アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine de Saint-Exupery)の『星の王子さま』が、母国フランスで出版されたのが1946年。ナチス・ドイツの占領から脱し、復興へと歩みを進めていたころだった。2026年は同作の刊行80周年に当たり、「東京シティビュー」では記念イベントの「星の王子さま 大切なものを探しに空の旅へ」を開催する。
展示は5つの章で構成され、エントランスでは小さな星に住む王子さまと6つの惑星の住人たちが、幻想的な光とともに迎えてくれる。
続いて、飛行士でもあったテグジュペリの生涯を、年表や写真資料で紹介。3・4章では、創作の背景を伝えるドローイング約40点や世界各国で出版された約70冊の装丁が並び、作品がどのように生まれ、いかに愛されてきたかをたどる。そして最終章は、物語の語り手である飛行士と星から来た王子さまが過ごした10日間が、作中の言葉と印象的な場面で紡いだインスタレーションで展開される。
日本では、『星の王子さま』は著作権が切れてから新訳が続々と生まれるなど、人気が衰えることなく読み継がれてきた希有な海外文学だ。子どもの頃に読んだ人も、同イベントでまた新たな感慨を呼び起こされ、目に見えない大切なものを自身に問いかける時間になるだろう。東京の空と街を一望する展望台の景色とともに、『星の王子さま』の壮大な宇宙を巡る旅に出かけてみては。
※料金は窓口2,400円、65歳以上2,100円、学生1,700円、4歳~中学生 1,100円/オンライン2,200円、65歳以上1,900円、学生1,600円、4歳~中学生 1,000円
