ニューヨークのロングアイランドシティに大規模開発浮上

Amazonの「元」本社予定地の近く、公共施設を多く併設

Shaye Weaver
テキスト:
Shaye Weaver
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ニューヨークのロングアイランドシティに、二つのタワー、プールとビーチ、新しいフェリー乗り場、スケートリンク、公園、劇場などを作る開発プランが浮上している。

開発の対象になっているのは、Amazonが本社の移転候補地にしていたアナベル・ベイシンの少し北側にある、TF Cornerstone社所有の敷地。開発予算は9億2,500万ドル(約956億円)で、設計を担当したのはブルックリンを拠点とする建築事務所、CAZA。

「ロングアイランドシティオイスター」と呼ばれているこのプロジェクトで建設されるのは、オフィスタワーと住宅タワーのほかに、7000平方フィートのパフォーマンススペースなど。さらに、プールとしても使えるアイススケートリンク、川沿いの森、カキ養殖床、エコをテーマにした子どもたちの遊び場、ファーマーズマーケットのための広場、砂浜、フェリー乗り場なども新しくできる予定だ。

CAZAは事務所のウェブサイトで「ロングアイランドシティオイスターでは、レンガの建物に地元の産業を想像させるインダストリアルなアーチ型の空間を施し、公共の通路を作り上げました。くぼんだ形の屋上テラスは、カキの殻の特徴的な形を表しています。一方、建物の中では、生徒が軽製造の現場をハンズオンで体験できる学習施設もでき、教育を通した人材確保や企業価値の継続に力を入れている革新的な企業が参加する予定です」と説明。

このプランを最初に報じたCityRealtyによると、市が2020年9月に隣接区画の開発会社の関係を断ち切ってから、ロングアイランドシティオイスター予定地の利用制限を変更する動きが失速。しかし、ニューヨーク市長であるビルブラシオのスポークスマン、ミッチ・シュワルツは、市はTF Cornerstoneとの提携により、敷地内の公共部分に関するプロジェクトを進めていくと表明している。

原文はこちら

Rendering Long Island City Oyster
Rendering by CAZA
Long Island City Oyster Site
Rendering by CAZA

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