ヴィンテージシャンパン『ヴーヴ・クリコ ラ・グランダム 2012』が2020年9月に世界中で発売されるが、そのラベルは今シーズン、これまでとは違った表情を見せている。新しい限定デザインは、前衛のアーティストで知られる現代美術家、草間彌生とのコラボレーションによるものなのだ。
ケース、ボトルともに、草間のシグネチャーである水玉をシャンパンの泡に見立てて装飾し、ケースには草間の「真夜中に咲く花」シリーズをほうふつとさせる花のモチーフをあしらっている。コロナ禍の影響で祝賀する機会はほとんどないが、ヴィンテージシャンパンを陽気に解釈したこの作品は、困難な時代に喜びと楽観主義を呼び起こしているように感じられる。
強いこだわりと自由な発想の持ち主である草間は、1805年に亡くなった夫のシャンパンハウスを引き継いだ、「ラ・グランダム(偉大なる女性)」と称される妻のマダム・クリコといくつかの共通点を持っている。彼女の時代に女性がこのような事業を経営することは前代未聞だったが、マダム・クリコはシャンパン製造の新しい技術を開拓し、今日私たちが知っているようにヴーヴ・クリコのブランドを再確立した。2世紀近くの歳月を隔てた2人の女性だが、彼女たちの奇抜さと自身のビジョンを確立しようとする決意が、両者を結びつけている。
ボトルは9月23日(水)から1本2万5,740円で販売され、伊勢丹新宿店では9月23日(水)から29日(火)までポップアップショップを展開。会場には「ラ・グランダム」のボトルを包み込むように、草間が制作した立体彫刻が置かれる。このスペシャルオブジェ『夜の闇の中に咲いた私の心』は100体限定で販売(価格は未定)。
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