サムタイム
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東京、ジャズハウス10選

吉祥寺、高田馬場、江古田で本物のジャズに出合う

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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テキスト:James Catchpole and Time Out Tokyo Editors

数多くのジャズライブハウスが点在している東京。毎夜都内で行われるジャズライブの数は50以上もあると言われている。それゆえ、初心者は店選びに迷い、敷居の高さに腰が引けてしまうことも多いだろう。ここで紹介するジャズハウスは、間違いなく訪れる価値のある場所なので、参考にしてほしい。

ライブハウス

  • ミュージアム
  • 江古田

最寄り駅が江古田と、都心からは少し離れているが、ジャズ好きは訪れる価値のある1軒。1981年にオープンし、当初は通常のバーとして営業していたが、客の好みもあり、次第にジャズライブが定着した。ジャズバーとしてはかなり広く、オーナーの中野が1人で運営していると聞くと驚くだろう。

中野自身、かなりのジャズ愛好家で、リーズナブルに質の良いジャズ演奏を楽しんでほしいと、音楽料金は、他店と比べても格安の1,500円に設定。500円のテーブル料金には、食べ放題のナッツとドライフルーツも含まれている。財布の中身を気にせず、酒につまみ、良質なジャズ演奏が楽しめるとあれば、常連客が多いのもうなずけるだろう。気軽にふらりと出掛けて、心地良いひとときを堪能したい。

  • 音楽
  • 吉祥寺

たくさんのジャズクラブでひしめく吉祥寺の中でも、穴場的存在のライブハウス。中央にステージがあるため、演奏を間近で楽しむことができる。座席のセクションによって高さが異なるのも珍しい設計だ。早めに入店し席を確保しておかないと、アーティストが見えにくい席になることもあるので、演奏時間よりも余裕を持って入店しておくのがおすすめ。

店内はどちらかと言えば窮屈で、音響システムも決して良いとは言えないが、多くの一流のミュージシャンがこの店でライブを行っている。 ほとんどのショーは2,000円前後と、昔から変わらず手頃価格なのもうれしいポイントだ。

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  • 音楽
  • 千葉

アットホームな雰囲気が、なんとも居心地のいいジャズライブハウス。70歳を超えたオーナーが切り盛りしており、2019年4月にオープンから40周年を迎えた。

ライブ時には10人ほどしか収容できない店内が、客であふれかえる。ピアニストが目前で演奏し、自分もバンドの一員のような一体感を感じることができる。本店はミュージックチャージに食事代が含まれており、入店には事前の予約が必要だ。

  • 音楽
  • 御茶ノ水

「ギター通り」としてもよく知られるお茶の水付近は、さまざまな音楽家が集まる場所だ。中古品から新品まで、あらゆる種類の音楽機器を販売するその通りのある店の地下に、ジャズハウス ナルはある。

オーナーはサックスプレイヤーとして活躍しており、音楽に対するこだわりも人一倍。ライブは実力派ミュージシャンだけでなく、若手とのコラボレーションや、一般も参加できるジャムセッションなど、意欲的にさまざまなスタイルのライブを開いている。

ステージが近いのもナルの特徴で、特にグランドピアノの前の席は、ミュージシャンの息遣いや目配せを間近で感じることができるだろう。 料理はイタリアンをベースにした創作料理。オリジナルカクテルと一緒に楽しみたい。音楽料金は、2,500円からと中程度。ほぼ毎晩、45分間のジャズ演奏を2、3度行っているので、気軽に足を運んでみよう。  

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  • 音楽
  • 新宿二丁目

東京のジャズマニアに半世紀以上愛されている新宿の名店。世界中から集う著名な演奏者や快適な座席、そしてその歴史など、この店にこには全てがそろっているといえる。

長く人気を誇る理由は、何よりも観客の音楽体験を深く考慮してきた姿勢だろう。地下に広がる大規模なスペースに並ぶバー席はすべてステージを向いており、音楽を堪能してもらうため、演奏中のサービスは最小限だ。

ほとんどのイブニングショーの音楽料金は3,000〜4,000円と、リーズナブルなのも選ばれ続ける理由だろう。 

  • 音楽
  • 阿佐ヶ谷

飾らない本物のジャズ・スポットとしては、これ以上のものはないかもしれない。阿佐ヶ谷で30年以上営業を続けるマンハッタンは、このエリアでも初期に現われたジャズバーの一つ。

