The summit one vanderbilt
Courtesy SL Green Realty Corp. / Summit One Vanderbilt

ニューヨークの超高層ビルに新たな展望フロアがオープン

目玉は地上324メートルからマディソン街を見下ろせる「スカイボックス」

Shaye Weaver
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Shaye Weaver
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ニューヨークのマンハッタンにそびえ立つ超高層ビルOne Vanderbiltの最上階に、新しい展望施設が2021年10月21日(木)オープンする。

Summit One Vanderbilt」と呼ばれるこの施設では、2つのスリリングな体験を楽しめるのが売り。一つはビルの外側に設置され、展望フロアから地上約369メートルの位置まで昇れる全面ガラス張りのエレベーター『Ascent』。もう一つは、地上約324メートルの位置でビルから突き出ていて、マディソン街を真下に見られる透明なガラス製スカイボックス『Levitation』だ。高いところが苦手であれば心臓がバクバクするかもしれないが、どちらもガラス越しにニューヨークの素晴らしい景色が見られるスポットとして、話題になるのは間違いないだろう。

The summit one vanderbilt
Courtesy SL Green Realty Corp. / Summit One Vanderbilt

Summit One Vanderbiltでは素晴らしい眺めに加え、眺望体験を「ずば抜けて陶酔的なもの」にするケンゾー・デジタルによる没入型アートインスタレーションも楽しめる。インスタレーションのイメージは、夏に発表される予定。アーティストであり、Kenzo Digital Immersive社の最高経営責任者(CEO)であるケンゾー・デジタルはインスタレーションについて次のように語った。

「物質性、照明デザイン、サウンドデザイン、プロダクションデザイン、アニメーションを駆使した我々のインスタレーションは、体験する人の感覚を目覚めさせ、ニューヨークに対する認識を変え、自然との関係を再構築するでしょう。これは芸術の民主化の究極の例であり、年齢、出身、人生の歩みにかかわらず、啓示的な体験となると思います」

The summit one vanderbilt
Photograph: Courtesy SL Green Realty Corp. / Summit One Vanderbilt

Summit One Vanderbiltにはアウトドアバーや世界最高峰の都市型屋外「高山草原」も作られる。また(高所で震え上がってなければ)Union Square Eventsが運営するカフェでは、食事を楽しむことも可能だ。

One VanderbiltのオーナーであるSL Greenの会長兼CEO、マーク・ホリデイは「ニューヨークの中でも最高で、普段は見られない景色やインタラクティブな体験を楽しめるデスティネーションを作りました。ここでの経験は、一生忘れられないものになるでしょう。Summit One Vanderbiltは見る人を驚かせる、魔法的な場所であり、体験しなければ理解できません。特別でスリリングで、ニューヨーカーや国内外の旅行者は、何度も訪れたくなるはずです」と述べた。

One Vanderbiltは67階建てで、尖塔(せんとう)部分は高さ約427メートル。One World Trade Center、Central Park Tower、111 West 57th Streetに次いで、ニューヨークで4番目に高い。ミッドタウン・イーストの区画整理の一環として建設され2020年9月にオープンしたこのビルは、グランド・セントラル駅のすぐ西側に位置し、駅と直結している。


ニューヨーク市観光局の社長兼CEOであるフレッド・ディクソンは、新しい観光スポットの登場について大きな期待を寄せている。

「この秋、ニューヨークは活気に満ちあふれます。Summit One Vanderbiltは、地元の人々や観光客にとって、街の魅力をさらに高める素晴らしい施設となるでしょう。ニューヨークの観光業が回復していくなか、新しい眺望体験とアーティスティックな表現を楽しむことができるSummit One Vanderbiltのオープンは、理想的なタイミングといえるでしょう」

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