサウンドを体感してみてはいかがだろう。基本はエントランスチャージが無料で、ファーストドリンクが1,000円だ。

  • バー
  • 恵比寿

東京のミュージックバーと言えば、きっとベルカナ(Berkana)のような店を想像するはずだ。恵比寿ガーデンプレイス内の洒落たスタンド横丁にあり、大きな窓からJRの車両が走るのを見わたせる。ドリンクメニューは、日本各地から厳選したクラフトビールや200種類以上のウィスキー、同様に多くの種類から選べるジンに、ミクソロシストが作るミクソロジーカクテルを揃えている。ジャズやシティポップが流れていることが多いが、土曜はゲストDJがブースで完璧に調整された音響システムを操る。クリアな音を表現する『タンノイ』のスピーカーと迫力ある『マッキントッシュ』のアンプによって、古い曲でさえも初めて聴くような感覚に陥るだろう。

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天狗食堂
  • ナイトライフ
  • 太子堂

三軒茶屋で最もディープなDJバー。店内の奥にDJブースと、小さなダンスフロアがあるだけの極めてシンプルな作りだが、流れる音楽は常に驚くほど幅広い。ある夜はクレイジーなディスコやハウス、次の夜にはソウルやジャズ、ファンクなどが流れる。空間が狭いこともあり、常連と仲良くなれる場所でもある。ドリンクを何杯か飲んで、オーナー特製の餃子やカレーを味わった後であれば、そこまで難しいことではないはずだ。 

デートはここに決める……

東京、デートバー10選
  • バー

「バーで口説くな」というバーテンダーもいる。しかしやはり、すべてにおいてオーセンティックな一軒だからこそ、男女を問わず「素敵なあの人と足を運びたい」と考えるのも不思議ではない。ただし、扉を開く者はひとつだけしっかりと覚えておかなければならない。2人の交わす言葉、口説き文句の一語一句は、バーテンダーに筒抜けである、と。

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