
2026年7月の東京では、国際的なアーティストによる個展から、写真史を再考する企画展、建築と美術の境界を揺さぶるコラボレーションまで、多様な表現が一斉に立ち上がる。
「TOKYO NODE」ではトニー・アウスラーによる日本初の大規模個展が開催され、「ワタリウム美術館」ではナムジュン・パイク没後20年を記念する企画展が展開。さらに、「まなざしの奇跡 日本女性写真家の冒険」が巡回展としてスケールを拡大して上陸し、青木淳とリチャード・タトルによるコラボレーション展が空間そのものの認識を揺さぶる。
いま東京でしか体験できない視覚体験が、都市の各所に彩るこの夏。注目アート展を厳選して紹介したい。
2026年7月、街はアートによってより自由に開かれていく。
「横浜美術館」で開催される毛利悠子の「ヴェネチア・ビエンナーレ」日本館で発表した作品の帰国展をはじめ、奈良美智がキュレーションするセラミック表現の可能性を探る試み、杉本博司の視線を通して人類史を超えた生命の時間に思いを巡らせる展示などを、入場無料で楽しむことができる。リストを片手に街を歩けば、見慣れた風景はやがて静かにアートへと変わっていくだろう。
2026年7月から8月にかけて、人気アニメや有名漫画の展覧会が多数開催される。60周年を迎えるウルトラマンシリーズの企画展や、完結を迎えた『宇宙兄弟』の記念展など、注目のイベントが続く。
緻密で繊細な原画を楽しんだり、制作秘話をのぞいたり、空想の世界を自由に楽しもう。濃密なアニメ展示を体感してみては。
映画・舞台・音楽
ますます苛烈さを増す酷暑を乗り切るために筆者が勧めたいのはそう、名作映画のリバイバル上映である。時の試練を超えていまだ名作と語り継がれる映画は単に面白い面白くない、分かる分からないを超えた、骨太なパワーが宿っている。だからこそ名作と呼ばれているのだ。
この7月はエリック・ロメールのダラダラ会話劇&超絶美麗映像が炸裂する『緑の光線』から、ハートフル感動SFと見せかけた悪趣味満載の狂ったSF超大作『A.I』まで、いまこそ観たい名作が目白押し。ぜひ本記事を参考にして映画館に繰り出し、名作が放つパワーによってこの夏を乗り切ってほしい。
7月も多種多様な公演を通して、人間の普遍的なテーマが浮かび上がる。
宮崎駿の名作アニメの世界が歌舞伎になるスーパー歌舞伎『もののけ姫』と、坂口安吾の独自の世界をサティの旋律とともに綴るNoism0+Noism1『私は海をだきしめていたい』は、全く違う切り口ながら、どちらも人間と自然のあり様をとらえた作品と言えるだろう。
寺山修司の初期戯曲に取り組む結城座『狂人教育』は、人形劇を通して人間の本質に迫る作品。イプセンの『人形の家』を大胆に現代化した『NORA』は、女性の生き方に加え、現代のコミュニケーションも大きなテーマにしていると言えそう。
また、『サンセット大通り』は過去の栄光にすがる大女優の妄執の行方をサスペンス調で描き出すミュージカル。大女優ならぬ大歌手(ディーヴァ)のサラ・ブライトマンが降臨する。
過去の作家と現代のアーティストによる珠玉の舞台を楽しもう。
いよいよ本格的な夏の気配が近づいてきた。そんな中、暑さのせいではなく、身も心も熱くなるようなイベントをセレクトした。
ここでは、7年ぶりに復活する都市型ソウルフェスティバル「SOUL CAMP」、16年ぶりの来日となるKings of Convenience、鬼才・Shabakaの公演など、さまざまなジャンルのライブを紹介。気になったライブに足を運んでみてほしい。
夏だけの特別な映画体験をしに、家を飛び出そう。芝生の上で星空や夜景をバックに鑑賞すれば、いつまでも記憶に残るひとときが過ごせるだろう。
本記事では、2026年6〜8月に開催される野外上映イベントを4つ紹介。標高1300メートルの「星空に最も近い映画館」や、家族で楽しめる遊園地で開催の映画祭など、個性豊かなラインアップが揃う。気軽に行ける都内ものはもちろん、旅行気分が楽しめる関東近郊のイベントもあるので、気になるロケーションをチョイスしてほしい。
オールジャンルを扱うレコードショップもいいが、専門店には一つのジャンルに特化することで到達したピュアさがある。その道を極めたスタッフたちによるレコメンドで知る新たな世界を発見したり、なかなか手に入らなかった一枚に巡り合えたりするはずだ。
