江古田、夜の散歩ガイド

ミュージックバーやコンパをハシゴする上級者向け夜遊びコース

テキスト:
Kunihiro Miki
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江古田には夜更けから朝方まで営業している店が少なからずある。夜間のこの街は学生街としての顔から少し雰囲気が変わって、よりディープで、かつ人懐っこい一面が見えてくる。地元の音楽好きや若者たちが思い思いの時間を過ごしているバーや、強烈なキャラクターのママが出迎えてくれる「コンパ」、朝まで営業している寿司屋など、自然と常連客たちとの交流が生まれるアットホームな店ばかりだ。都心の飲み屋街に飽きたら、ぜひ飛び込んでみてもらいたいエリアである。

監修:松本章太郎(ココナッツディスク江古田)

鳥忠
  • レストラン
  • 江古田

江古田を代表する大衆割烹といえば、この店。1964年創業の老舗で、2018年のリニューアルを行った。内装は小ぎれいになったが、味は変わらず。その日のおすすめの魚をさばいてくれる刺し身の盛り合わせは、鮮度の高さと安さに驚くだろう。そのほか、天ぷらや串、煮物など、とにかく外れがない。ウナギ料理も名物で、重や蒲焼き、白焼きで食べることができる。ちょっとした一品にも繊細なこだわりが感じられる名店だ。

コブラ
  • バー
  • 江古田

北口音大通りにあるバー。一見すると入りにくいかもしれないが、個性的でオープンなマスターが迎えてくれる楽しい店だ。 地元の音楽好きのたまり場になっており、普段はレゲエやダブがかかっている。DJイベントも定期的に開催していて、ココナッツディスク江古田店が主催するレフトフィールド、バレアリックDJパーティー『TRANSiT』のほか、ヒップホップや和モノがテーマのパーティーも開催されている。

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ニコラシカ
  • バー
  • 江古田

古民家を改装したバー、ニコラシカ。柔らかい照明と土壁が、力の抜けた良い雰囲気を醸している。カウンター席とテーブル席、そして4〜10人の予約限定で利用できる2階には秘密基地のような空間がある。DJイベントも定期的に開催しており、地元の音楽好きや若者が思い思いの時間を過ごしている。 アルコールは1杯500円から、ツマミは300円からとリーズナブル。フードはオムレツやパスタ、ホットサンドなどがそろっている。江古田の飲み歩きの中継点、または終着点に使いたい一軒だ。

江古田コンパ
  • バー
  • 江古田

江古田のナイトライフを語る上で外せないのが、1968年創業のこの老舗バーだ。「コンパ」とは、ワイワイ盛り上がる店のことを指す。かつては新宿や池袋など各地にあったというが、現在はこの店だけになってしまったらしい。 入店すると、名物ママの長島が元気よく迎え入れてくれる。彼女の下ネタ混じりのパワフルなトークと、バーテンダーの原の紳士的で含蓄のある接客がこの店の最大の魅力だ。軽快にしゃべりながらも客のチェイサーを切らさない細やかな気配りが頼もしい。客は皆、彼らの底なしの懐の深さに身を委ね、気づけば不思議な一体感の中にいることだろう。 カクテルもユニークなものばかりで、定番はラムベースの『江古田の夜』。飲みやすいがアルコール度数は60度を超えるので要注意だ。自作のオリジナルカクテルを作ることもできるので、ぜひチャレンジしてみよう。 江古田の学生たちの遊び場として歴史と伝説が刻まれた空間で、楽しい夜を過ごしてほしい。

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魚がし鮨 江古田店
  • レストラン
  • 江古田

江古田駅南口からすぐの場所にある寿司屋。安くておいしい、そして朝までやっているので、ふと寿司をつまみたくなったときやハシゴ酒の締めなど、なにかと便利な一軒だ。 店内は広めで、テーブル席とカウンター席がある。喫煙ができる点も貴重かもしれない。ネタの種類は豊富だが、『しめさばガリ巻き』はくせになる一品なのでぜひ試してみてほしい。

江古田をもっと知る……

江古田で過ごす24時間
  • Things to do

池袋駅から西武池袋線で3駅でたどり着く練馬区江古田。昭和の面影が残る商店街に、武蔵野音楽大学と日本大学芸術学部、武蔵大学の学生が行き交う学生街だ。 アットホームな街並みに少し目を凝らすと、遠方からの客も絶えない人気のカフェ、レストランや、ディープなカルチャースポットやエスニック料理店が点在していて、どこか高円寺や西荻窪を思わせるような香りも漂っている。 不動産屋の店頭では「楽器可」の物件が必ず紹介されている音楽家にフレンドリーな街でもあり、バディやバー ソルトピーナッツといった東京屈指のジャズの名店も抱えている。 本記事では、江古田を朝から深夜まで楽しむためのプランを紹介。この街が持つ無限のポテンシャルを堪能してほしい。

江古田で行くべきラーメン店5選
  • レストラン

中華やエスニック料理の名店が軒を連ねる江古田は、ラーメン店も粒ぞろいだ。こってり豚骨系や上品な塩系、クセになる煮干し系など、それぞれスタイルも異なるので、その日の気分に合わせて選ぶことができるだろう。飲んだ後の締めの一杯に寄るのも良さそうだ。

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