神戸市立博物館では、阪神・淡路大震災から30年という節目の年に、数々の困難を乗り越え、後世の人々の心を揺さぶる絵画を遺した画家、フィンセント・ファン・ゴッホの展覧会を開催する。会期は2025年9月20日(土)から2026年2月1日(日)まで。
ゴッホは、生前は長らく正当に評価されず、過酷な人生を送ったことで知られている。「生涯で売れた絵はたった1枚」といった逸話もあるが、近年の研究により、実際にはそれほど単純ではなかったことが分かっている。
同展では、ゴッホの才能をいち早く見出した初期の重要なコレクター、ドイツの富豪ヘレーネ・クレラー=ミュラー(Helene Kröller-Müller)に焦点を当てる。彼女は、美術史家の娘の教師の助言を受けながら、ゴッホの作品を体系的に収集した。
ヘレーネが生涯をかけて築いたコレクションを所蔵するオランダの「クレラー=ミュラー美術館」から、『夜のカフェテラス』をはじめとする選りすぐりの作品が来日する。ゴッホの作品と、それを支えた知られざる女性の情熱に触れられるまたとない機会。ぜひ会場に足を運んでみては。
※9時30分~17時30分(金・土曜は20時まで)/休館日は月曜/料金は2,500円、大学生1,250円、高校生以下無料