ウェス・アンダーソンが来日、新作「犬ヶ島」で描かれる日本とは

Mari Hiratsuka
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Mari Hiratsuka
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日本を舞台にした、ウェス・アンダーソンの新作映画『犬ヶ島』の公開を記念したトークイベントが5月21日、ユーロライブにて開催された。イベントにはアンダーソンのほか、同作で声優を務めたコーユー・ランキン、ジェフ・ゴールドブラム、野村訓市が登壇した。

本作は、近未来の日本を舞台に、「犬インフルエンザ」の流行で隔離されてしまった愛犬スポッツを探す少年アタリと犬たちの冒険を、ストップモーションアニメで描く物語黒澤明や宮崎駿から影響を受けたというアンダーソンの、ユニークなオマージュが随所に散りばめられた注目作だ。

アンダーソンは本作について、「日本映画との出会いは、高校時代に観た『タンポポ』です。その後に黒澤明の『羅生門』を観て感銘を受けました。10代のころからなので40年も日本映画を見続けていて、影響を受けてきました。2004年に日本を訪れた時にその気持ちはさらに強くなり、日本好きなロマン・コッポラとともに制作を進めました」。

「映画の舞台になっている日本は、僕のイマジネーションの中の日本です。日本の文化や日本の人々、日本の映画からインスピレーションを受けた『僕の日本』を、この映画の中で描きました」と日本への愛を語った。

『犬ヶ島』のシーンより (C)2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

本編では、登場人物がそれぞれ母語で話すため、日本語と英語が入り乱れて進行していくのも見どころ(主人公のアタリも日本語を使う)。日本人キャストには、渡辺謙や夏木マリ、オノ・ヨーコ、野村訓市らが出演している。映画は、5月25日(金)に全国公開。

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