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大横川の両岸に咲き乱れる桜を中心とした、「お江戸深川さくらまつり」が開催される。「桜まつり」は各地で催されるが、本イベントは櫓(ろ)漕ぎ船や動力船に乗って川の上から桜を楽しめることが特徴。
2026年3月22日(日)・29日(日)・4月4日(土)には、三味線と高音(たかね)が2人1組になって演奏する昔ながらの「新内流し(しんないながし)」も披露されるため、江戸情緒を感じたい人はぜひチェックしよう。
また、17〜22時に行われる夜桜のライトアップや、期間中の土・日曜日・祝日を中心に深川めしや地元の名店による模擬店、キッチンカーも登場。下町グルメを片手ににぎやかなひとときが過ごせる。
※時間はイベントにより異なる/観覧は無料
浅草・雷門のほど近く、1934年に銀行として建てられたレトロなビルが、2日間限定の小さな百貨店へと姿を変える。「浅草ライヲン百貨店」は、春と秋の年2回だけ現れる特別な「セレクトポップアップストア」だ。
3階建てのビルが丸ごと会場となり、フロアごとに異なる世界観が広がる。こだわりのアンティークアクセサリーやビンテージの古着をはじめ、温もりのあるクラフト作品やコーヒー、焼き菓子など、店主たちの審美眼が光るラインアップが勢揃い。各階を巡りながら時間を忘れて宝探しをすれば、いつもののみの市とは違った体験ができるだろう。
一期一会の出合いを探しに、春の浅草へ足を運んでみては。
※11〜17時/入場は無料
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「ライカギャラリー表参道」で、ポルトガル出身の写真家、テレサ・フレイタス(Teresa Freitas)による写真展が開催される。
色彩を主題に、ストリートやドキュメンタリー、ファインアートの領域を横断しながら独自の視覚言語を築いてきたフレイタス。彼女の作品は、色を単なる装飾としてではなく、空間を構築し、知覚を導くための根源的な力として捉える点において、現代写真に新たな視座を提示している。
本展では、異なる地域で撮影された写真を組み合わせたシリーズを紹介。「東」と「西」という大きな概念的枠組みを背景に、遠く離れた場所のイメージを並置することで、文化的な差異を強調するのではなく、色彩や光、形によって生まれる視覚的な連続性を浮かび上がらせる。
色彩がもたらす新たな知覚の在り方に触れられるだろう。
※11~19時/定休日は月曜/入場は無料
「Akio Nagasawa Gallery Ginza」で、森山大道の個展が開催される。
本展のタイトル「Another Country in New York」は、1974年に開催された「森山大道プリンティング・ショー」で制作されたセルフパブリッシングの写真集『Another Country in New York』に由来する。同ショーは、1971年に森山がニューヨーク滞在中に撮影した写真をコピーし、その場で製本・販売するという、現在でいうZINEのような形式で行われた実験的なプロジェクトだった。
そこで制作された同写真集は幻のコピーブックとして知られ、写真集史においても特異な位置を占めている。2013年にはAkio Nagasawa Publishingより復刻版が刊行され、さらに2025年には、その精神を現代に発展させた企画として、ニューヨークのギャラリーで来場者がプリントをコピーし、その場で製本する参加型ワークショップも開催された。
本展では、『Another Country in New York』シリーズのオリジナルプリントを展示するとともに、Akio Nagasawa Publishingから刊行された同名写真集も販売する。同書には、オリジナル版に未収録のコンタクトシートが多数収められている。
展覧会と写真集を通して、森⼭が捉えた1971年のニューヨークを体感してほしい。
※11~19時(土曜は13~14時閉廊)/休廊日は日・月曜・祝日、4月29日~5月6日/入場は無料
