Amsterdam canal houses
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観光課題への議論も拡大、オランダが6月15日から観光客受け入れ

Huw Oliver
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オランダは来週から、EU域内からのほとんどの旅行者の受け入れを開始する。ストロープワッフル、アップルパイ、オランダ黄金時代の絵画が好きな人にはうれしいニュースだろう。さらに、バー、レストラン、美術館、映画館、そして音楽ヴェニューまでもが楽しめるのだ。

2020年6月3日に発表された声明で、オランダ政府は、6月15日(月)からEUとシェンゲン圏内の30カ国からの旅行者を歓迎すると述べた。旅行者を受け入れる国のリストには、イギリス、フランス、スペイン、ドイツ、ベルギー、イタリアなどが含まれている。15日以降、外国からオランダを訪れる場合は、入国時に有効な宿泊予約を提示することが必要になる。

当局は、事前予約がない場合には入国拒否する可能性があると注意を促している。また、旅行者などに対して入国後は、オランダにいる間、他人とは1.5メートル離れ、公共交通機関ではマスクを着用することを求めている。

多くのホテル、キャンプ場、ホリデーパークが既に営業を再開。30人までという制限もあるが、バー、レストラン、ギャラリー、映画館もオープンしている。この制限は、7月1日(水)から100人までに引き下げられるかもしれない。音楽ヴェニューは既に100人以上の規模でコンサートを開催することが認められている。

ただ、驚くことではないかもしれないが、同国が観光客を再び受け入れることで、アムステルダム旧市街へ多くの人が来過ぎないよう、何か対策を講じるべきではないかという議論が再燃している。同市には、開放的な雰囲気を求めてやってくるパーティーツーリストを筆頭に、2019年だけで1900万人以上の人が訪れているのだ。

この3カ間、旧市街にある歓楽街や街中にあるコーヒーショップはほとんど空っぽのままだった。今回の世界的危機を受けて、市当局は街の中心部において住民と観光客のバランスを取る方法を模索している。アムステルダムのセントラル地区協議会の議長を務めるマーシャ・テン・ブルーゲンケイトはブルームバーグに対し、「今回、中心部に住んでいる人がほとんど居ないこと、アムステルダムの人へ提供できるものがないことを痛感しました。それを変える必要があります」と答えた。

街での生活を改善するために活動している非営利団体のアムステルダム&パートナーズ(Amsterdam&Partners)は、最近「より持続可能、責任ある方法で (観光を) 再開する方法」 を検討していると述べている。

先月、アムステルダム市長のフェムケ・ハルセマは、男ばかりの歓楽街という打ち出しを減らし、中心部を地元の人のため再構築する計画を打ち出した。セントラル地区協議会へ送られた提案には、旧市街でコーヒーショップや土産店、高価なワッフルスタンド以外の店も出店できるようにするため、土地の購入や許認可の設定についての対策が含まれている。

政府はまた、歴史的な旧市街から売春宿を追い出し、観光客向けのコーヒーショップを制限することも計画している。店側からの反発は必至だが、ここ数年、観光過剰に悩まされているオランダでは、このような制限の恩恵を受ける地元住民の数の方がはるかに多いと言える。

古い教会の周りの曲がりくねった道を歩くのが待ち遠しい。オーバーツーリズムがうまく解消されることを願っている。

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