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2023年度公開、人気漫画の実写映画7選

綾野剛主演の「カラオケ行こ!」や劇場版「岸辺露伴は動かない」など注目作を紹介

Mari Hiratsuka
Rikimaru Yamatsuka
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Mari Hiratsuka
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Rikimaru Yamatsuka
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日本人が映画館に足を運ぶ平均ペースは「年1」なのだという。これはアメリカと比較すると4分の1の回数で、「日本人はあんまり映画館には行かないんだナァ」という小学生並みの感想を思わず述べてしまうが、そんなふうに映画鑑賞がけっして盛んとはいえない我が国において、常に話題をかっさらい続けている一大ジャンルがある。『漫画の実写映画』だ。

漫画の実写映画は、SNSにおけるトレンドの常連であり、ファンにせよアンチにせよ「これについて何かひとこと言わなくてはならない」という高いコメント誘発性を持っている。「好きの反対は無関心」という陳腐なテーゼを持ち出していえば、漫画の実写映画こそまさしく国民的な関心事のひとつといえるであろう。いわば祭りだ。

原作ファンや洋画信者も、偏見や先入観はいったん置いて、祭りに参加しようではないか。本稿では2023年度に公開される漫画の実写映画の中でも、これは相当な祭りになるのではないかという注目作を紹介する。

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監督:今泉力哉

「ショムニ」で知られる安田弘之の代表作がついに待望の実写化。本作の主人公である、海辺の弁当屋で働く元・風俗嬢のちひろを演じるのはなんと有村架純。ちひろは大らかでひょうひょうとしていて優しくて強い、とにかくムチャクチャ魅力的なキャラクターなのだが、有村がこれをどう表現するか注目である。原作はとにかく名言多数な作品なのだけど、そういう言葉が強いマンガを実写で見せるのは難しい。一歩間違えると超ダサくて説教臭い感じになるからだ。

しかし、監督はリアルで今っぽい作風の今泉力哉であるから決して心配ないだろう。音楽が岸田繁、主題歌がくるり。なんかもう「反則だろ」という感じ。劇場とNetflixで同時公開されるそうだが、劇場ではエンディング後に2分程度の特典映像が流れるとのこと。

2023年2月23日(木)公開

監督:トメック・バギンスキー

1980年代「週刊少年ジャンプ」における金字塔、「聖闘士星矢」の実写版。30秒のティーザーを観る限り、マーべル・シネマティック・ユニヴァースを想起させる画角とタイム感、VFX美が前面に押し出されており、素直に「面白そうじゃん」と思う。

主人公・ペガサスのセイヤを演ずる新田真剣佑は、身体能力がズバ抜けていてアクションもイケイケな上、車田正美が描くキャラクターを地で行くハンサムガイである故、かなりのはまり役だと思う。

没入型アトラクションムーヴィーの佳作「10 クローバー・フィールド・レーン」の脚本をデイミアン・チャゼルとともに手がけた、ジョシュ・キャンベルが脚本に起用されているあたりにも期待が高まる。

22023年4月28日(金)公開

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監督:渡辺一貴

荒木飛呂彦による人間讃歌「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフドラマ「岸辺露伴は動かない」の劇場版。岸辺露伴役の高橋一生、泉京香役の飯豊まりえ、脚本の小林靖子など、主要キャストとスタッフの続投で制作される本作だが、個人的に気になるのは菊地成孔(新音楽制作工房)による音楽。

昨年末に放送されたシーズン3の「ジャンケン小僧」では「せりふを音楽化する」という前代未聞の試みに挑戦し、劇伴の新たな可能性を切り拓いたこのチームが、一体どんなアプローチで音楽をアテるのか気になってシャーガネー。

ロケの大部分はフランス・パリで敢行されたそうで、ルーヴル美術館はもちろん、シャンゼリゼ通りやカルーゼル広場、エトワール凱旋門も登場するらしい。

2023526日(金)公開

監督:前田哲

「子供はわかってあげない」でマンガ界に衝撃を与えた田島列島による、おねショタ×シェアハウスのビターテイストなラブコメが映画化。ヒロインの不機嫌なOL・榊を演じるのは、なんかもう最近は無敵感がハンパない広瀬すず。監督は「そして、バトンは渡された」「老後の資金がありません!」のマエテツこと前田哲。

