永康街
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世界で最もクールな33のストリート

2万人以上の読者に調査、2022年版のクールな通りは?

編集:
Time Out Tokyo Editors
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タイムアウトでは毎年、都市生活者に「Time Out Index」というアンケート調査を実施している。世界の2万人以上の読者に「最もクールなストリート」がどこかについても尋ねてみた。その後、候補から各国のタイムアウト編集者が最終的なストリートを選出。ここでは、どのストリートが選ばれたのかを紹介する。

2021年のランキングを作成時と比べると、世界はパンデミック以前の日常を取り戻しているが、まだ多くの地域で新型コロナウイルスの影響のほか、生活費の高騰が続いている。今年のランキングは、そのエリアに住む人に寄り添ったものになり、住みやすい場所を、具体的に紹介するものとなる。

ここでは、にぎやかな街の大動脈から歩行者専用の裏通りまで、今世界で最もクールな33のストリートを紹介する。

さあ、散策の準備はできただろうか?

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ウェリントン通り(モントリオール)
Photograph: Caroline Perron

1. ウェリントン通り(モントリオール)

ある街の中でも、最高のバーとレストランが並んでいる通りは、疑いの余地なく「クール」と呼ぶことができるだろう。特に、その街が世界有数の美食の都であればなおさらだ。

ウェリントン通りがあるのは、モントリオール南西部ベルダン地区。カクテルバーやブランチスポット、人気のサンドイッチショップが並び、アーバンビーチもすぐ近くだ。この通り沿いでは、新しいフレンチビストロである「Paname」やカルト的な人気を誇るカフェの「Lili & Oli」など、約200の飲食店やショップが営業。最近オープンした地元のベーグルショップも話題となっている。

夏になると、通りは歩行者専用となり、端から端まで無料のトゥクトゥクサービスが提供される。これ以上クールな場所はないだろう。

食べる:気取らないフレンチガストロノミー「Bistro Paname」

飲む:Bar Palco」のおしゃれなパティオで楽しむ、シグネチャーカクテル。カキが1ドル(約139円)で食べられる、平日の17〜19時に行くのが最適だろう。

するべきこと:Bossa」でおいしいサンドイッチをテイクアウトして、ヴェルダンビーチへ。地下鉄デレグリス駅からすぐのところにある、隠れた砂浜だ。

ローラ・オズボーン(タイムアウトカナダ)

ガートルード・ストリート(メルボルン)
Photograph: Jo McGann

2. ガートルード・ストリート(メルボルン)

その昔、ガートルード・ストリートはフィッツロイ地区のよく知られた大通りに過ぎなかったが、郊外地域が高級化するにつれ、文化的な楽しみが多い場所となった。この通りは美しく、控えめで、近隣に見られる激しいナイトライフヴェニューもないため、独立系の小売店や飲食店が徐々に増えている。

850メートルほどの区間は、街の中心部に近いにもかかわらず緑がとても多く、ゆったりとして平和。歴史的建造物のファサードに囲まれた(無許可の駐車場も少ない)、この場所には地元の人たちだけの、知る人ぞ知る雰囲気がある。その周辺に住む人たちのように、とにかくクールなものだ。

食べる:メルボルンのベストレストランで現在トップに君臨する「Poodle」で楽しむシェフのおすすめ。アールデコ調の建物にあるこのレストランは、イタリアン寄りのメニューと豊富なワインリスト、そして「オージークラシック」を取り入れたキッチュな料理が特徴だ。

飲む:Everleigh」で、ロマンティックで古き良き時代のラグジュアリー感を体現するシグネチャードリンクを注文するのがおすすめ。数々の賞を受賞し、あらゆる「ベスト・カクテル・バー」リストで確固たる地位を築いているEverleighのカクテルは、誰もが口をそろえて言うように、最高級だ。

宿泊: 倉庫を改造したようなところに泊まるのがおすすめ。例えば、Airbnbにリストされている、1930年代の工場の建物を活用した「Stillness」。プライベートな中庭を備えたこの物件には、室内外にアート作品が飾られている。この物件名が付けられているのも納得だ。

エリザ・キャンベル(タイムアウトメルボルン)

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グレート・ウエスタン・ロード(グラスゴー)
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3. グレート・ウエスタン・ロード(グラスゴー)

夏のグレート・ウェスタン・ロードの並木道に太陽が沈む時、何でもできるような気がしてくる。

グラスゴーの西側を通るこの歴史的な道路は、トロサック山脈の端から市の中心部まで約18マイル(約29キロメートル)を真っすぐに延びる。しかし、その中でも注目するべきは、セント・ジョージズ・クロスからボタニックガーデンまでの部分だ。この区間は、朝から晩まで、ラテを飲む大人たち、学生、ヒップスターでにぎわっている。文字通り、素晴らしいことは全てここで起こっているといえるだろう。

Paesano」の安価なナポリピッツァとスクーナーグラスでのビール、「Glasgow Vintage Co」「West」「DUDS」を巡る古着ショッピングが楽しめるのも、川辺でクラフトビールが飲める「Inn Deep」や汗臭い地下のライブハウス「Hug and Pint」があるのもここだ。さらに、「Oran Mor」での深夜酒や「Papercup」の2日酔いにぴったりのコーヒーや朝食ブリトーなど、本当に何でもそろっている。

食べる:ミシュランの星を獲得した「Cail Bruich」の極上のテイスティングメニュー(125ポンド/約2万200円)から、グラスゴーで最高の「Philadelphia」のチップス・アンド・チーズ(4ポンド/約646円以下)まで、あらゆる予算とシーンに対応した料理が楽しめる。

飲む:リビングルームのように小さなパブ「The Belle」でビールを飲むのがいいだろう。ここは飾り気も、食事もない、今や希少な空間。ただただおいしいビールを飲み、心地よいゆったりとした雰囲気を楽しむのみだ。冬には暖炉に火が入る。

買う:スカンジナビアデザインを扱うショップ「HOOS」とその姉妹店「inHOOS」で、雑貨やファッションアイテムをチェックしよう。

マルコム・ジャック

永康街(台北)
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4. 永康街(台北)

