東京、メスカルバー7選

バー スパイキュールのTETSUが案内するメスカルの世界へ……

作成者: Mari Hiratsuka, Miri Matsufuji および Hisato Hayashi |
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バー ヒマドール
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エルフジヤマ
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監修:TETSU
テキスト:Miri Matsufuji、Mari Hiratsuka、Hisato Hayashi

近年、本国メキシコやアメリカでブームになっているメキシコの伝統的な酒「メスカル」。日本ではまだまだ知名度が低いが、世界中の人々に愛される酒だ。今回、麻布十番にあるバー スパイキュール(Bar Spicule)のオーナーで、メスカル公認資格を持ったメスカリロでもあるTETSUに都内でおすすめのメスカルバーを教えてもらった。

メスカルとは、テキーラの母とも言われるメキシコの蒸留酒のことを指す。原料はテキーラと同じくアガヴェという植物なのだが、メスカルの方が使用できる品種や製造できる州が多く、産地や製造方法によって味わいも異なる。500年以上続く伝統的な原料や手法で作られており、すべてがクラフトでありナチュラルな酒のため、二日酔いもせず健康的に楽しめるのも魅力のひとつ。スモーキーなフレーバーもまた魅力で、ストレートでゆっくりと味わうことが多い。アルコール度数は強いが、とてもまろやかな飲み口で酔いの回り方もまろやか、食事にも合うという優秀さだ。ワインや日本酒にも通ずるその奥深い世界を覗いてみよう。

バー

フェリーズ

西麻布

広尾と麻布十番の中間にある、2016年にオープンしたバー、フェリーズ(FERRI'S)。オーナーは、日本メスカル協会会長でもあるフェリー・カデム。同店をオープンする前はアガヴェ(AGAVE)の店長を13年以上務め、バーヒカラのプロデュースも手がけた人物だ。メキシカンハットが飾られた、真っ赤な店内は洒落た雰囲気。アルコール類は、メキシコで買い付けたレアなメスカルとテキーラをそろえ、その数は300種類以上。そのほかクラフトジンやウイスキー、メキシカンフードも楽しめる。メスカルを楽しめるバーとして外国人からの人気も高く、にぎわっている。

バー

エルフジヤマ

麻布十番

麻布十番駅から徒歩4分ほどの場所にある、テキーラとメスカルを専門とするバー、エルフジヤマ(El Fujiyama)。店のアルコール類の4分の3以上をメスカルが占め、飲み方はストレートやロックはもちろん、趣向を凝らした甘酒やきな粉、シソなどの和の素材を使用したカクテルも楽しめる。味わい豊かなメスカリータ(メスカルで作るマルガリータ)を提供するバーはほかにもあるが、メスカリータを日本酒の木升に入れて提供する『角ガリータ』(1,400円)が飲めるのは、ここだけだ。 フードの注文も可能で、栄養士でもある店主がテキーラに合うメニューを提供してくれる。コースなどの料理は予約が必要。

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バー

バー ヒマドール

湯島

湯島駅から徒歩5分ほど、老舗のバー琥珀の2階に位置する革命家の隠れ家のような店。店名のヒマドール(Jimador)は、テキーラの原料となるアガベを刈り取る職業の名に由来する。

店内の壁は赤に統一されており、珍しいテキーラボトルや、メキシコの椅子、置物などの調度品からも落ち着いた雰囲気が流れる。置いてあるメスカルは30種類を超える豊富な品ぞろえ。ストレートを注文すると、ヒカラと呼ばれるノウゼンカズラ科の植物を使ったカップに注がれ提供される。塩とチリパウダーなどの香辛料でグラスを縁取った見た目にも美しいメスカリータ(メスカルで作るマルガリータ)もおすすめの一杯だ。カウンターで選べるキューバ産の葉巻(1,300円~)と共に、ゆったりとした時間を過ごそう。

バー

六本木 アガヴェ

六本木

オレンジ色の石垣からスニフターやサングリータに至るまで、アガヴェ(Agave)は正に高級なメキシコの酒場を思わせる。しかし、本場らしからぬ点をあげるとすれば、テキーラやメスカルの400本にも及ぶ品揃えとその値段だろう。シングルで800円から、高いものだと驚愕の9,400円もする。客がテキーラを一気飲みせずに時間をかけて飲むのも、六本木ではこの店ぐらいだろう。

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バー

クイシェ メスカレリア

月島

月島から徒歩5分ほどの路地裏2階にあるメスカル専門バー。六本木のテキーラバー、アガヴェ出身の吉川優がオーナーを務めることから、メスカル好きには周知の隠れ家のような店だ。種類豊富なメスカルやテキーラと、桃やサクランボなど店主の出身地である山梨県の果物を使用したカクテルが人気の一杯。店内はカウンター席とテーブル席に分かれており、高い天井と大きな窓が設置されている。厳選された酒と解放的な空間に酔いしれよう。

バー

万珍酒店 バイ マンゴスチン

世田谷区

下北沢駅から徒歩10分ほどの場所にある、メスカル角打ちバー。運営は野外フェスティバル『ラビリンス』や『フジロック』などに出店するケータリングチーム「MANGOSTEEN」だ。バーでは、自社輸入、卸しを行う『アモーレス 』ブランドの商品などを中心にラインナップしている。『アモーレス ヴェルデ モメント』は、オーガニック アガベを100パーセント使用し、毎シーズン手がけるアーティストが変わるというインパクトあるラベルも特徴的なメスカルだ。マニアックなアガベの品種セニソを使用した『アモーレス ロジア』など、日本未入荷のメスカルが約20種そろう。バーでは、ショットやカクテルのオーダーができ、ボトル購入も可能だ。週末にはクンビアをはじめ、世界各地の音楽を楽しめるDJイベントも行っているので、スケジュールを確認して訪れてみてほしい。

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バー, カクテルバー

バー スパイキュール

六本木

1995年から続く麻布十番の大人が気軽に立ち寄れる上質なバー。創業当初はフレッシュフルーツを使用したカクテルやウイスキーがメインだったが、オーナーのTETSUが2017年にメキシコの蒸留酒メスカルと運命的に出会い、都内でも有数のメスカルバーへと変身を遂げた。 ここで飲むべきカクテルはマルガリータをテキーラではなくメスカルで作った「メスカリータ」。その豊かな香りと飲みやすさに驚くことだろう。そして、こだわりの配合で作り上げられたオーナーオリジナルのサングリータ(さまざまなスパイスとミックスしたトマトジュース)は冷製スープのようなしっかりとした味で、これをビールと割った「ミチェラーダ」やメスカルと割った「ブラッディエリクサー」は絶品だ。 もともとサングリータはストレートでメスカルを飲むときの伝統的なチェイサーとして親しまれているので、そのままでも抜群。情熱的で陽気なオーナーが温かくもてなしてくれるこの場所に来れば、帰る頃にはあなたも元気なラテン気分になっているはず。

監修

TETSU

本記事の監修を担当したのは、バースパイキュール(Bar Spicule)のTETSUこと岩田徹也。1989年に上京し、レストランやバーで経験を積み、1995年バースパイキュールを創業する。当時では珍しいフレッシュフルーツをのみを使ったカクテルを提供、世界中から本物の酒を集め始める。2017年に手作りの『ARTESANAL MEZCAL』と出会い魅了され、2018年には日本メスカル協会が認定する、メスカルの専門知識を持つ者の資格「メスカレロ(MEZCALERO)」を取得した。

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