Weed delivery bag
Photograph: Shutterstock

ニューヨークで2番目となる大麻ショップが2023年2月にオープン

ユニオン・スクエアに立地、利益の51%は非営利団体で活用

Shaye Weaver
テキスト:
Shaye Weaver
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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2022年12月、初の合法的な嗜好(しこう)向け大麻ディスペンサリーの登場で沸いたニューヨーク。早くも2月に、同州で2番目となるディスペンサリー「The Union Square Travel Agency」がオープンする。

同店が出店するのは、地下鉄ユニオンスクエア駅の向かい、ブロードウェイとイースト・13ストリートの角。元チェース銀行の支店だった建物(住所:835 Broadway)に入る。この場所は、毎年行われる「NYC Cannabis Parade」のスタート地点としても知られている。

同店の利益の51%は、ニューヨーク市の社会的弱者に仕事や住居のほか、教育やキャリアトレーニング、カウンセリングなどの利用機会を提供する非営利団体、Doe Fundで活用される。

Doe Fundは、2022年11月にディスペンサリーのライセンスを取得した10のNPOや企業の一つ。オープンに先立ち、同団体に代わってディペンサリーを運営するHarbor Communityのアラーナ・ハンキン・ビガーズとポール・ヤウに、どんな店になるのか聞いた。

ヤウによると、5000平方フィート(約465平方メートル)のスペースは、顧客の体験を念頭に置いて設計される。予約注文のために来た客や「バドテンダー」と話をしたい客など、違ったニーズを持った多くの客に簡単に対応できるようなレイアウトになるという。

「よりプレミアムなショッピング体験を提供します」と彼は付け加えた。「基本的には15〜20分かけて商品を知ってほしいですが、バランスを取りながら、近くの映画館に行く前にグミを買うために駆け込んでくるような人へのサービスも提供していきます」

店ではエディブル、ペン(ベイプ)、プリロール、高品質な大麻の花など、さまざまな商品を扱う予定。有料の「Cannabis Connoisseurs」プログラムにより、これらの商品を試すことも可能だという。もちろん全ての製品は、ほかの合法的な娯楽向けデリスペンサリーと同様にラボテスト済み。また、消費者に関連情報を提供するために、掲示が必須の「QRコード」ももれなく付いている。

飛行機もパスポートも必要ない「旅」をガイド

Harbor Communityによると、この店で販売、教育、そして良いショッピング体験を提供する従業員は最大で50人になる見込み。求人情報には、この店の在り方について次のように記されている。

「誰だって、時には逃げ出したいものです。
騒音やストレス、交通渋滞から離れ、禅の聖域へ。
あるいは、インスピレーションを得るために。

今、誰もが安全に、こうした目的地に到達する方法があるのです。
飛行機もパスポートも必要ありません。

私たちは、既知と未知の両方の世界へ、あなたのガイドをします。
グループ旅行でも、一人旅でも。

あなたの次のバケーションを私たちと一緒に計画しましょう。
The Union Square Travel Agencyで。

ここは、大麻を売るところです」

この店では多くの新しい試みが行われるが、それはサイケデリックな実験ではない。ディスペンサリーは新しい産業の最前線にあり、いろいろと模索しているのだ。

ビガーズは次のように語った。「とても楽しいし、動きがたくさんあります。日々変化していて、レイヤーもさまざま。私たちはそうしたことを地域社会に還元し、アメリカにおけるモデルケースになりたいと考えています」

「Doe Fundはこのようなやり方で、大麻産業という新しい領域に参画しているのです。たくさんの人々を刺激し、前進してもらうために有意義なことだと思います」とヤウは付け加えた。

「The Union Square Travel Agency」は、2023年2月13日(月)にソフトオープンする。

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NYC’s next recreational weed dispensary is coming to Union Square(原文)

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