台北で、永康街ほど素晴らしい場所はほかにないだろう。東門地区を通るこの穏やかな小道には、おいしいレストラン、伝統的な揚げ菓子の店、デザート店、高級ブティック、装飾が美しい歴史的な茶芸館が並んでいる。

さらに永康街には、チェーン店にありがちな個性を感じさせない店ではなく、職人かたぎで個性的な雰囲気を醸し出している店が多い。例えば、地元の大工店、伝統的な薬局、宝飾品の工房を訪ねてみるといいだろう。

食べる:15番地にある黄色い2階建ての建物では、「Smoothie House」のかき氷が食べられる。シャーベット付きマンゴーの雪花氷はとても大きくて甘いので、シェアして食べるのがおすすめだ。

飲む:Zhang Men Brewing」の庭で飲むクラフトビール。これほど心地よい体験はないだろう。

買う:ハンドメイドの刺しゅうバッジ、バッグ、財布、イヤリングなどを扱う「Littdlework」で、いつもとは違ったギフトを探そう。

ダイナ・ガードナー

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 ヴェアネダムスヴァイ通り(コペンハーゲン)
Photograph: Daniel Rasmussen

5.  ヴェアネダムスヴァイ通り(コペンハーゲン)

コペンハーゲンヴェスターブロ地区にあるヴェアネダムスヴァイ通りは、古くから「クール」の中心地だった。しかし近年では、高級化やノアブロ地区で見られるような観光化をうまく避け、さらに魅力的な場所になっている。生花、かわいいブティック、ワインバー、チーズショップ、さらにはフランスの高校もあるこの通りは、まるでコペンハーゲンにおける「小さなパリ」のようだ。

食べる:「小さなパリ」の隠れ家であり、最高の(そして最もショーアップされた)ビストロ「Les Trois Cochons」の高くそびえ立つシーフードの盛り合わせがおすすめ。ランチやディナーには、地元の家族連れからスーパーモデルまでがにぎやかに過ごしている。

飲む:必要以上に手を加えない「ミニマルインターベンション」手法によるワイン造りで有名な「Falernum」で、自然派ワインを。知識豊富でキュートなスタッフから自然派ワイン、バイオダイナミックワイン、オーガニックワインの楽しさについて学ぶこともできる。

するべきこと:本や日記を片手に、「Granola」でブラックコーヒーを飲みながら、街の流れを眺めてみよう。花屋、料理人、チーズ屋、ワイン愛好家、あるいは有名人の偶然の出会いは、ヴェアネダムスヴァイ通りの魅力といえるだろう。

アレックス・ヘイワード

カランガハペ・ロード(オークランド)
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6. カランガハペ・ロード(オークランド)

地元では単に「Kロード」と呼ばれるこの通りは、アーティスト、ミュージシャン、クリエーターなどの多様で表現豊かな人たちが集まるコミュニティーの本拠地で、オークランドのボヘミアンカルチャーの中心地だ。

赤線地帯の歴史を持つこの場所は、近年では歴史的建造物にアートギャラリーや流行のカフェができ、個性豊かな街並みを作り上げている。通り沿いにあるのは、ゲイクラブ、スピークイージーバーやキャバレー、古着屋、古本屋、独立系レコードショップなど。また、駐車場の壁や歴史あるセントケビンズ・アーケードの階段には、ストリートアーティストによる壁画が描かれ、さらに華やかさを添えている。

食べる:地元の人気店「Cotto」のイタリアンフードや、道路を挟んで向かいの活気ある「Coco's Cantina」がおすすめ。

買う:「Crushes」や「Smoove」などのレトロでビンテージなショップで、「Kロード」らしいストリートウエアを手に入れよう

する 日没後までいると、この通りが本領を発揮するのを見ることができる。「The Wine Cellar」「Whammy Bar」「Neck of the Woods」などのライブハウスは、音楽好きにはたまらない場所。アコースティックなフォークから騒々しいDJプレイまで、さまざまな音楽を楽しむことができる。

ペトリナ・ダラー

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太平山街(香港)
Photograph: Tatum Ancheta

7. 太平山街(香港)

太平山街香港で最も古く、最もダイナミックな地区の一つである上環を通る道。周辺は歴史的な「マイクロネイバーフッド」といえる。この辺りは、香港で最初の中国人居住区だったが、今では流行のカフェ、個人商店、新旧の飲食店が点在するクールなボヘミアンエリアへと変貌を遂げた。店の多くは長屋の中にあり、香港での古く歴史的に重要な寺院のいくつかと肩を並べている。

食べる:コンテンポラリーな北欧ファインダイニングである「Embla」では、季節に応じたメニューと素晴らしいワインセレクションが用意されている。この周辺で最もエキサイティングなダイニングスポットの一つだ。

飲む:おしゃれで静かなカフェ「Hö-ah」がおすすめ。淹れたてのコーヒーや職人技が光る紅茶を、フランス窓のそばで味わうことができる。

見る:この地域には、古い寺院がいくつかある。「真実の愛を見つける」などといった願いがかなう場所を探しているなら、「Pak Sing Ancestral Hall」へ行き、中国の神々に祈るといいかもしれない。

タム・アンチェタ(タイムアウト香港)

ヤオワラット・ロード(バンコク)
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8. ヤオワラット・ロード(バンコク)

バンコクの川沿いにあるチャイナタウンを曲がりくねって通っているヤオワラット・ロード。バンコクでも古い大通りの一つで、その歴史はバンコクの誕生の頃までさかのぼる。

文化のハブであり、昼夜を問わずにぎわうこの通りには、ネオンサインが並び、寺院、レストラン、市場、鍼灸(しんきゅう)師や漢方薬局などが軒を連ねている。またこの通りは、何世代にもわたってストリートフードを愛する人々に愛されてきたこのエリアでもある。最近はクールなギャラリーや高級レストランも進出。通りができた当時と同じように、文化的な多様性を保ち続けている。

