ナイアガラ
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、鉄道好きにすすめたいスポット10選

鉄道博物館やバー、レストラン、ホステルまで、驚きの鉄道スポット

Mari Hiratsuka
テキスト:
Mari Hiratsuka
Time Out Tokyo Editors
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日本は世界一の鉄道大国といわれるように、その技術や時間の正確さが抜きん出ている。2019年5月には世界最速となる、最高時速400キロの新幹線アルファエックス(ALFA-X)の試運転が行われたことも記憶に新しい。技術面だけではなく、東京や日本の至るところでは、鉄道マニア系サブカルチャーが自然と繁栄している。ここでは、大人から子どもまで楽しめる、鉄道をテーマにしたスポットを紹介したい。鉄道専門の博物館で歴史を学んだり、車両を使ったレストランで食事をしたり、バーで鉄道模型を眺めながら熱く語り合うなど、さまざまな楽しみ方を発見しよう。

天賞堂 模型売場 銀座本店
  • ショッピング
  • 銀座

2019年4月に移転オープンした、天賞堂の鉄道模型専門ショップ。2019年3月に銀座4丁目の天賞堂ビル建て替えのため閉店した、銀座本店に代わる新店舗で、 世界中のマニアから熱い注目をあびる2階〜4階にあった、鉄道模型売り場のみがこちらに移転。同店オリジナルの精巧な高級鉄道模型を中心に取り揃える。

  • バー
  • 日本橋

人形町にあるキハは、東京の鉄道ファンが仕事終わりに訪れる場所だ。バーの2階は電車の車両を再現しており、網棚や吊革、吊り広告、駅名板、路線図はすべて本物だ。店内がリアルすぎて、少し酔っていると、車両が動き出すのではないかと錯覚しそうになる。また、キハでは、塩漬けの魚や、塩味の豚肉にコーンなど、様々な缶詰を提供している。駅弁が普通になる前に鉄道で食べられていた懐かしの軽食である。オリジナルのワンカップ酒や巨大なジョッキのビールを飲みながら、壁に飾られた鉄道関連の記念品を堪能しよう。もし本当の鉄道マニアになりたいのなら、駅長の制服を着てみるのもいいだろう。

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  • レストラン
  • 木場

かつて恵比寿にあった『アタゴール』で、巧みなスパイス使いやフランス料理の枠を越えた独創的な素材の組み合わせを主軸に魅惑的な料理を作ってきた曽村譲司。アジアを縦断するオリエント急行車内において、日本人で唯一専属料理人を務めたという自身のユニークな経歴を反映して、そのオリエント急行を彷彿とさせるアンティークの列車を移築、新たに『アタゴール・オリエントエクスプレス』として、東京イーストサイド、木場にリニューアルオープンした。

  • ミュージアム
  • 葛西

地下鉄の歴史から最新技術まで『みて・ふれて・動かして』学習できる地下鉄専門の博物館。銀座線を走っていた1000 形や丸ノ内線を走っていた300形など実際の電車も展示されている他、シミュレーターもある。ミュージアムショップには、様々な地下鉄関連グッズが売られてる。

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  • レストラン
  • 祐天寺
  • 価格 1/4

東海道新幹線が開業したのは今から46年前の1964年。それより1年前に開店した歴史あるカレーショップ。お店の入り口に「鉄道ムードの店」とあるとおり、内外ともに鉄道に関するグッズが溢れている。50年近い歴史は伊達ではなく、壁という壁には列車の行き先案内板や駅名表示板が貼られている。店の入り口にある自動券売機で食券を買うシステムで、「超特急」が辛いメニューだ。ベースになるのは日本人が親しんできたオーソドックスなカレーライス。ハンバーグやカツ、エビフライなどをトッピングできる。旧型客車の座席を流用したテーブル席に座れば、模型の鉄道が注文の品を届けてくれる。制帽をかぶったにこやかな店員も印象的だ。

