1. ゴールデンカムイ
    ©野田サトル/集英社 ©2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会「ゴールデンカムイ」
  2. カラオケ行こ!
    ©2024『カラオケ行こ!』製作委員会配給:KADOKAWA
  3. シティハンター
    画像提供:Netflix「シティハンター」

2024年度公開、人気漫画の実写映画7選

「ゴールデンカムイ」「マイホームヒーロー」「シティハンター」など注目作が公開

Mari Hiratsuka
Rikimaru Yamatsuka
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Mari Hiratsuka
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Rikimaru Yamatsuka
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2024年は人気漫画の実写映画が熱い。まぁ実際は2023年も2022年も2021年も、なんなら「あしたのジョー」や「銭ゲバ」が実写化された1970年も熱かったわけであるが、例によって今年も熱いわけである。

2000年代後半から、「漫画の実写化作品」は年間30本前後が制作されており、ファンやアンチが公開前からSNSで「キャスティングが神」「原作愛が感じられない」といって喧喧諤諤やり合うのも含めて、もはや国民的な関心事のひとつとなっている。されば踊る阿呆(あほう)に見る阿呆、同じ阿呆なら何とやらというやつで、このビッグウェーヴに乗らない手はない。

「いまや日本映画はオリジナル脚本のものはほとんどない。人気の原作があって、ある程度の観客動員を見込めるものでなければ制作されない」と嘆くシネフィルの気持ちも分からんではないが、これはもはや祭りなのだ。

本稿では、2024年に公開される実写化作品の中から注目作を紹介する。

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監督:山下敦弘

合唱部の部長を務める男子中学生と破天荒なヤクザが、「歌」を通して育む奇妙な絆を和山やまが独自のタッチで描き、「このマンガがすごい!2021 オンナ編」では第5位にランクインした傑作の実写版だ。

ヤバい匂いをプンプンさせつつもどこか艶のあるヤクザ・成田狂児を演じるのが綾野剛というキャスティングがすでに素晴らしいし、ナイーヴな男子中学生・岡聡実を演じる15歳の斉藤潤も期待大。とりわけ、クリシェとしての「エモ」に陥ることなく静かな感動をにじませる、オフビートの名匠・山下敦弘が監督を務めるのがマジでヤバい。

原作を幾度となく読み返した筆者としては、原作が持つオルタナティヴなBL感覚をどこまで映像化できるのか注目である。なお原作の続編である「ファミレス行こ。」も、相変わらずの傑作であったことを書き添えておく。

配給:KADOKAWA、1月12日公開

監督:久保茂昭

日露戦争終結直後の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金の争奪戦を描いたグルメサバイバルギャグ歴史アクションが衝撃の実写化。キャストやスチール、ティザーが公開されるたびにSNSで賛否両論が飛び交いまくる、あらゆる意味で注目度ブッチギリの作品である。

原作は、あらゆるジャンルがゴッタ煮になった(しかもどこを抜き出してもハイクオリティーな)異形のエンタメなので、実写は相当難しかろうと思うが、予告編を観る限り「わりと面白そうじゃね? 普通に」という印象を受けた。

「観に行って損することはないと思います」という原作者のコメントも出ているし。「キリが良いところ」とかないので、おそらく「キングダム」よろしくシリーズ化するのではないかと思われるが、それもこれも本作がヒットするかにかかっているだろう。

配給:東宝、1月19日公開

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監督:青山貴洋

妻と娘を愛する推理小説オタクの主人公が、いろいろあって娘の彼氏(半グレ)を殺害してしまい、得意のミステリー知識を生かして半グレ組織と戦うことになるという衝撃のクライムサスペンスが、アニメ化からドラマ化を経てついに映画化。

2023年に最終回を迎えたドラマシリーズの、7年後を描いたものになるという。 筆者はごくごくライトな原作ファンだが、かのドラマ「ブレイキング・バッド」を換骨奪胎したかのようなストーリーラインがものすごく面白く(主人公が基本ずっとピンチで、毎回オタク知識を生かして危機を乗り切るというドラマツルギーが酷似)。

現在連載中の本作に対し、果たして映画版はどのようにケリをつけるのか、非常に気になる。

配給:ワーナー・ブラザース映画、3月8日(金)公開

監督:今泉力哉

中学校のクラスメイト同士である西片と高木さんの、胸キュン極まりないやり取りを描き、「高木さん系」という一大ジャンルを築き上げたラブコメディーの金字塔的名作が衝撃の実写化。

中学時代が舞台の、つまり原作に準拠したドラマ版が先に公開され、そののちに別キャストで原作の10年後を描いたオリジナルストーリーを映画版でやるという、ちょっとややこしい経緯がなんというかとても現代的だと思う。

