1. ザ・コンスタント・ガーデナーズ
    上野恩賜公園竹の台広場に展示されている『『ザ・コンスタント・ガーデナーズ』(Photo: Keisuke Tanigawa)
  2. オリンピック・アゴラ
    Photo: Time Out Tokyo Editors'Tokyo 2020 Big Medal Monument'
  3. Pavilion Tokyo 2021
    Photo: Kisa Toyoshima; Kokage-gumo designed by Junya IshigamiLocation: Garden of kudan house
  4. 水の波紋展2021
    渋谷区役所第二美竹分庁舎に展示中の『猫オリンピック:開会式 2019』/竹川宣彰(Photo: Time Out Tokyo Editors)

東京五輪期間限定のパブリックアート7選

日本橋の巨大金メダル、ロボットアームによる砂絵、猫のオリンピックなど

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東京2020オリンピック・パラリンピックに合わせて東京の街が期間限定のアートで彩られていることを知っているだろうか。

代表的なプロジェクトとして『Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13』という、ジャンルを超えた芸術、文化の祭典が開催している。この記事では五輪期間限定のパブリックアートプロジェクトを7つ紹介しよう。

草間彌生や会田誠による作品や、東京駅丸の内口にある大壁画、日本橋室町エリアには巨大な金メダルやリレーをイメージした彫像などが設置されているほか、渋谷では『猫オリンピック』などの作品も観賞できる。

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まだ世界に知られていない日本文化の魅力を発信するプロジェクトが、東京都とアーツカウンシル東京による芸術と文化の祭典『Tokyo Tokyo FESTIVAL』の中核を彩る事業である『Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13』の一つとして2021年9月5日(日)まで開催される。

同企画には、グローバルに活躍する建築家の藤森照信、妹島和世、藤本壮介、石上純也、平田晃久、藤原徹平と、アーティストの会田誠と草間彌生が参加。それぞれが独自に設計したパビリオンが、ビクタースタジオ前や代々木公園、国際連合大学前など、新国立競技場周辺エリアを中心とした都内各所に設置されるという内容だ。

各パビリオンに込められたのは、建築家やアーティストらが感じている未来の東京への願い。宝探しをするように複数のパビリオンを巡ってみてはどうだろう。

また、ワタリウム美術館では6月19日から9月5日(日)まで、『パビリオン・トウキョウ2021』の関連イベントを展開。向かい側の空地には、真鍋大度 + Rhizomatiksの作品も展示されるので、同プロジェクトをより深く楽しむべく、ぜひこちらにも足を運んでみてほしい。

なお、鑑賞時間は各パビリオンごとに異なるほか、一部、入場料や事前予約が必要な会場もある。訪ねる際は事前に公式ウェブサイトをチェックしておこう。

Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13』の目玉イベントである『東京大壁画』が、2021年9月5日(日)まで公開されている。

期間中は、丸の内ビルディングと新丸の内ビルディングのグラスウォール(ガラスの壁面)を壮大なキャンバスに見立て、そこに⾼さ約150メートル、横幅約35メートルを誇る2つの巨⼤壁画を展⽰。総⾯積7000平方メートル以上の大壁画は、国内および国外においても前例がないアート作品だ。

2つの壁画を描くのは、世界でも名高い芸術家の横尾忠則と、画家として活躍する横尾美美。初の親子での大規模競作となる今回は、宇宙生命の根源をなす要素の「水(aqua)」と「火(ignis)」をテーマにしながらそれぞれの作品を制作。横尾忠則の作品を新丸ビルに、横尾美美の作品を丸ビルに掲出する。

鑑賞する場所や視点によって異なる発見が得られるような手法も取り入れられているので、ぜひあらゆる角度から唯一無二の巨大壁画を楽しんでほしい。

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人々の交流を生み出す地域の憩いの場として、独自に進化を遂げてきた日本の銭湯。『Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13』の一環として開催されているこのアートプロジェクトでは、都内にある約500の銭湯と日本を代表するアーティストとがコラボレーションし「銭湯文化」を世界に発信する。

注目は、都内4つの銭湯で展開されている銭湯絵。ペンキ絵師の田中みずき監修のもと、4ジャンルのアーティストが「2021年の東京」を切り取った作品を今回のために制作した。

参加したのは、NHK Eテレの幼児番組『みいつけた!』でアートディレクションを担当する大塚いちお(弁天湯/吉祥寺)、『テルマエ・ロマエ』で広く知られる漫画家のヤマザキマリ(八幡湯/代々木八幡)、独自の方法や発想による芸術「アール・ブリュット」作品を手がける青木尊と星清美(ひだまりの泉 萩の湯/鶯谷)、グラフィックデザイナーの大原大次郎(金春湯/銀座)。作品の様子は、オンライン上でも公開されている。