カワイモデル
  • ショッピング
  • 神田

昭和レトロなビルに店を構えるのは、鉄道模型のカワイモデル。1928年創業で、現存する日本最古の鉄道模型メーカーだ。当時、博物館での展示など、教育教材的な側面が強かった鉄道模型を、趣味の分野に普及させた。オリジナルの模型も数多くリリースし、鉄道マニアのカリスマ的存在であり続けている。Nゲージの鉄道模型の大きさが実際の車両の1/150、線路幅が9ミリなのに対し、カワイモデルで主に販売するHOゲージは縮尺1/80、線路幅は16.5ミリ。リアルで迫力のある世界観に驚くだろう。店内には、模型以外にジオラマ制作に必要な部品や塗料などもある。

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  • ホテル
  • ベッド&ブレックファスト
  • 馬喰町

運行廃止となった寝台特急「北斗星」の車内備品を取り付けたホステルが馬喰町駅直結のビルにオープン。北斗星の2段ベッドや、個室寝台の一部実車パーツを内装に再利用し、細部までこだわった寝台列車の空間づくりを取り入れる。部屋はドミトリーと半個室の2種類。列車の旅気分が味わえることだろう。 

バー銀座シュッシュッポポン
  • ナイトライフ
  • 銀座

2016年2月にオープンした鉄道模型を眺めながら本格的なアルコールが楽しめるバー。16席を有した店内のバーカウンターには、昭和の銀座を再現したエリアや銀河鉄道の夜をイメージした独創的なジオラマが設置され、新旧様々な鉄道モデルが走行する。メニューはオリジナルの鉄道カクテル『山手線〜E235系〜』、『こだま〜151系〜』などユニークなものから30年ものの本格ウイスキーまで幅広く取り揃える。

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  • ミュージアム
  • 大宮

さいたま市大宮区にある、日本最大級の鉄道に関する博物館。JR東日本の車両工場の隣に位置する。2006年に閉館した神田の交通博物館の展示物を引き継ぎ、教育とエンターテインメントの分野を充実させた施設として2007年に開館した。蒸気機関車の巨大な車輪を連想させるロゴマークの3つの丸は、それぞれ「鉄道」「歴史」「教育」を表している。実際に使われた車両36両が展示されており、開通当初の明治初期から、140年以上にわたり築かれてきた人と鉄道との関係を、リアルに感じることができる。1階にあるトレインシミュレータや、屋外のミニ列車運転体験も楽しい。2階にある、延長1400メートルに及ぶ鉄道模型のジオラマは圧巻。数多くの列車の食堂車を運営してきた日本食堂もあり、乗務員用の裏メニュー『ハチクマライス』が人気。JR東日本の施設なので、入館や飲食、ショッピングの際にSuicaやPasmoが利用可能だ。

バー銀座パノラマ 渋谷店
  • バー
  • 渋谷

いくつになっても鉄道好き。そんな少年の心を忘れていない大人にオススメなのが、鉄道模型を眺めながらお酒を飲めるバー。店内には、7平米弱のNゲージレイアウトされている。緩やかなカーブを中心としたエンドレスが4線。山岳鉄道を思わせるミニエンドレスが1線ある。渋谷の駅前を再現したストラクチャー、工業地帯、山岳地帯、高架駅とバラエティーに富んだレイアウトになっている。自慢の車両を持参して、走らせてみることも可能。鉄道模型を見ていて欲しくなってしまったら購入することもできる。ドリンクは、鉄道カクテル『青ガエル(渋谷駅ハチ公前にも保存されている、初代5000系電車の愛称)』、『ドクターイエロー』、『あさかぜ』、『トワイライトエクスプレス』など、鉄なネーミングだ。

鉄道×食を楽しむなら……

  • レストラン

東京には、コンセプトが強烈なバーや奇妙なレストランなど、店主のこだわりと個性あふれる様々な店がある。ここでは、「列車」をテーマとする店を紹介したい。北斗星の車両を改造したレストランや、オリエント急行でシェフを務めていた店主の料理が楽しめる名店、まるで電車の中にいるような内装のバーなどだ。ゴールデンウイークに旅気分を味わいたいのなら、列車レストランで過ごしてみるのもいいかもしれない。

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