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「Yutaka Kikutake Gallery Roppongi」で、片山真理の個展が開催。イギリスの「ヴィクトリア&アルバート博物館」に新たに収蔵された作品を含む新作群を、日本で初めて発表する。
精巧に手縫いされた布のオブジェを起点に、自身の身体性を中心的なモチーフとして、写真・映像・アートプロジェクトなど多領域にわたる作品制作を続ける片山。その作品は自伝的でありながら、社会が個人に課す「役割」や「かたち」が、私とあなたの境界、そして正しさをいかに形づくるのかを問いかけ、普遍的な共感を呼び起こしてきた。
本作「tree of life」は、片山自身が構築した鏡張りの空間で、自ら被写体となって撮影した10点に及ぶ写真作品だ。手縫いのオブジェに囲まれ、鏡面に反射するその輪郭は曖昧さを増し、そこに映るのが鏡像なのか実像なのかも判然としない。天と地、現実と虚像、内と外、自己と他者。鏡が生み出す反射はあらゆる境界を揺るがし、イメージが無限に増殖していくような感覚を立ち上げる。
キャリア初期から片山が抱き続けてきた、デジタルイメージの可塑性や複製性、終わりのない更新性への意識を深く反映した本作は、彼女がたびたび語る「所有されない身体」への希求にもつながっている。
※12〜19時/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料
1927年に完成した登録有形文化財「kudan house」を舞台に、アーティストとして活動するマルタン・マルジェラ(Martin Margiela)の日本初となる大規模個展「MARTIN MARGIELA AT KUDAN HOUSE」が開催。歴史ある邸宅という空間と現代美術を対峙(たいじ)させることに強い関心を寄せるマルジェラは、建物全体を舞台に、数多くの作品を一時的なインスタレーションとして展開する。
再利用・分解・変容といったテーマへの探究を一貫して続けてきたマルジェラにとって、人間の身体は今なお重要なインスピレーションの源であり続けている。作品は、日常の中にありながら見過ごされがちな物や状況への鋭い観察から生まれ、平凡なものを非凡な存在へと変容させていく。
本展の展示構成およびキュレーションは、全てマルジェラ自身が手がける。会場では、コラージュ・絵画・ドローイング・彫刻・アッサンブラージュ・映像作品など、多様な技法による作品が登場。生活の痕跡が色濃く残る古い邸宅に作品を設えるという選択は、アーティストにとって重要な「私的な空気感」を反映したものでもある。
鑑賞者は、さまざまな部屋を巡りながら、親密な距離感の中で作品と向き合う。歴史と現代、私的空間と表現が交差するこの場所で、マルジェラの思考と美学を体感する特別な時間が待っているだろう。
※10~19時(4月29日は17時まで)/入場は閉場の1時間前まで/料金は2,500円
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1983年に「東京都庭園美術館」として開館して以来、旧朝香宮邸の建築に光を当てた展覧会を重ねてきた同館。今年は「アニマルズ」をテーマに、その魅力を改めてひもとく。
かつて白クジャクやツル、イヌ、ウサギなどが飼われていた朝香宮邸では、室内装飾にもシカや魚といった動物モチーフが随所に取り入れられている。会場では、作品や資料を通して、建物に息づく動物の存在に目を向ける。
併せて、展覧会によって限定公開される最上階の「ウインターガーデン」を公開。白と黒の市松模様の床が印象的な空間に実際に足を踏み入れ、細部まで鑑賞できる。さらに、普段は閉じられているカーテンを開け放ち、新緑の庭園を望む開放的な環境の中で、宮邸時代の家具や調度品によって当時の雰囲気を再現する。
アールデコと日本の意匠が融合した唯一無二の建築と、都心にありながら豊かな自然を併せ持つ同館ならではの魅力を堪能してほしい。
※10〜18時(入館は閉館の30分前まで)/休館日は月曜(5月4日は開館)、5月7日/料金は1,000円、学生800円、65歳以上・高校生500円、中学生以下無料
