1. きらめく星座
    画像提供:こまつ座/撮影:山本聡子 | こまつ座第155回公演『きらめく星座』2025年8月博多座舞台写真/左から粟野史浩、 瀬戸さおり、宮津侑生、久保酎吉、平埜生成、 神野幹暁、後藤浩明、松岡依都美、大鷹明良
  2. こまつ座 きらめく星座
    画像提供:こまつ座/撮影:山本聡子 | こまつ座第155回公演『きらめく星座』2025年8月博多座舞台写真/左から瀬戸さおり、松岡依都美、久保酎吉
  3. きらめく星座
    画像提供:こまつ座/撮影:山本聡子 | 2025年8月博多座舞台写真
/左から平埜生成、大鷹明良、後藤浩明
  4. きらめく星座
    画像提供:こまつ座/撮影:山本聡子 | 2025年8月博多座舞台写真/平埜生成

こまつ座 きらめく星座

  • ステージ
  • 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA, 新宿
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タイムアウトレビュー

国民的作家だった故・井上ひさしが1984年に旗揚げした劇団「こまつ座」が、珠玉の名作『きらめく星座』を、栗山民也演出で再演する。85年、こまつ座の公演のために井上が書き下ろした音楽劇だ。

舞台は、太平洋戦争前夜、194041年の浅草。オデオン堂レコード店の店主・小笠原信吉とその妻で元松竹少女歌劇団(SSK)のふじたち一家は、敵視されつつあったジャズなどの洋楽を愛し、さらに長男の正一が脱走兵となったことで、周囲から白い目で見られている。その空気を変えようと、長女のみさをは堅物の軍人・源次郎と結婚。そんな小笠原一家の人々と、一家を監視する憲兵伍長の権藤、一家に下宿する音大生の森本や広告文案家の竹田、そして追手の目をかいくぐって時折こっそり帰省する正一らが、それぞれの思い・立場で語り、行動しながら、心を通わせていく。

劇中、ピアノの生演奏と共に、時代を彩ったさまざまな曲が歌われるのも本作の魅力。タイトルの由来でもある「燦めく星座」や「一杯のコーヒーから」「愛馬進軍歌」「チャイナ・タンゴ」、全く異なる雰囲気で二度歌われる「青空(マイ・ブルー・ヘブン)」……。笑いにあふれた心温まる場面を紡ぎながら、戦争へと突き進む日本の姿が鋭く切り取られる舞台。そして、その時その時の星空についての台詞が、ドラマに宇宙的な視座を加える。

出演には、今回で6回目の信吉役となる久保酎吉、ふじ役3回目の松岡依都美、そして今回初めて正一役を演じる平埜生成ほか多彩な顔ぶれ。戦後80年の今年、忘れてはいけないドラマが開幕する。

※13時開演/10、13、18日は13時〜、18時30分〜の2回制/休演日は11、16日/料金は8,800円、U-30は6,600円

テキスト:高橋彩子

詳細

イベントのウェブサイト
www.komatsuza.co.jp/
住所
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2タカシマヤタイムズスクエア 7階
Tokyo
アクセス
『新宿』駅(新南口)徒歩3分

イベント詳細

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