食べる:話題の店「Potong」で、シェフのパムによるタイ・チャイニーズ・フュージョンを楽しもう。メインストリートから徒歩2分のところにある。

飲む:通りでも最も静かな場所であり、魅力的なのが「Double Dogs Tea Room」。作法に沿い、心を込めて淹れたおいしい茶をどうぞ。

するべきこと: ヤオワラート・ロードの最南端にオープンした香港発の現代アートスペース「Over the Influence」をのぞいてみよう。

ルーシー・グレース

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オラーニェン通り(ベルリン)
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9. オラーニェン通り(ベルリン)

ベルリンでも有名な道の一つ。地元の人々が長年にわたって戦争から守るために奮闘してきたことで知られる。道沿いには、第2次世界大戦の被害を経て再建されたミッドセンチュリー時代のアパートが広範囲に並び、その間には出来たての料理が味わえるトルコ料理店や活気あふれるカクテルバーなどがある。

数十年たった今でも、この通りは「戦場」といえる。オラニエン広場と同様にこの通りは、5月1日の「メーデー」をはじめ年間を通じて、地元の政治的デモや抗議のための重要な場所になっている。

食べる:Adana Grillhaus」でトルコ料理を食べたり、「Angry Chicken」で華々しいファストフードを食べるのがいいだろう。

買う:Coretex Records」でハードコアやパンクのレコードを探そう。もうちょっとおとなしくいきたいのであれば、「Voo Store」でトップデザイナーの最新コレクションをチェックしよう。

する:オラーニェン通りは、地元の人々や観光客に人気のあるナイトライフの中心地だ。「Roses」や「SO36」はカルト的な人気を誇り、「Café Luzia」「 Feger」「Prinzipal」 では高級感あふれる夜を楽しむことができる。

ネイサン・マ

ヘイズ・ストリート(サンフランシスコ)
Photograph: Shutterstock

10. ヘイズ・ストリート(サンフランシスコ)

サンフランシスコで最もトレンディーな地区の一つであるヘイズバレーのメインストリートであるこの通りは、ここ数年で大きな打撃を受けたが、最近では復活のシンボルとなっている。

再び活気を取り戻したヘイズ・ストリートは、一風変わったショップや老舗の飲食店が並び、古いサンフランシスコが感じられる。一方、この街で最もエキサイティングなレストランのオープンが続き、流行の最先端を行く店も増えている。洋服、宝石、雑貨、ギフトなど何でもそろうショップ巡りを終えたら、魅力的なワインバーでの一杯や歩道のパティオでの食事でヘイズ・ストリートでのひとときを締めくろう。

買う:地元で生産されている雑貨を、地元で人気かつ、女性オーナーが経営するスモールビジネスである「Rare Device」で手に入れよう。

食べる:Mano」でカジュアルなランチを食べるのがおすすめ。この店はちょっとした集まりや特別なディナーにも最適だ。

飲む:ヘイズバレー地区の風景の重要な要素といえる「Ritual Coffee」の小さなコンテナ店舗で、テイクアウトコーヒーを頼もう。

クララ・ホーガン(タイムアウトサンフランシスコ)

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アムステルダム通り(メキシコシティ)
Photograph: Stephanie Lopez

11. アムステルダム通り(メキシコシティ)

コンデサ地区にあった競馬場跡の楕円(だえん)の形状に沿うように通っているメキシコ公園と、メキシコ通りを囲むように延びている通り。ここはメキシコシティのナイトライフ、美食、デザイン、ファッションの中心地だ。

通りの周辺には、絵はがきのように美しいアールデコや新古典主義の建物と現代建築が混在。至る所にボヘミアン風カフェやピザ屋、バーがあり、多くの人が訪れている。

毎朝、ペットを連れる人やジョギングをする人であふれ、焼きたてのパンとコーヒーの香りがしてくる。日が進むと古い家屋を改造したバーからは音楽が流れ始め、夜にはいつも向かうべきパーティーが開かれている。アムステルダム通りは、決して休むことがない。

食べる:「Merkavá/Sod」の5種類のフムスがおすすめ。シェフのダニエル・オヴァディアによるイスラエル料理の影響を受けているこの店は、街でもおいしいレストランの一つだ。食後には、2階にあるとてもクールなスピークイージーバー「Sod」で乾杯しよう。

飲む:アメリカ大陸の中でも最高のバーの一つ「Baltra」では、「Sumi」「Mr Apple」といったカクテルが人気。小さな店ながら個性的で、コンデサ地区で夜遊びする前に立ち寄る価値のある店といえる。

するべきこと: 居心地の良さにデザイン性を加えた書店「La Increíble」や、シベレス噴水から数歩のところにあるアートギャラリー「House of Gaga」でカルチャーに触れよう。

コロコトロニス(アテネ)
Photograph: George E. Koronaios

12. コロコトロニス(アテネ)

アテネの中心地を通る、個人商店や新しいレストランバーなどが軒を連ねている道。散策する時は、まずは広場からスタートし、かつて国会議事堂だった国立歴史博物館へ。その後は、新古典主義建築を眺めながらアイオルー通りまでゆっくりと行くのがいいだろう。

道沿いにはギリシャ風サラダ、ハンバーガー、インド風スブラキなどを食べられる店がある。アルコール、もしくはフレドカプチーノ(ギリシャ風アイスカプチーノ)を一緒に注文するのも忘れずに。一息ついた後はショッピングだ。サンダル、書籍、衣類、画材、宝石、ビンテージ時計などを売っている店をのぞいてみよう。

宿泊:楽しくて遊び心のある「Gatsby Athens」がおすすめ。テラゾータイルやフェイクフラワーの内装が印象的で、ゲスト専用ルーフトップバーもある。部屋にあるライオンの形をしたボタンを押してみよう。(うれしい)サプライズが起こるはずだ。

飲む:KOTES Booze Cooperativa」で何か「強い」ものを。この豪華で多彩なカクテルスポットでは、政治的な話もちらほら聞かれ(オーナーは2009年に独立政党を設立)、常連客は容赦ないチェスの勝負を繰り広げている。

買う:この通りにあるいくつかの本屋では、何世紀も前の原画や本の切り抜き、地図やギリシャ史の作品など、アンティーク本や版画を買うことができる。

ケイティ・シルコックス

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ヴァージル・アベニュー(ロサンゼルス)
Photograph: Jesse Hsu

