注意! 最新情報の掲載に努めているが、通常とは営業時間などが異なる場合もあるため、外出前に必ず確認してほしい。

オンラインで作品の見どころが学べる展示10選
外出できないとき、見逃したとき、展示に行けなくても見どころをフォローしてくれる展示をセレクト
外出が制限されて不便を感じる向きも多い中、一部の美術館は展覧会を延期していても、その見どころの一部をウェブやSNSで教えてくれる。今回は、東京都現代美術館の「カディスト・アート・ファウンデーションとの共同企画展 もつれるものたち」展、資生堂ギャラリーの『ミン・ウォン展 私の中の私』、東京都写真美術館の『写真とファッション』展、国立西洋美術館の『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』や東京国立近代美術館の『ピーター・ドイグ展』、東京都現代美術館の『オラファー・エリアソン』などを取り上げる。
普段、作品を自分の持ち合わせを動員して鑑賞している。プロフェッショナルの学識と鑑識眼は私たちのそれとそう違うものではないかもしれないが、確かに新たな知見と見方を教えてくれる。見方が変わると世界観も変わるものだ。ぜひチェックしてみよう。
資生堂ギャラリー
資生堂によって運営されている美術館。銀座メゾンエルメス(Ginza Maison Hermès)と同様、営利目的というよりは芸術性の高い本格的な美術館。中村政人やローマン・シグネールなど、世界各国の現代アーティストの個展やグループ展、また、時にはマン・レイのようなアーティストの回帰展やファッション関連の展示なども開催している。リカルド・ボフィル設計の資生堂本社の地下にある。
現在公式サイトでは、過去の展覧会の動画を閲覧できる。『ミン・ウォン展 私の中の私』や『Las Meninas renacen de noche 森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る』なども数多くのコンテンツがアップされており、いつまでも見飽きない。
東洋文庫ミュージアム
アジア全域の歴史と文化に関する東洋学の専門図書館ならびに研究所を持つ、東洋文庫によるミュージアム。100万冊以上に及ぶ蔵書の情報や、東洋文庫の創設者である岩崎久彌が北京駐在のオーストラリア人G. E. モリソン博士から書籍・絵画・冊子等約2万4000点をまとめて購入したモリソンコレクション、司馬遷の『史記』が展示されいてる国宝の間など、たくさんの施設が。SFX技術を使用した展示など、見所は多い。
ニコニコ生放送で、現在休館中の展示『大清帝国』展の見どころを同館学芸員とライター・エディターの橋下麻里とともに巡ることができる。
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現代アートを身近に、寺田倉庫がコレクターズミュージアムを開設
2020年12月12日(土)、日本最多のギャラリー数を誇るテラダ アート コンプレックス 2や、運河沿いの水上ホテル、2021年1月にはギャラリー専用の美術品保管サービスのギャラリー デポの誕生などアート界で躍進を続ける寺田倉庫が、現代アートのコレクターズミュージアムを新たにオープン。ここでは天王洲をアートの一大拠点として、また、現代アートの価値と魅力を広く伝えるための新施設を紹介する。
ヨコハマ・パラトリエンナーレ6年間の集大成が開幕
2020年11月18日、障害がある人をはじめとする市民と、アーティストなどの多様な分野のプロフェッショナルによる、現代アートの国際展『ヨコハマ・パラトリエンナーレ』のコア(発表)期間が始まった。
本展は2014年に始まり、2017年の会期を終え今年で最終回。コロナ禍での試みで、開催終了の11月24日(火)まで、ほぼ全てのプログラムを公式ウェブサイトから公開。出典作家や参加者750人をはじめ、会場に来られない人を含めてより多くの人が楽しむことができるよう、オンラインとリアルが融合したステージが繰り広げられる。
村上隆の10メートルの金色新作彫刻が六本木ヒルズ前に登場
2020年11月26日、六本木ヒルズ前の66プラザで、現代美術アーティスト村上隆による金色に輝く新作彫刻作品『お花の親子』が公開された。高さは約10メートルという巨大さで、コロナ禍にあっても六本木ヒルズからアートの力で元気や希望を世界に届けようという思いから、設置に至ったという。
ソプラノ歌手、森谷真理がオペラにかける思い
日本を代表するソプラノ歌手の一人、森谷真理。28歳でオペラの殿堂、メトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera House、以下MET)デビューを果たし、欧米で活躍後、昨年帰国。同年11月に『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』で国歌を独唱して改めて注目された。その彼女が、日生劇場の『ルチア~あるいはある花嫁の悲劇~』に主演する。当初上演予定だったオペラ『ランメルモールのルチア』を90分に凝縮して送る舞台だ。新たな公演を前に聞く、森谷の歌手人生と今の思いとは。
東京、無料で入れる美術館・博物館16選
無料で美術館やギャラリーが東京には一定数ある。今回セレクトするのは、質の高い国内外の作家を紹介する資生堂ギャラリーや明治期洋画の重鎮、黒田清輝の作品を展示する黒田記念館から、目黒寄生虫館やおりがみ会館といった変わり種まで16館だ。
会館時間が変更になっている場合もあるので、事前に公式ウェブサイトを確認してから訪れてほしい。