そして自分でも深掘りしていけばいくほど、ほかのジャンルに与えた影響など、「音楽は全てつながっている」と感じる瞬間が出てくるだろう。本記事ではジャズ、レゲエ、ヒップホップ、ダンスミュージックなどを扱うヴェニューを紹介する。
Things to do
7月の東京には、背筋が凍るような恐怖を実際に体験できるイベントが集まっている。
参加者自身が物語の登場人物となり、廃駅をさまよい、謎を解き、不穏な気配に耳を澄ませる。
この記事では、プラネタリウムでのホラーコンテンツ上映から脱出ゲーム、XR体験まで、この夏に味わいたい東京のホラーイベントを紹介する。
日本の文化を語るうえで、祭りは欠かせない存在だ。その多くは土地の信仰や歴史、伝承を背景に受け継がれてきた祭礼でもある。特に東京の祭りは、都市の密度、大量の人による熱量、ユニークなコンセプトが融合し、観客を巻き込んでいく体験そのものであることも多い。
ここでは、東京三大祭りに数えられる由緒ある祭礼から、「かなまら祭」のような個性際立つ奇祭、戦後の商店街文化の中で育った「高円寺阿波おどり」まで、一度足を踏み入れれば、身体ごと記憶に刻まれる6つの祭礼を紹介しよう。
熱気と高揚を、ぜひ現地で体感してほしい。
ラブホテルが提供するもの、それは「ファンタジー」にほかならない。昨今流行の無難なミニマリズムをあっさりと投げ捨て、掲げたコンセプトの世界観をこれでもかと徹底的に作り込む。万人受けする均一なホスピタリティーばかりが目指されがちな都市において、過剰さや好奇心、最高の意味での「悪趣味(バッドテイスト)」を堂々と全肯定してくれる空間なのだ。
日常を抜け出して刺激が欲しいなら、今週末はラブホテルでステイケーションを決め込んでみるのはどうだろう。世間の行楽シーズンや休日でも変わらない安心のシステムで迎えてくれる。いつもと違う刺激的な冒険を求め、これから紹介するユニークな空間へ一歩足を踏み入れてみてほしい。
フード&ドリンク
気温がぐっと上がり、屋外でビールを楽しみたくなる季節がやってきた。夏の東京では、開放感のある屋外で楽しめるビアガーデンが各地で長期開催されている。仕事帰りに立ち寄れる都心のスポットから、週末にゆっくり過ごしたいビールフェスティバルまで、夏の外飲みにぴったりなスポットを紹介する。
かき氷は、季節を問わず楽しめるデザートとして定着している。とはいえ、日差しが強まり始める季節にはひんやりとした一杯が気になり始めるものだ。
2026年は果物専門店が手がける旬のフルーツたっぷりの一杯や、ホテルラウンジで味わうカクテル風のかき氷、蜜芋や抹茶を組み合わせた個性派など、夏本番を待たずに楽しめるかき氷が各店に登場している。
ここでは、暑さが本格化する前に味わいたい注目のかき氷を紹介する。
ホットドッグといえばアメリカのファストフードの定番だが、東京ではこのジューシーな王道グルメが独自の進化を遂げている。
マスタードやピクルス、野菜を細かく刻んだ「レリッシュ」だけでシンプルに味わう伝統的なスタイルから、バンズからこぼれ落ちそうなほど具材を詰め込んだボリューム満点の一品まで、その種類は実に多彩。中には原宿や歌舞伎町を移動しながら営業する本格的な屋台もあり、昔ながらのストリートフードの魅力を今に伝えている。
屋外での食事が楽しいシーズン。わざわざ足を運ぶ価値のある名店を、タイムアウト東京英語版編集部が厳選して紹介する。
暖かくなると、東京の街は一層活気づく。緑あふれる公園を散歩したり、日本庭園の美しさに浸ったり、街中のアートを巡ったり……。中でも、高層階にあるダイニングで過ごす時間は格別だ。
本格的な夏の暑さが始まるこの時期は、外の夜風を浴びながらこだわりのカクテルをたしなむのに最高の季節。本特集では、テラス席で美しい夜景に酔いしれるラグジュアリーなバーから、秘密基地のような隠れた名店までを15店紹介する。
最高の一杯を片手に、絵画のようなスカイラインを眺めながら、東京ならではのきらめく絶景に乾杯しよう。
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