実際に足を運ぶのが難しい人は、ぜひ公式ウェブサイトでチェックしてみよう。

テクノロジーや自然、芸術などを組み合わせた斬新な活動で世界を驚かせてきたイギリス出身のアーティスト、ジェイソン・ブルージュ。彼が指揮をとるジェイソン・ブルージュ・スタジオのインスタレーションが、『Tokyo Tokyo FESTIVAL スペシャル13』の一環として、日本初公開される。

『ザ・コンスタント・ガーデナーズ』と題された今回の力作は、2021年9月5日(日)までの間、上野恩賜公園 竹の台広場に展示。アスリートの体の動きをインストールした『庭師(ガーデナー)』と呼ばれる4本の産業用ロボットアームが、伝統的な日本庭園によく見られる「枯山水」の砂紋を大きく広がる砂利の上に描いていく。

期間中は毎日パフォーマンスを行い、約150パターンものスポーツから抽出された模様を描いていくのだそう。ぜひ何度も訪れて、ロボットによる変幻自在のパフォーマンスを楽しんでほしい。

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東京の地下空間で繰り広げられる「実験的芸術」のフェスティバルが開催中。東京都とアーツカウンシル東京による芸術と文化の祭典『Tokyo Tokyo FESTIVAL』の中核を彩る事業である『Tokyo Tokyo FESTIVALスペシャル13』の一つであり、『東京2020オリンピック・パラリンピック』を前に大きく変わる都市と身体表現の歴史を「アンダーグラウンド」というキーワードで探索するものだ。

展開されるプログラムはオンライン上で楽しめるものが中心。公式ウェブサイトには「舞踏の影響を受けたさまざまな表現を現代の地下空間で再生した」という映像作品が多数並び、無料の参加登録をすると、動画の視聴方法がメールで届き、2021年8月15日(日)まで無料で視聴できるというシステムだ(映像作品は公開中)。

東京都選定歴史的建造物にも選定されている旧博物館動物園駅を舞台にしたパフォーマンスやトークイベントなどが楽しめる。

そのほか、舞踏の創始者とされる土方巽、大野一雄、大野慶人による路上パフォーマンス(1961年)の写真を現在の風景と重ね合わせて楽しめるAR体験や、BUoY地下スペースでの『舞踏ニューアーカイヴ展』は8月15日までの開催など、さまざまなコンテンツが展開されている。

この機会に、戦後日本に生まれ、国境やジャンルを超えて多くのアーティストに影響を与えてきた「舞踏」という世界を深堀りしてみてはどうだろう。

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2021年8月15日(日)まで、日本橋の室町エリアで『オリンピック・アゴラ(Olympic Agora)』が開催されている。

このイベントは芸術、文化、スポーツを通じてオリンピック精神や理念を伝える文化プログラムだ。同エリアには一連のアート作品が展示されるなど、近代オリンピックのレガシーを伝える6つのプログラムを展開する。主催は本部がスイスのローザンヌにあるオリンピック文化遺産財団、運営はオフィシャルパートナーとして三井不動産が行う。

コレド室町テラス3階(受付は地下1階)では、『オリンピック・スピリット展』も同時開催中だ。

東京五輪を楽しむ……

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オリンピック開会式で、お笑い芸人の劇団ひとりがテンポ良く東京の名所やオリンピック関連の施設を照らしていくシーンは印象的だった。都内やその近郊では、あの中に登場したライトアップや、そのほかにもさまざまな光の演出が現在も行われている。ここでは、街を照らすオリンピック関連のライトアップを紹介しよう。 

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東京オリンピックが開幕し、選手たちの熱い戦いが続いている。コロナ禍の開催となったオリンピックは長い歴史の中で異例のことではあるが、1年延期と空っぽのスタジアムを除けば、東京オリンピックはもっと陽気な理由で話題になるだろう。

ここでは、『東京オリンピック・パラリンピック』を先進的でサステナブルなイベントにするために開発された技術や工夫を紹介しよう。

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東京2020オリンピックの開催に伴い、世界中から選手が選手村に集っている。食堂のメニューが称賛を集める一方、選手が段ボール製のベッドの耐久性を試すといった出来事もあった。

大会期間中、選手は村内にとどまるように求められているので、基本的な生活設備は整っている。一般公開されていないものの、選手がTikTokに投稿した動画からその生活を垣間見ることができるのだ。ここでは、試合から離れてリラックスした選手たちの様子を紹介しよう。

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