ドラマ・映画版ともに監督を務めるのは、現在飛ぶ鳥を落とす勢いのフィルムメーカー・今泉力哉。実写に落とし込むのがものすごく難しそうな作品であるが、「ちひろさん」「アンダーカレント」を見事成功させた今泉の手腕を信じたい。

5月31日(金)公開

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監督:佐藤祐市

1985年から91年にかけて週刊少年ジャンプで連載され、累計部数5000万部を突破した名作が、国内初の実写映画化。

裏社会ナンバーワンの実力を持つ始末屋(スイーパー)・冴羽獠の活躍を描いたハードボイルドコメディーで、冴羽を演じるのは邦画のヒット請負人・鈴木亮平だ。

なんでも鈴木亮平は原作の大ファンだそうで、俳優を志したきっかけもいつか冴羽を演じたかったからなのだという。フィジカルも下ネタもバッチリで、原作愛にあふれた鈴木がどう演じるのか期待が高まる。

ツッコミどころ満載のジャッキー・チェン版のインパクトや、原作ファンから大絶賛を受けたフィリップ・ラショー版のクオリティーを超えられるか。そして何より「もっこり」はどう表現されるのか。固唾を飲んで見守りたい。

Netflixで2024年配信予定

監督:瀬田なつき

2023年に感動の最終回を迎えた、ヤマシタトモコの最高傑作との呼び声も高い名作がついに実写化。筆者はヤマシタの大ファンで、BLも含めてほぼ全作を単行本で買い揃えており、本作も連載当初からずっと追いかけていたのだが、映画化の報を聞いたときは正直「できんの?」と思った。

児童文学作家の叔母・槙生と、両親を事故で失った高校生の姪・朝の共同生活を主軸に、さまざまな「生きづらさ」を抱えた登場人物との交流を描いた原作は、さながらリチャード・リンクレイターの映画のような超高密度の会話劇であり、とにかく名言と名シーンの嵐なので、映画ではなくドラマの方がハマるだろうと考えていたからだ。

当初は「ええ~ガッキー? 何かちょっと違くねえか~?」などと思っていたが、ファーストカット&ティザーを観て、その懐疑は霧消した。キャスティングや演出が、原作のあの平穏なみずみずしさを見事に捉えていると感じたのだ。期待大。

配給:東京テアトル、6月公開

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監督:佐藤信介

中国の春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍を夢見る少年の成長と戦いを描くメガヒット漫画が原作で、本作は4度目の映画化となる。 実写版「キングダム」はこれまで3作連続で邦画実写の年間興行収入ナンバーワンを記録しており、何かもう盤石って感じのシリーズなのだが、プロデューサーの松橋真三いわく「最高傑作」だそうでいや応なしに期待が高まる。

「日本で大作アクションなんか撮れっこないよ(笑)」と陰口をたたかれていた時代から幾星霜、邦画アクションのクオリティーは着実に向上しており、ハイバジェットを注ぎ込んだ本シリーズの舞台美術や殺陣はスタッフの気概を感じさせるもので、決して海外に引けを取らない。

本シリーズの大沢たかおがネットミームとして注目を集める昨今、どんな仕上がりになるか目が離せない。

7月12日(金)公開

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平成は日本のアニメ史においても重要な転機であり、重要な作品を多く生み出した時代だった。「オタク」というワードが世界中に浸透し、アニメ文化そのものが国境を越えたのは、平成時代に生み出されたアニメが国際的に評価されるようになったからだろう。また、この30年の間に制作面でも手描きからCG技術へと大きな進歩もあった。

令和を迎えて早くも2年。現在はスタジオジブリの新作から、大人向けのマニアックな作品までが多言語に訳され、アニメの舞台を訪れるために訪日する外国人も増えている。ここではもう一度じっくり見たい、アニメの黄金期を代表する作品を紹介しよう。

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1980年代は「音楽」「ドラッグ」「ヘアスタイル」そして「映画」と、あらゆるものが「ビッグ」だった。特に映画に関しては、長い間、それが良いことだとは思われてこなかった側面がある。当時は、ブロックバスター(超大作作品)の時代。予算が爆発的に増え、主流となる作品はかつてないほど幅広い層をターゲットにし、派手で、バイオレントさも増した。

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インドア主義の人に勧めたいのはやはり、映画鑑賞である。 つーワケで今回ワタクシ、「正月・冬休みに観たい日本映画」をセレクトした。

ダラダラしながら観るのにうってつけのユルいコメディや、 新年に向けて気合いを注入するためのパワフルな時代劇など、多様なジャンルを取り揃えてみたので、ぜひ各々のモードに合わせて鑑賞してみてほしい。

 

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