13. ヴァージル・アベニュー(ロサンゼルス)

以前は超トレンディなカフェ「Sqirl」がある通りとして有名だったが、ジャムにカビが生えたというスキャンダルで同店の評判は落ちてしまった。今では違う店が、このヴァージル・アベニューのグルメシーンでセンセーションを起している。

バンガロー風ワインバー「Melody」がその一つ。フードはポップアップスタイルで提供していて、将来有望なシェフたちを集めていることもでも知られている。もう一つは「Courage Bagels」。長い行列ができるモントリオールスタイルのベーグルショップだ。

ヴァージル・ビレッジに位置するこの目立たない並木道には、彼らの後を追うように、カラフルなキューバ風バー「Bolita」やチキンを使った「Ken’s Ramen」など、ほかの店舗も進出している。しかし、この地域にある労働者階級と中央アメリカ人のコミュニティーが、犠牲を払っていることも忘れてはならない。

食べる:カジュアルでシックなダイニングルーム「KinKan」でタイ料理と日本料理の10品コースを堪能しよう。

飲む:親しみやすい雰囲気の「Alma's Cider and Beer」でワッフルを食べながら、いろいろなハードサイダーを飲むのがおすすめ。

するべきこと:「The Virgi」では、毎週月曜夜にカート・ブラウンオーラーとクリステン・シャールが出演しているロングランコメディショー「Hot Tub」が楽しめる。

マイケル・ジュリアーノ(タイムアウトロサンゼルス)

オッシントン・アベニュー(トロント)
Photograph: designwallah

14. オッシントン・アベニュー(トロント)

にぎやかなこの通りは、トロントで一番のお出かけスポット。トロント屈指のレストランがあり、音楽ライブはほぼ毎晩見ることができ、ヒールではなく革ジャンが似合うナイトアウトヴェニューが多い。

最も注目するべき区間は、ダンダス・ストリートとクイーン・ストリートウェストの間。この場所では、厳選されたビンテージアイテムからカナダの新進デザイナーの作品まで、通りを練り歩きながらショッピングを楽しむことができる。「Bellwoods Brewery」に立ち寄ったり、おしゃれなコーヒーショップやワインバーでくつろいだりして、ゆったりとした午後を過ごすのもいいだろう。

食べる:Bang Bang」のアイスクリームをサンドイッチやコーンで買い、近くのトリニティ・ベルウッズ・パークで日光浴をしながら食べるのがおすすめ。

飲む:Sweaty Betty's」で一杯。本物のダイブバー(大衆酒場)気分を味わえるこの店は、いつも地元のさまざまな人たちでにぎわっている。

買う:Melanie Auld」は大人向けのフレンドシップブレスレット。予約して、「本溶接」で仕上げたジュエリーを体験しよう。きっとSNSでシェアしたくなるだろう。

リディア・ハライコ

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プロヴェンサ通り(メデジン)
Photograph: Joaquin Sarmiento/AFP

15. プロヴェンサ通り(メデジン)

メデジンらしい青々とした木々が立ち並ぶプロヴェンサ通りは、にぎやかなポブラド公園やレラス公園から高台を少し登ったところにあり、昼も夜も活気にあふれている。軒を連ねるレストランやカフェ、バーからは、この街のフレンドリーかつエネルギッシュで起業家精神にあふれた雰囲気が伝わってくる。

レゲトンやエレクトロニックミュージックのごう音とともに聞こえてくるのは、笑い声や会話、グラスの音。プロヴェンサ通りは、楽しいひとときが約束された場所なのだ。
飲む:バー&レストラン「Sambombi Bistró」では、地元産の食材を使ったシェアリングプレートと、クラフトビール、トロピカルフルーツソーダ、世界のワインが楽しめる。

食べる:「Vatos Loves Tacos」でタコスを。

宿泊:通りの先にある芸術的ともいえるデザインが魅力のブティックホテル「23 Hotel 」は、観光の拠点として最適。

ローラ・フィールド

カジェ・オチョ(マイアミ)
Photograph: Shutterstock

16. カジェ・オチョ(マイアミ)

カジェ・オチョ(正式には、8thストリート)は、マイアミリトルハバナにおける活気あるコミュニティーの大動脈だ。にぎやかな通り沿いには、歩道に香りを漂わせるマイアミ最古の葉巻専門店、街を代表するドミノパーク(リメイク版「花嫁の父」ではアンディ・ガルシアがここで遊んでいた)のほか、キューバ風アイスを求める人たちの目印となる巨大アイスコーンのオブジェで知られる手作りデザートショップ「Azucar」などがある。

カジェ・オチョは近年あまり変わっていないが、我々はそれは良いことだと考えている。世の中の流れが大きく変化している今、マイアミの一画で、一貫しておいしいカフェチート(キューバエスプレッソ)を本物の温もりともてなしとともに提供している場所があるというのは、とても心強いことだ。

食べる:ジェームス・ビアード賞受賞シェフ、ミシェル・バーンスタインのクリエーションを「Café La Trova」で堪能しよう。この店は、観光客と地元の人々の間のギャップを埋めることに成功しているといえる(実現するのは大変なことだ)。観光客は本物の「マイアミキューバン」的体験を求めてここを訪れ、地元の人々は毎晩のライブ演奏とカンティネロ・フリオ・カブレラによるカクテルを楽しんでいる。

飲む:Ball & Chain」でフレッシュなモヒートを注文するのがおすすめ。この由緒あるジャズクラブは、行政との政治的な争いのために長い間閉鎖されていたが、粘り強い交渉を経て、2021年昨年秋に再オープンした。象徴的なパイナップル型の屋根が付いた屋外ステージではライブが行われ、室内ではラテンビートが心地よく響きわたる中、サルサダンサーが舞っている。