田島作品の独特のリズムや繊細な機微、柔らかいユーモア感覚、個性豊かで魅力的なキャラクター群をどう映画に落とし込むのだろうか。脚本は「泣かせるドラマ」に定評がある大島里美、音楽は劇伴のヒットメーカー・羽毛田丈史が手掛けるとのことで、相当期待できる仕上りになりそうだ。

2023年6月公開予定

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監督:山下敦弘

合唱部の部長を務める男子中学生と破天荒なヤクザが、「歌」を通して育む奇妙な絆を和山やまが独自のタッチで描き、「このマンガがすごい!2021 オンナ編」では第5位にランクインした傑作の実写版。

ヤバい匂いをプンプンさせつつもどこか艶のあるヤクザ・成田狂児を演じるのが綾野剛というキャスティングがすでに素晴らしいし、ナイーヴな男子中学生・岡聡実を演じる15歳の斉藤潤も期待大。とりわけ、クリシェとしての「エモ」に陥ることなく静かな感動をにじませるオフビートの名匠・山下敦弘が監督を務めるのがマジでヤバい。

原作を幾度となく読み返した筆者としては、原作が持つオルタナティヴなBL感覚をどこまで映像化できるのか注目である。

2023年公開

シン・仮面ライダー

監督:庵野秀明

仮面ライダー生誕50周年企画作品。監督と脚本は庵野秀明。最初の企画メモから公開まで足掛け8年の歳月がかかっているそうだが、ティーザーを観る限り、大作感はまったく無く、良い意味でのイカガワシサとウサンクササを感じる。

『70年代特撮顔』を揃えた絶妙なキャスティングからして、「さすが庵野だわ」と知ったふうな口を利きそうになってしまう本作だが、公開前からすでにファンの間では『ライダーキックが上から下へと降下するのは史上初だ』とか『変身ベルトのサウンドはどうなってるんだ』など喧々諤諤の議論、考察がおこなわれているあたり、やっぱり「さすが庵野だわ」というほかない。

物語がつねに微弱な緊張状態にあり、タメてタメて爆発する。というようなハリウッド映画的なカタルシスを形成しないため、独特の余韻がある庵野の作劇法が、果たして「仮面ライダー」にマッチするのかが気になるところだ。

2023年3月18日(土)公開

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ゴールデンカムイ

監督:未定

公開日はおろか、キャストやスタッフさえ公式発表されていないにもかかわらず、あらゆる意味で注目度も話題性もダンチの作品。賛否両論が飛び交う前評判だが、キャストやスタッフ以上に気になるのは映画本編の構成と描写である。

原作のどこからどこを使うのか? まあまあグロいバトルシーンや調理シーンをどう描くのか? 過激な下ネタや変態ギャグは? 熊は? 鹿は? アザラシは? ラッコ鍋は? 姉畑支遁は? 現時点では前情報がほぼ皆無であるため、ポテンシャルの予測すら立たない。

野田サトルの原作が狂ったように面白く、アニメ版も出来が良いことで有名だが、実写版の仕上がりはいかばかりか。音楽、主題歌がOKI DUB AINU BANDだったらうれしい。

公開日未定

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平成は日本のアニメ史においても重要な転機であり、重要な作品を多く生み出した時代だった。「オタク」というワードが世界中に浸透し、アニメ文化そのものが国境を越えたのは、平成時代に生み出されたアニメが国際的に評価されるようになったからだろう。また、この30年の間に制作面でも手描きからCG技術へと大きな進歩もあった。

現在はスタジオジブリの新作から、大人向けのマニアックな作品までが多言語に訳され、アニメの舞台を訪れるために訪日する外国人も増えている。ここではもう一度じっくり見たい、アニメの黄金期を代表する作品を紹介しよう。

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この記事では、長編アニメーション映画『千と千尋の神隠し』の舞台とうわさのスポットを紹介。全て製作に影響を与えたと公式に認められているわけではないが、まるで映画の中にいるような体験ができる。金具屋で温泉につかったり、海上の下灘駅で電車に乗ったりと、千尋になったつもりで訪れてみよう。

※営業状況に関して変更となる施設もあるので、詳細は公式ウェブサイトをチェックしてほしい

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