空席は有効に、ANAが日本に医療用具を空輸

Tabea Greuner
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Tabea Greuner
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新型コロナウイルス感染症の拡大で、世界中の多くの航空会社が運行を一時停止している。ウイルスの蔓延を防ぐために人々は家に留まって仕事をしなくてはならず、休暇や出張はもはやなきものとなり、航空会社は特定の航路での運行を継続させるために乗客なしの便を飛ばすことさえ余儀なくされることが起きている。

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Photo: ANA_travel_info/Twitter

航空便の減少で航空貨物取扱量の不足も生じるようになった。そこで、全日本空輸送(ANA)では同社の航空機を緊急のニーズのために使うことを考えついた。 4月10日、上海発羽田行きのANA便が旅客機のキャビンの頭上荷物入れを利用してマスクや他の医療用具の輸送を開始した。それ以降、同社ではこのアイデアをさらに拡大し、キャビン全体を航空貨物用のスペースに利用するようになった。

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Photo: ANA_travel_info/Twitter

4月22日の別の上海〜東京便では、旅客機のキャビンの頭上荷物入れのみならず客席にも医療用具の梱包箱が積み込まれた。マスク、新型コロナウイルスの検査キット、防護服、そのほかの必須医療用具を詰めた梱包箱が、カバーされた客席にくくりつけられて空輸され、日本での新型コロナウイルス感染症拡大への対応に貢献しようとしている

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Photo: ANA_travel_info/Twitter

キャビン全体を貨物用に利用することによって、ANAは航空貨物取扱量を40%増大させることができ、日本で大きく不足している医療用具の供給を増やすことを可能にした。世界中で新型コロナウイルス感染症との闘いが繰り広げられている中、ANAではさらに多くの航路で必要な医療用具の空輸が行えるように計画している。

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