宿泊:ブティックホテルチェーンの「Life House」は、古い集合住宅を改装し、「ルラボ」の香りがするチャーミングな宿を作った。客室はこぢんまりとしているが、きれいに整えられている。館内のルーフトップバー&レストラン「Terras」は、この周辺ではとても目立つ存在。ラテン風の小皿料理をつまみ、強い酒を飲みながら、ブリッケル地区方面のうっとりするような景色が楽しめる。

バージニア・ギル(タイムアウト・マイアミ)

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デプトフォード・ハイ・ストリート(ロンドン)
Photograph: Shutterstock

17. デプトフォード・ハイ・ストリート(ロンドン)

独立系のショップや飲食店はもちろん、ジャズを演奏するライブハウスやアートギャラリーで知られるデプトフォード・ハイ・ストリートの魅力は尽きない。巨大なアフリカ産カタツムリやシングルオリジンのフラットホワイトが買える店まである。

週3回開催されているストリートマーケットには、新鮮な果物やシーフード、家庭用品が並び、少しカオティックなフリーマーケットではありとあらゆる物が手に入る。しかしこれらはデプトフォード・ハイ・ストリートのここ最近の姿であり、本質ではない。

過去500年の間に波止場とスラム街、そしてダウンタウンが隣り合わせになったことで、巨万の富が生み出され、爆撃や開発による破壊を何度も経験したこの地域には、数えきれないほどの改革の波が押し寄せた。その歴史はただ保存されているわけではなく、常に変動している。デプトフォード・ハイ・ストリートは、ロンドンで最も生き生きとした通りといえるだろう。

飲む:英国ポップカルチャーの殿堂「Little Nan’s Bar」で、ティーポット一杯に注がれたカクテル「Spice Girls vs East 17」を味わおう。

食べる:ジャズのジャムセッションで有名な「Buster Mantis」の、「ビーガンジャークサンデーロースト」がおすすめ。

するべきこと:土曜のジャンクマーケットで宝探し。

クリス・ウェイウェル(タイムアウト・ロンドン)

フローレス広場(リスボン)
Fotografia: Francisco Romão Pereira

18. フローレス広場(リスボン)

プリンシペ・レアル、サン・ベント、キアードの3つの地区が交わる場所にあるフローレス広場は、一日中楽しめるホットなスポット。このひっそりとした広場は、リスボンの坂を上り下りする出発点として、あるいは休憩場所としても理想的な場所だ。フィアリョ・デ・アルメイダ(Fialho de Almeida)の庭の周辺には、個人商店が集まっている。 日陰のテラスで飲み物を片手にのんびりとした時間を過ごしてほしい。

食べる:「Pão de Canela」の「Polvo à lagareiro(タコとポテト)」、または卵を乗せた「bitoque(ステーキ)」がおすすめ。20年以上の歴史を持つこのレストランは2022年3月にリノベーションが行われ、メニューが一新された。テラス席はリスボンの人気スポットで、週末のブランチには欠かせない場所だ。

飲む:リスボン初のクラフトビールバー「Cerveteca」では、ホッピーなビールを提供し、地元の人々や観光客を魅了している。ワインが好きな人は、この広場に最近できたワインバー「Magnolia 」を訪れよう。

するべきこと: 居心地が良く国際色豊かな「Copenhagen Coffee Lab」で、完璧に淹れられたコーヒーを味わってみてほしい。家族連れなら、広場の遊び場で子どもを遊ばせることができる。

ヴェラ・モウラ(タイムアウト・リスボン)

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オックスフォード・ストリート(アクラ)
Photograph: Shutterstock

19. オックスフォード・ストリート(アクラ)

アクラのオックスフォード・ストリートは、そのにぎやかさからロンドンのオックスフォード・ストリートにちなんで名付けられたといわれている。昼はカリスマ的なショッピング街として、日が落ちるとナイトライフの中心地としてにぎわう。

交通渋滞でクラクションが鳴り止まないこの通りは、徒歩で探索するのが一番いい。おいしいものを気軽に食べたい時、友人とおしゃべりを楽しみたい時、故郷の人々に嫉妬されるような手作りの土産を買いたい時。オックスフォード・ストリートには、必要なもの全てがそろっている。

食べる:ガーナを訪れたら、スパイシーな「スヤケバブ」を味わってほしい。上質のスパイスをすり込んだ厚切り肉を串刺しにしたアフリカ料理で、キャラメリゼしたタマネギとピーマンを乗せ、さらに味わい深く調理されている。

するべきこと:Kona Grill & Lounge」で、アクラのナイトライフの醍醐味(だいごみ)を感じてほしい。カクテルバーを備えたカジュアルなレストランだが、夜になると活気あるナイトスポットに早変わりする。

買う:オックスフォード・ストリートを活気づけている地元の店を支援してほしい。布やバッグ、ガーナ国旗のキーホルダーなど、荷物に入りきらないほどのアイテムが手に入る。

クリスチーナ・ジェーン

ウェントワース・アヴェニュー(シカゴ)
Photograph: Shutterstock

20. ウェントワース・アヴェニュー(シカゴ)

全米のチャイナタウンでアジア系アメリカ人の人口が減少する中、シカゴチャイナタウンは拡大と発展を続けている。この地域の中心は、ウェントワース・アベニューに沿ったにぎやかな商業地区だ。北京の壁を模したチャイナタウンの象徴的な門を潜れば、ギフトショップや食料品店、タピオカスタンドが立ち並ぶこの道は、本格的な中華レストランが密集するサウスエンドまで続いている。

食べる:清香園」の手作りラム肉とコリアンダーの餃子は絶品。冷凍の餃子を買って帰れば、自宅でも味わうことができる。

買う:ウェントワース・アヴェニューには老舗の土産店から日本風の新しいチェーン店「Miniso」まで、さまざまな店舗がある。

するべきこと: 通りを北端に進むと、市内で最も美しいスカイラインの景色を誇る川沿いの緑地、ピントムパークの東端に到着する。

エマ・クルップ(タイムアウト・シカゴ)

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カッティング・ルーム・スクエア(マンチェスター)
Photograph: John B Hewitt / Shutterstock.com

21. カッティング・ルーム・スクエア(マンチェスター)

