東京、ベスト和菓子店9選

銀座の雑居ビル2階にある洗練された和菓子サロン。ここでは、日本でも珍しい、オープンカウンターで注文を受けてから作る和菓子を提供している。和菓子は季節ごとに変わり、夏には緑の森の天蓋（てんがい）をイメージしたあんに、色付けしたあんやキラキラと輝く透明なゼリーをトッピングしたものが味わえるかもしれない。

虎ノ門ヒルズビジネスタワー内にある鶴屋吉信は、すっきりとしたラインとゆったりとした配置、そしてミニマルなデザインがまるで美術館のよう。

和菓子は、レモン香るあんが入った一口サイズのどら焼き（各151円）や、マカロンのようなモナカのウエハース、さくらんぼやレモン、ヨーグルトなど面白い味のようかんなど、個性的なものがカウンターに整然と並んでいる。

中目黒にある雅庵では、2004年からこだわりの和菓子を販売している。小さな店構えに惑わされないでほしい。和菓子の品ぞろえは豊富で、きなこ餅、わらび餅、豆大福など、一年を通して定番の和菓子を置いている。

虎屋の歴史は500年以上と古く、京都の朝廷御用達の菓子を提供してきた歴史を持つ。その虎屋の赤坂店が、2018年末にエレガントに改装してリニューアルオープンを果たした。

受付から3階に上がると、ミニチュア作品のような手の込んだ菓子が並んでいる。時間があれば、広々としたカフェに座って、日本茶と一緒に和菓子を食べてみてはいかがだろう。地下には、和菓子の文化や歴史をテーマにした展覧会が定期的に開催されるギャラリーもある。

※当面の間、平日10～18時、土曜10～17時に営業時間短縮

高い天井、生け花のディスプレー、金屏風（びょうぶ）の背景、和紙の照明など、洗練された伝統を感じる清月堂。100年以上もの間、地元の人々に親しまれてきた銀座にふさわしい内装だ。

店の名物は、まんじゅうとクッキーの中間のような食感の「おとしぶみ」と呼ばれるオリジナルの和菓子。柔らかくも少しカリッとした食感がたまらない。

至れり尽くせりの体験を味わうにはこの店を訪れよう。季節の酒とともに、旬の和菓子が堪能できる。伝統的な和菓子に斬新なひねりを加えることを専門とする茶房で、40種類以上のお茶がメニューに並ぶ。

松屋百貨店の地下階は和菓子好きにはたまらない空間。10軒以上の店が軒を連ねる。金のカステラから、柔らかいわらび餅、できたてのどら焼きまで、豊富なメニューを取りそろえている。濃厚なチョコレートトリュフを柔らかい餅で包んだ菓子など、和洋折衷のメニューにも注目してみよう。

銀座の中心部、和光ビルの向かいにある東京を代表する和菓子店の本店。どら焼きやおはぎ、せんべいなどの伝統的な菓子がそろっている。旬の季節には、いちご大福をここで購入してみては。

JR新宿駅新南口改札内には、乗車前に土産を買うのにぴったりな食べ物屋がずらりと並んでいる。なかでも「結」は、富士山をイメージしたようかん（カットすると富士山が現れる）をはじめ、繊細で芸術的な和菓子を提供している。「仁々木」のフレッシュフルーツ大福にも注目。