紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

  • ステージ
  • 新宿
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タイムアウトレビュー

新宿駅南口から徒歩8分ほど、新宿高島屋に隣接する紀伊国屋書店南店7階にある劇場。紀伊國屋本店内にある紀伊國屋ホールの姉妹劇場として1996年にオープンした。交通のアクセスもよく便利で、井上ひさし氏のこまつ座や劇団民藝、演劇集団キャラメルボックスなど人気、レベルともに高い劇団の公演が1年を通して数多く開催される。ほかにもミュージカルや文芸公演会、コントライブ、イベントなどが開かれている。

詳細

住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-2タカシマヤタイムズスクエア 7階
Tokyo
アクセス
『新宿』駅(新南口)徒歩3分

開催中

こまつ座 きらめく星座

国民的作家だった故・井上ひさしが1984年に旗揚げした劇団「こまつ座」が、珠玉の名作『きらめく星座』を、栗山民也演出で再演する。85年、こまつ座の公演のために井上が書き下ろした音楽劇だ。 舞台は、太平洋戦争前夜、1940~41年の浅草。オデオン堂レコード店の店主・小笠原信吉とその妻で元松竹少女歌劇団(SSK)のふじたち一家は、敵視されつつあったジャズなどの洋楽を愛し、さらに長男の正一が脱走兵となったことで、周囲から白い目で見られている。その空気を変えようと、長女のみさをは堅物の軍人・源次郎と結婚。そんな小笠原一家の人々と、一家を監視する憲兵伍長の権藤、一家に下宿する音大生の森本や広告文案家の竹田、そして追手の目をかいくぐって時折こっそり帰省する正一らが、それぞれの思い・立場で語り、行動しながら、心を通わせていく。 劇中、ピアノの生演奏と共に、時代を彩ったさまざまな曲が歌われるのも本作の魅力。タイトルの由来でもある「燦めく星座」や「一杯のコーヒーから」「愛馬進軍歌」「チャイナ・タンゴ」、そして全く異なる雰囲気で二度歌われる「青空(マイ・ブルー・ヘブン)」……。笑いにあふれた心温まる場面を紡ぎながら、戦争へと突き進む日本の姿が鋭く切り取られる舞台。そして、その時その時の星空についての台詞が、ドラマに宇宙的な視座を加える。 出演には、今回で6回目の信吉役となる久保酎吉、ふじ役3回目の松岡依都美、そして今回初めて正一役を演じる平埜生成ほか多彩な顔ぶれ。戦後80年の今年、忘れてはいけないドラマが開幕する。 ※13時開演/10、13、18日は13時〜、18時30分〜の2回制/休演日は11、16日/料金は8,800円、U-30は6,600円 テキスト:高橋彩子
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