マンチェスターが誇る産業遺産と、先進的な都市としての利点が一体となった場所があるとすれば、それはアンコーツのど真ん中にあるカッティング・ルーム・スクエアだろう。

ベンチに座り、広場を見下ろす5つの巨大なブロックや目の前にある倉庫、セント・ピーターズ教会を眺めてみてほしい。広場の反対側には数々の賞を受賞した一流のレストランが点在する。カッティング・ルーム・スクエアは、文化や洗練された食事、豊かな歴史が途切れることなく混ざり合った、イギリスで最もクールな街(と、私たちは呼んでいる)の、最もクールなストリートといえる。

食べる:Rudy’s pizza」の本店は、街で最もおいしいピザが食べられるだけでなく、温かくくつろいだ雰囲気で人々を楽しませてくれる。

飲む:エール、ワイン、ウイスキーを楽しみたいなら、ディケンズ風の「Edinburgh Castle」で。キャンドルライトがともる店内で、独特の雰囲気を堪能してほしい。

するべきこと:Hallé St Peters」で、マンチェスターに本拠を置くイギリスで最も伝統あるオーケストラ、ハレ管弦楽団のコンサートを聴こう。

ロブ・マーティン(タイムアウト・マンチェスター)

カペルストリート(ダブリン)
Photograph: Dirk Hudson / Shutterstock.com

22. カペルストリート(ダブリン)

ダブリンで最もクールな通りをすぐに見つけるのは、難しいかもしれない。しかしこの街に少しでも長く滞在してみると、カペル・ストリートのにぎわいがほかの場所とは違うことに気付くはずだ。

ここには、グラフトン・ストリートの華やかなショップや、テンプルバーの観光客向けパブなどはない。その代わりに出合えるのは、文化の渦と飾り気のないダブリンで最もおいしい料理の数々だ。地元の人のお墨付きの味なので、安心してほしい。

カペル・ストリートには熱々の本格的なフォー、昼から夜までカラオケが楽しめるモロッコ料理店の超人気店「Brother Hubbard」のブランチなど、新しい発見がたくさんある。この通りは最近歩行者天国として解放されており、太陽の下でビールを飲んだり、ぶらぶらと散策したりするのに理想的な場所になった。

食べる:スーパーマーケット「スーパーアジアフーズ」の奥の通路にひっそりとたたずむ隠れ家レストラン「White Rabbit」は、コーンドッグや韓国風フライドチキンを提供している。アジアのストリートフードを極めた店だ。

飲む:1661」は、アイルランド初のポワティン・バー。2019年にアイルランドのベスト・カクテル・ジョイントに選ばれたこの店では、アイルランド古来のスピリッツにモダンなひねりを加えたカクテルが楽しめる。もちろん、雰囲気はおしゃれで、最初のデートにも最適である。

するべきこと:アイルランドで最も有名なドラァグクイーン・Pantiを輩出したLGBTQ+の拠点、「Pantibar」でエネルギッシュな夜を過ごそう。

エーダオイン・フィッツモーリス

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ジュメイラ・ビーチ・ロード(ドバイ)
Photograph: Shutterstock

23. ジュメイラ・ビーチ・ロード(ドバイ)

ドバイの新旧が混在するビーチ・ロード(地元ではこう呼ばれている)は、この街の屋台骨となる場所だ。「ワイルド・ワディ・ウォーター・パーク」からユニオンハウスの旗ざおまで、ビーチと平行に低層の建物が立ち並んでいる。フォーシーズンズやマンダリン・オリエンタル、バージュ・アル・アラブなどの、高級ホテルがあるのもこの地域だ。

しかしそれ以上に素晴らしいのは、一風変わった昔ながらのシャワルマ屋や、アートショップ、個人経営のパン屋や花屋、サロン、地元の人でにぎわうショッピングモールなどがあること。歩いたりサイクリングしたり、ドライブしたりしながら、この街の魅力を感じてほしい。

飲む:Tania's Tea House」のヘルシーな朝食と、カップケーキの組み合わせは最高だ。

食べる:日本料理のMimi Kakushiはぜひ訪れてみたい店。ジュメイラビーチのフォーシーズンズリゾートドバイの敷地内にある同店は、素晴らしい料理と冒険的なドリンク、気取らないクールな雰囲気の組み合わせで、タイムアウトドバイの「レストランオブザイヤー2022」を受賞した。

するべきこと:Mercato Mall」には、モダンなハイストリートとすてきなレストランが並んでいる。夏には、エスカレーターの代わりに設置された巨大な滑り台に乗ってみよう。

エンモア・ロード(シドニー)
Photograph: Cassandra Hannagan

24. エンモア・ロード(シドニー)

シドニーはキング・ストリートがその栄光を誇っている一方で、ニュータウン地区のもう一つの大動脈であるエンモア・ロードとマリックビルは、注目のレストランやバー、パブ、ブティックでにぎわっている。地元の「変人大歓迎」の風潮が色濃く感じられるこの道は、アールデコ調のランドマーク、「エンモア・シアター」を中心に展開する。

伝説的な文化の発信地でもあるこの施設では、音楽やコメディーのライブが盛んに行われている。エンモア・ロードの昔の面影は、ピカピカの新しい建物(Sly Fox Hotelはなくなってしまったが)に変わってしまった。しかし、ラフでのんびりした魅力と精神は、まだまだ健在だ。さまざまな料理が楽しめるこの通りのレストランを全て制覇したら、地元の人に感心されるだろう。

食べる:Osteria di Russo & Russo」の熟成ペコリーノとデザートライムのリゾットは絶品。2013年にオープンしたこのレストランは、伝統的なイタリア料理を、10年近くにわたってオーストラリア流にアレンジしている。

飲む:Bar Planet」では、クラシックカクテルの代表格であるマティーニを、現代的なスタイルで楽しむことができる。このサイケデリックなダイブ・バーには無限の精神があり、まるで酒バージョンの「サワードゥースターター」のように、旬の食材を使い続けている。

買う:Route 66」へ足を運べば、カウボーイブーツや年季の入ったTシャツ、フリルの付いたロカビリードレスなどのビンテージアイテムを手に入れることができる。

マキシム・ブーン(タイムアウト・シドニー)

