世界で最も「安い」街はベルリン

「Time Out Index」の調査結果、市民のイメージを反映?

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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最近、物価が高くない都市に住むことが、本当の「贅沢」のように思われる。家賃や物価の上昇は、どの都市であっても「よく耳にする不満」だといえるだろう。ただしごく一部では、そうした不満が少ないようだ。

それはどこなのか? 幸運な市民とは? どうすればすぐにそこへ「移動」できるのだろうか?

今年も実施した全世界対象の大規模な都市調査「Time Out Index」で、我々は世界の2万人の都市生活者に、ナイトライフや美術館、緑地などのトピックに加え、調査対象者が暮らす街の物価についても尋ねた。

今年の調査によると、世界で最も物価の安い都市に選ばれたのは、ベルリン。自分の街を物価が「高い」と考えている傾向傾向は、53都市中で同市民が最も低く、「高くない」と感じている人は回答者の90%にも上った。

これは、いろいろな意味で理にかなっている。月9ユーロ(約1,250円)の交通パスや厳しい家賃統制などの政策により、ベルリンはほかのグローバル都市(例えばロンドンやニューヨーク)ほど高くないからだ。

ただ一方で、ベルリンは物価や家賃の面で決して世界一安い都市ではない(調査は、為替レートを考慮する必要がある前)。それでも調査に参加したベルリン市民の大多数が、同地の物価を「高くない」と考えているという結果になった。

この調査が、経済データなどに基づいているわけではなく、純粋に回答者の意見に基づくものであるということが、この結果に影響していることは十分考えられるが、それにしても興味深い。

ほかの項目では、ベルリンはあまり良い結果ではなかった。街にはさまざまな楽しみがあると評価されているにもかかわらず、ベルリン市民は、自分たちの街を「美しい」「フレンドリー」と表現する人が最も少なく、市民を「無礼」と呼ぶ人は最も多かった。よく言われるように、「勝つこともあり、負けることもあり」のようだ。

今年の調査でベルリンに次いで「安い都市」に選ばれたのは、イギリスのグラスゴー、3番目はギリシャのアテネだった。

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