東京都がお盆期間中の旅行自粛を要請

東京都は緊急事態宣言とは異なる対応を模索

Kasey Furutani
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Kasey Furutani
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8月には花火や祭りなど夏のイベントの予定がたくさんあるものだ。先祖供養を行う仏教の伝統行事であるお盆の時期には、都市部から帰省する人も多い。2020年8月13日(木)〜16日(日)にあたる今年のお盆は、例年なら帰省や夏季休暇を取る人々であふれかえる旅行のピークシーズンでもあるはずだ。しかし、ここにも新型コロナウイルス感染症が影響して、いつもと少し違うお盆となりそうだ。

NHKの報道によれば、東京都知事の小池百合子は都民に今年の夏季休暇の帰省や旅行を控え、夜間の食事や遠方への外出を自粛するようにも求めている。小池は今年の夏季休暇を「特別な夏」と称して、可能ならば自宅で過ごすようにと呼びかけてきた。東京都は今月からレストランやバーに対して営業時間の短縮を求め、補償金を代わりに支払う考えだ。

一方、日本政府はより緩やかな対応を取っている。ジャパンタイムズの報道では内閣総理大臣の安倍晋三は、お盆休みに旅行を計画している場合には密室、人口密度の高い空間、密接した距離でのやり取りといった「3密」を避けるように要請している。

新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身茂も、「大きな声での会話、十分な換気、大人数での会食などを避ける」ことに加え、手の消毒とマスクの着用について言及。分科会は、特に休暇中は都市に住む人の多くが親類に会いに行くことを計画していることから、感染リスクの高い高齢者の安全を確保することを重視している。

国内の新規陽性患者数の増加により、小池が「東京都独自の緊急事態宣言もありうる」と言明してきたのにもかかわらず、安倍はその必要がないとの見解を変わらずに示している。

先述のジャパンタイムズの報道によれば、安倍は「4月の緊急事態宣言下の状況と比べると最近の症例で深刻で重篤な症例ははるかに少ない、最近の感染の爆発的な増加に対しては以前と違う対応をすべき」と見解を示し、「医療機関の病床は今年の初めよりも余裕がある」とも述べている。

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