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神楽坂通り(東京)
Photograph: Shutterstock

25. 神楽坂通り(東京)

歴史の面影が残る神楽坂は、神社や茶屋、伝統的な料亭に混じって、モダンなベーカリーやおしゃれなワインバーが立ち並ぶ。坂道のメインストリートをゆっくりと散策すれば、東洋と西洋が融合した独自の魅力が楽しめる。20世紀初頭、神楽坂は花街として栄えた。今でも石畳の路地裏を歩けば、現代の芸者の姿を見かけることがある。

神楽坂通りは、東京の美食家が集まるグルメ聖地としても有名だ。周辺には250もの飲食店が軒を連ねる。普段は落ち着いた大人の雰囲気が漂う街だが、夏の「阿波踊り」や10月の「化け猫フェスティバル」などで、この長い坂道が活気づくこともある。

食べる:Le Bretagne」のガレットを、お酒の入ったアップルシードルと一緒に味わってみては。

飲む:立ち飲みバル「SAKE BAR オトナリ」は、刺し身の盛り合わせとさまざまなタイプの日本酒を試したい人におすすめ。酒の特徴をまとめた表も用意されているので、初心者でも安心だ。

宿泊:安くて快適な宿泊施設を探しているなら、モダンなホステル「UNPLAN神楽坂」を利用しよう。フィンランド式サウナを完備しており、長時間歩いた後にリラックスできる。

エマ・スティーン(タイムアウト東京)

クルーフ・ストリート(ケープタウン)
Photograph: Shutterstock

26. クルーフ・ストリート(ケープタウン)

ガーデンズ地区のメインストリートであるクルーフ・ストリートは、デートやウェルネストリートメント、ケープタウン屈指の食事をしたい人に最適だ。地元の人でにぎわうだけでなく、この街を訪れる観光客の注目スポットになっている。

テーブルマウンテンを眺めながら街のファッションシーンをチェックしたり、おしゃれなアートギャラリーに立ち寄ったり、ビンテージの家具屋に飛び込んだり、この街のホットな話題を存分に味わうことができる場所だ。

宿泊:Kloof Street Hotel」は、ホテルからケープタウンの街並みや山々を360度見渡せ、レストランやコーヒーショップ、プールも併設している。

食べる:Kloof Street House」は、親しみやすくロマンチックな雰囲気のレストラン。美しい庭園と古いビクトリア調のダイニングルームがある。

するべきこと: Ubuntu Wellness Centreでマッサージ、ナチュラルヒーリングトリートメント、ハイドロセラピーを体験しよう。

ヤジード・カマルディエン

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スレイマンセバ通り(イスタンブール)
Photograph: Shutterstock

27. スレイマンセバ通り(イスタンブール)

にぎやかなベシクタシュやニシャンタシュエリアまで徒歩圏内にある、トレンディーなアカレトラー地区にあるセバ通りは、活気にあふれている。スルタン・アブドゥル・アジズ時代に、ドルマバフチェ宮殿の高官たちの宿泊施設として建てられた素晴らしいロウハウスが、この通りの宝といえる。今では、「Artweeks」などのイベントが開催され、イスタンブール中のアート愛好家が訪れている。

買う:独立系書店には、トルコ語や英語の書籍が豊富に揃う。購入した本は「カフェ・ブラッセリー」で自家製のレモネードとともに楽しむことができる。

飲む:White Mill」のシグネチャーカクテル「ホワイトミル・ド・リュクス」は、イスタンブールの午後にぴったりだ。

食べる:ボスポラス海峡を背景に素晴らしいファインダイニングが体験できる、「Vogue」のラムシャンクのコンフィを食べよう。

セダ・ペクチェレン(タイムアウトイスタンブール) 

エチェガライ通り(マドリード)
Photograph: Gorka Elorrieta

28. エチェガライ通り(マドリード)

マドリード市内にある小さな通りだが、エチェガライ通りを満喫するには24時間以上かかるだろう。この通りは、ケベドやセルバンテスなどの作家が住んでいたことからその名が付いた。歴史ある「バリオ デ ラ レトラ」を横切ると、趣のある街角、隠れたフラメンコスポット、地元の人々に愛される何世紀も続くタベルナなどがある。

スペイン屈指のカクテルバーで自慢のカクテルを味わったり、街で一番おいしいといわれるラーメンを食べたりするのもおすすめ。マドリードのエスプリを凝縮したような街で、それこそが首都・マドリードの最新ホットスポットとなった理由だ。

食べる:Chuka Ramen Bar」では、あらゆる種類のラーメンが食べられる。混み合うので、必ず予約してほしい。

買う:ショップオーナーのシルヴィ・フィアケッティが、スペインのアーティストや陶器、木工作家の素晴らしい作品を取り揃えている。時間があれば、陶芸教室に参加するのもいいだろう。

宿泊:懐に余裕があるなら 「Gran Hotel Inglés」へ。マドリードで最も古い高級ホテルだ。数年前に荒れた時期もあったが、常に何かが起きている洗練されたスポットとして復活。カクテルを飲みに行くだけでもいい。

ノエリア・サントス

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 マクドゥーガルストリート(ニューヨーク)
Photograph: JJFarq / Shutterstock.com

29.  マクドゥーガルストリート(ニューヨーク)

ワシントンスクエアパークに沿ってウェストビレッジを通り、プリンスストリートまで続くこの半マイルは、数十年にわたりニューヨークで最も活気のある通りの一つだ。特にビート・ジェネレーションの中心地として知られ、ボブ・ディラン、アレン・ギンズバーグ、ジャック・ケルアックなどの著名人が、象徴的な「Cafe Wha?」「Minetta Tavern」「Caffe Reggio」などに集まった(エレノア・ルーズベルトもこのエリアに住んでいた)。

今、この通りをニューヨークで最もクールにしているのは、その歴史だけではない。「Comedy Cellar」、ネグローニの名店「Dante NYC」「Mermaid Oyster Bar」のほか、「Blue Note」のような有名なジャズクラブなど、多くの必見スポットがある。同エリアは観光客はもちろん、大学生やニューヨーカーが街の最高のものを求めて訪れる。特に暖かい夜には、ライブミュージックや屋外での食事で通りは活気づいている。

