

笹本晃 ラボラトリー
「東京都現代美術館」で、ニューヨークを拠点に国際的に活躍する注目のアーティスト、笹本晃(ささもと・あき)の個展が開催。初期の代表作から、キネティックな要素が強まる近年の作品まで、笹本の約20年にわたる活動を概観する。
笹本は、2000年代半ばからパフォーマンス、ダンス、インスタレーション、映像など、自身のアイディアを伝えるのに必要なメディアを横断的に用いた作品を手がけてきた。特に自ら設計・構成した彫刻、装置、造形物を空間に配してインスタレーションを創り出し、その中で自身がその環境の構成要素の一つとなって即興的なパフォーマンスを行うスタイルで広く知られている。
会場では、写真や立体作品、パフォーマンス時に生み出されるダイアグラム、映像作品、そして代表的なパフォーマンス・インスタレーション空間の再構成などによって、笹本作品のテーマや手法の変遷を、さまざまな角度から紹介していく。
また、8月23日(土)・24日(日)、28日(木)~31日(日)と、10月中旬、11月上旬には、インスタレーション空間の中でアーティスト自身が即興的に行うパフォーマンスを実施。2010年の「ホイットニー・ビエンナーレ」で初めて発表した『ストレンジ・アトラクターズ』から、2024年に香港で発表した『Sounding Lines』、本展のための新作を組み合わせた新たなパフォーマンスまで、新旧の4作品が一堂に会する。造形とパフォーマンスの関係を探究し、独自の実践を重ねてきた異才とその作品を目撃してみては。
なお、9月13(土)・14日(日)は学生と高校・中学生の入場が無料だ。リーズナブルな一般2枚のツインチケットも、チケットカウンターでのみ2500円で販売しているのでチェックしてほしい。
※10~18時(8・9月の金曜は21時まで)/入館は閉館の30分前まで/休館日は月曜(祝日の場合は翌日)/料金は1,500円、学生・65歳以上1,000円(第3水曜は65歳以上無料)、高校・中学生600円、小学生以下無料