京橋の「CREATIVE MUSEUM TOKYO」で、アーティストの空山基による自身最大の回顧展が開催。1970年代後半から現在までの代表作を通じて、空山が築き上げてきた芸術的進化と創作の歩みを総観する。
空山は、常々自身の作品コンセプトを「光」「透明」「反射」だと語ってきた。それは、空山が絵の具という制限された素材を駆使して、光を描くという挑戦を繰り返してきた軌跡でもある。
空山が描く人物や動物、恐竜などのロボット作品は、生物の身体性を超えた未来という仮想の物語を提示する。そこには、既存の生命体と機械文明が融合した世界の美学が広がり、知性・身体・時間といったテーマが交錯。鑑賞者の想像力と創造性を自然と刺激していく。
本展では、空山が1978年にウイスキーの広告のために最初に描いたロボット作品や、恐竜、ユニコーンなど幅広くロボット造形を追求した最新のキャンバス作品、デザインを手がけた「aibo(アイボ)」の原画や、エアロスミスのアルバムジャケットとして知られる代表作が並ぶ。
さらに、SF漫画の『攻殻機動隊』に登場する草薙素子にインスパイアされた新作も登場。空山が半世紀にわたり追い求めてきた表現の核を圧倒的なスケールで体感できるだろう。
※10~18時(金・土曜・祝前日、4月28日~5月6・31日は20時まで)/入場は閉館の30分前まで/料金は2,300円、学生1,600円、高校生1,300円、小・中学生800円/当日2,500円、学生1,800円、高校生1,500円、小・中学生1,000円、未就学児無料
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国内最大級の霧の庭園演出「東京雲海」と桜が共演する「夜桜雲海」が、2026年も「ホテル椿山荘東京」で開催。18時40分から1時間おきに計4回実施され、桜色に染まった幻想的な雲海が、約3分間庭園を包み込む。
今年はこれまでの「幽翠池エリア」に加え、「ほたる沢」から「望郷橋」にかけた「水景エリア」へと初めて雲海を拡張。さらに新演出として、微細な光で桜の花びらが舞い散る様子を表現した「花あかり」が登場し、夜の庭園にさらなる奥行きを生みだす。
期間中、館内のホテルショップでは、桜とピスタチオのグラススイーツや、「桜レアチーズ」など、春のテイクアウトスイーツも充実。手土産にも最適なラインアップが揃うのがうれしい。
なお、庭園への入園は、宿泊やレストランなどホテル利用者のみなので注意してほしい。
※18時40分、19時40分、20時40分、21時40分/入場は無料
「西村画廊」で、舟越桂(1951~2024年)の展覧会が開催。会場では、舟越が晩年まで手元に置いていた『言葉をつかむ手』(2004年)と、人間の英知を象徴する「本」に見立てた青いガラス板を額に掲げる『青の書』(2017年)の2体の像に加えて、ほとんどが初公開となるドローイング20点も紹介する。
人間という存在を多様にかたどった彫像の数々によって、彫刻史に消えがたい足跡を残した舟越。木彫彩色の半身像に大理石の目をはめ込む古典的な技法で生み出された作品は、時代の精神を宿した、既視感のない表現として国内外で高く評価された。さっそうとしながら孤愁を秘めたたたずまい、凛(りん)とした静けさ、繊細な知性をにじませる遠いまなざし――その叙情的で中性的な人物像は、彫刻表現の新たな地平を軽やかに切り開いた。
生涯にわたり、舟越は半身像と全身像を155点制作。初期の着衣像から、後年に「心象人物」と呼んだ、人体の形を超えて人間存在を豊かに表した作品、さらには人間世界を静かに見つめる半人半獣・両性具有のスフィンクスまで、その造形は絶えず展開を続けた。そこには、人間に対する思考やイメージの深まりが一貫して反映されている。
本展のドローイングは、木炭だけで勢いよく描かれた作品から、色鉛筆や水彩で細密に描き込まれたもの、代表作まで多彩に展示。一部には今回展示される2体の彫刻のためのドローイングも含まれ、彫刻との視覚的なつながりの中で、その魅力は一層際立つ。尽きない深みで観る者を魅了する舟越の世界を堪能してほしい。
※10〜18時/休廊日は日・月曜・祝日/入場は無料
Discover Time Out original video



