現在、数多くのジャズバーが立ち並び、大規模なジャズフェスティバルが催されるなど、東京の「ジャズの中心地」とも呼ばれる阿佐ヶ谷において、ジャズバーの先駆者的存在だ。

店を訪ねれば、その狭さに驚くかもしれない。スペースの都合上、ステージはドアの真ん前に設置されているため、ひとたび演奏が始まれば、パフォーマンスを中断することなくして中に入ることはできない。窮屈な空間に初めは戸惑うかもしれないが、心配は無用。

オーナーのモチヅキの温かさと、素晴らしいミュージシャンたちの気さくな人柄に触れれば、すぐにくつろぐことができるだろう。バーの壁に貼ってある絵葉書や写真からは、東京のジャズの歴史を学ぶことができる。 演奏は通常1晩に2回行われ、ドアの外側の通知版でチェックできる。  

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  • 音楽
  • 高田馬場

決して広いとは言えないこの地下空間では、週に3〜4回にわたってライブ演奏が行われている。ライブと言っても、かっちりとした演奏ではなく、もっとカジュアルな、ふらっと寄って演奏するような雰囲気。学生から有名なプロの演奏家までが毎夜ジャムセッションで演奏している。

  • 音楽
  • 渋谷

セルリアンタワー東急ホテル内のしゃれたジャズクラブ。料金は高めだが、一度は訪れる価値のあるヴェニューだ。

スタイリッシュな内装もさることながら、出演アーティストは常に上質で、海外の著名ミュージシャンが出演することも多い。座席間のスペースが広く、演奏中も自由に動いたり、会話を楽しむことができるのもうれしいポイントだ。

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  • 音楽
  • 丸の内

トキアの2階にあるエンターテイメントクラブ。1920年代、ニューヨークのハーレムで最も華やかだった「COTTON CLUB」を再現しており、広々とした会場に輝くクリスタルのシャンデリアや、ダークウッドのインテリアが、大人のための優雅な空間を演出している。

フルコースディナーや、ワインリストの質もそれに劣らず、非の打ちどころがないといって良いだろう。 ニューヨーク店は、デューク・エリントンやリナ・ホーンなど歴史に名を刻むビッグスターを誕生させた伝説のクラブとしても知られており、この店でパフォーマンスをするアーティストも、世界で活躍するビッグネームばかり。

素晴らしい音楽とディナーを堪能したい日には、最適の場所だ。

  • 音楽
  • 青山

Blue Note系列の東京最大規模のジャズクラブ。

地元音楽業界からのサポートも大きく、ジャズはもちろん、ラテンやワールドミュージック、ソウルミュージックも楽しめる。演奏時間も決して長くはなく、相席もありうるが、名だたる海外ミュージシャンの来日リストを見れば、多くの人でにぎわう理由が分かる。

音楽好きなら

  • 音楽
  • ジャズ

せわしない日々に疲れたら、おいしいコーヒーと心地よい音が心身をくつろがせてくれる、ジャズ喫茶で一息つこう。都内にジャズ喫茶は数あれど、愛される続ける店には店主の音楽への真摯(しんし)な姿勢や、アットホームな雰囲気、素晴らしいオーディオシステムなど、それなりの理由がある。本特集では、初訪問でもゆったりと自分の時間を満喫できる、おすすめの店をピックアップした。

  • レストラン

さまざまな人が行き交う都心の歓楽街、新宿。1960年代から70年代にかけては、ヒッピーや、フォーク・ジャズミュージシャン、演劇人らアングラな文化を愛する若者たちが集い、酒を酌み交わすカウンターカルチャーの聖地でもあった。

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渋谷、レコードショップリスト
  • ショッピング
  • 音楽&エンターテイメント

全盛期に比べて店の数こそ半減してしまったが、現在も渋谷はレコードファンにとって重要な街だ。生き残っている名店はもちろん、ライトハウスレコーズ(Lighthouse Records)やHMVレコードショップ 渋谷など、新たな定番店の登場も活気をもたらしている。ここでは、部屋聴きからDJユースまで、音楽魂を揺さぶる渋谷のレコードショップの名店を紹介する。クラブミュージックやロック、ジャズ、ワールドミュージックなど、あらゆる音楽が揃う聖地で、心ゆくまでレコードハンティングを楽しんでほしい。

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