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ニューヨークのMTAバスがリアルタイム混雑情報を提供

通勤通学時の「密」軽減が狙い

Collier Sutter
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Collier Sutter
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ニューヨークでは、この街の通勤や通学にはほとんどの場合「密」が伴うことを多くの人が知っているだろう。交通量の多い都市では、ほかの人と一緒にいるのは避けられないが、ニューヨーク州都市交通局(MTA)はバスに乗っている乗客の数をリアルタイムで計測する機能をアプリやウェブサイト向けに開発することで、通勤通学者の心配を少しでも減らそうとしている。

MTAのバス部門の責任者を務めるクレイグ・チプリアーノは、マンハッタンで行われたこの機能のテスト運用を実施しながら、「公共交通機関におけるソーシャルディスタンスは本当に難しい問題です。ただ今後は、我々の顧客は今バスにどれだけの人が乗っているかを知ることができ、その情報に基づいて利用するかしないかを選択できるようになる」と述べている。

バス担当CTOであるスニル・ナイールによると、乗客数の把握は、バスに設置された赤外線センサーと3Dモーションセンサーで行っているという。ナイールは「この新機能は準備万端。乗客の数は毎回正確です。リアルタイムなのでラグはありません」と意気込みを語る。

この乗客数を把握する機能は市内を走るバスの40%に導入済みで、さらに拡大中だという。MTAは6月に、ロングアイランドとクイーンズが利用するLIRRでも同様の機能をローンチしている。

MTAバスのルートやリアルタイムの混雑状況は、MTAのサイトで確認可能だ。

原文はこちら

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