食べる:ニューイングランド風の「Mermaid Oyster Bar」では、「スクラムオイスター」がおすすめ。

飲む:2019年の世界最高のバーに選ばれた「Dante NYC」で、ネグローニを飲もう。

観る:ジャズクラブ「Blue Note」で魅惑的な一夜を堪能しよう。 

シェイ・ウィーバー(タイムアウトニューヨーク)

コントボレル通り(バルセロナ)
Photograph: Shutterstock.com

30. コントボレル通り(バルセロナ)

今、バルセロナで最も注目されているのが、コントボレルだ。クールなノヴァ・エスケーラ・デ・リシャンプラ地区と新進気鋭のサン・アントニ地区を結ぶこの通りには、望むものがほとんど揃っている。

ジェンダーとフェミニズムを専門とする「La Prole」や芸術的でモダンな「Terranova」などの頭脳派書店のほか、朝食が食べられる「La Desayunería」やクラシックなタパスが楽しめる「Bar Ramon」など、おいしい料理を味わえる場所もすぐ近くにある。

最近、通りが歩行者天国となり、ベンチやチェステーブルが設置された。ほかの通りもコントボレルのように住みやすく、かつ活気のある通りになることを願っている。

買う:幅広いサイズを揃えたサステナブルな下着は、書店の「​​La Prole」内にある隠れ家的なショップ「Ecometas」で手に入れよう。

食べる:トリュフ入りスペイン風オムレツやおいしいタパスを、美しいモダンレストラン「Bar Alegría」で楽しもう。

するべきこと:シーフードやフルーツ、肉、野菜など、おいしい食べ物が集まる「サン・アントニ市場」。日曜に開催されるブックマーケットでは、古本と人間ウォッチングを楽しむこともできる。

リタ・ロイグ(タイムアウトバルセロナ)

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 ニューベリーストリート(ボストン)
Photograph: Shutterstock.com

31.  ニューベリーストリート(ボストン)

ニューベリーストリートがクールな場所として戻ってきた。かつてデザイナーズショップや歴史的なブラウンストーンで知られた通りには、今ではボストンの最新レストランやファンキーな酒場、シックなブティックホテルが立ち並んでいる。ルーツは2世紀近く前にさかのぼるが、ストリートパティオの登場や新規オープンの増加により、通りは再び、ボストンの夜を過ごすのに最も活気のある場所の一つになった。

飲む:ボストンで最もクールなバー「Hecate」で一杯飲もう。ギリシャ神話の魔術の女神にインスパイアされたドリンクは、友人たちに絶賛されることだろう。暗い地下の隠れ家的な空間に足を踏み入れて、夜の始まりを華やかに演出してみては。

食べる:Faccia Brutta」でイタリアの小皿料理を味わうのがいい。店名は「醜い顔」という意味だが、カジュアルな雰囲気の中でおいしい小皿料理をシェアできる店だ。

宿泊:The Newbury」に泊まって、終わらせたくない夜を過ごそう。楽しくてスタイリッシュでセクシーなこの場所のストリートバーは、いつも地元の人たちでにぎわっている。

ジャクリーン・サビア(タイムアウトボストン)

コラバ・コーズウェイ(ムンバイ)
Photograph: AnilD / Shutterstock.com

32. コラバ・コーズウェイ(ムンバイ)

コラバはムンバイの7つの島のうち最南端にあり、土手道は昔から街へ入る主要なルートだった。アールデコ調の建物には、ファッションブランドやレストラン、アートギャラリーが入居しており、古き良き時代の魅力にあふれた文化的なスポットとなっている。食べて、飲んで、買い物をして、週末はコラバ・コーズウェイを歩き回るのも一興だ。

宿泊:1910年築の建物を利用した美しいホテル「Abode Bombay」に泊まってみよう。

食べる:マリオ・ミランダの壁画と年代物のジュークボックスで有名な「Café Mondegar」で、ボリュームたっぷりの朝食を。

飲む:Woodside Inn」でクラフトビールを。

カストゥリ・ガッジェ

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エバートンロード(シンガポール)
Photograph: Lai Chan See

33. エバートンロード(シンガポール)

カトンエメラルド・ヒルのヘリテージ・ロープなど、シンガポールには有名な通りがたくさんある。エバートン・ロードは最も過小評価されている通りの一つ。何度も見過ごされてきたタンジョン・パガーにあるこの美しい通りは、ダイヤモンドの原石のような存在で、公営住宅と戦前のショップハウスが混在している。カラフルなストリートアートを眺め、カフェでコーヒーを飲みながら一日中過ごすのもいいだろう。

するべきこと:ストリートアートを見ながら、シンガポールがまだ村の集まりだった時代の「カンポンライフ」を再現した壁画が点在するエリアを散策してみては。

食べる:「アンクー(伝統的な中国のお菓子)」を食べて、昔のシンガポールの味を楽しんで。「Ji Xiang Ang Ku Kueh」では、真っ赤なペイストリーを注文することができる。ニョニャ・クエは、餅米粉、ココナツミルク、砂糖で作られた、ピーナツやスイートビーンのペーストが入っている菓子だ。

飲む:隠れ家的なカフェ「At the Myo」でビアタワーを注文しよう。ガーリックチャーハンなど、おいしいメニューも揃っている。

パイリン・ブーンロング(タイムアウトシンガポール)

2021年の結果はこちら

  • Things to do

2021年、ストリートをクールにするものとは一体何だろうか。食と遊び、文化とコミュニティー、そしてルーフトップバー。これらは、今年タイムアウトが「世界で最もクールなエリア」や「世界で最も偉大な都市」をランキングする際に考慮したキーワードだ。

毎年タイムアウトは世界中の人を対象に、住み、働き、遊ぶのに最もクールな場所を調査している。今年の『Time Out Index』では、内容をもう少し掘り下げた調査を実施。よりローカルな視点で、2万7000人以上の人に、どのストリートが最もクールなのかを尋ねてみた。

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