チームラ ボーダレス
『反転無分別、境界を越えて描かれる– One Stroke, Cold Light』(Photo: Keisuke Tanigawa)

チームラボボーダレスが開館以来初の大規模リニューアルを実施

7月15日スタート、3つの大型新作と体験を持ち帰れるグッズ展開も

テキスト:
Genya Aoki
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お台場にある森ビル デジタルアート ミュージアム エプソン チームラボ ボーダレスが、夏休みに先がけ2021年7月15日(木)に、同館初の大規模リニューアルを果たしてオープンする。

まず注目したいのは「運動の森」エリアに登場する3作品。『インビジブルな世界のバランス飛石』は、普段⾒ることのできない微生物の世界を「バランス飛石」に飛び乗りながら渡っていく作品だ。さまざまな形をした「バランス飛石」を踏むと、音色が響き、石の色が変化する。その変化は、微生物を通して空間全体にも影響していく。飛石の上は複雑な揺れが生じているため、落ちないようにバランスを取るというアクティブな楽しみ方もできる。 

チームラボボーダレス
『インビジブルな世界のバランス飛石』(Photo: Keisuke Tanigawa)

『弾む水の天才ケンケンパ』は、片足飛びと着地を繰り返す「ケンケンパ」で、水に浮かんだ記号の上を進む作品。〇△▢の記号を上手に踏むと音が鳴り、ときには魚やチョウ、鳥が生まれる。同じ形や色など関連性のある記号に連続して飛び乗ると、空間はさらに美しく色付くという楽しくも美しい空間だ。

teamLab Borderless
『弾む水の天才ケンケンパ』(Photo: teamLab, 2020-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi)

『エアリアルクライミング』は、連結した棒が空中に浮かんでいる作品。人々の動きを受けて複雑に揺れる棒から落ちないように、空中を⽴体的に渡っていく。 足場に乗ると、付近の場も足場と同じ色に変化するインタラクティブな仕組みも導入。いずれも「⾝体で世界を捉え、世界を⽴体的に考える」という同エリアのコンセプトを体全体で楽しめる作品になっている。

チームラボ ボーダレス
『エアリアルクライミング』(Photo: Keisuke Tanigawa)

ほかにも、この度新設される「お絵かきファクトリー」では、自分が描いた絵を『世界とつながったお絵かき水族館』や『グラフィティネイチャー』などの作品上で生きたものとして動いているのを楽しむだけでなく、その場で缶バッジ、タオル、T シャツなどにして持ち帰ることもできる。今まで、同館ではグッズ販売を一切行なっておらず、ファン待望の展開だ。パートナーや友達の絵と自分の絵を組み合わせてグッズ化も可能なので、ぜひ試してみてほしい。

チームラボボーダレス
『世界とつながったお絵かき水族館』、上海の展示場とつながっており、それぞれで描かれたマグロが国を超えて泳いでいる(Photo: Keisuke Tanigawa)
チームラボボーダレス
「お絵かきファクトリー」では、自分で描いた動物をタブレットでグッズ化することができる。上記は缶バッジ化している様子(Photo: Keisuke Tanigawa)

さらに、本リニューアルに併せて「Borderless World」エリアに新作を追加。光の線の集合によって生み出される「光の彫刻」空間には、新たに5作品が加わるほか、『反転無分別、境界を越えて描かれる– One Stroke, Cold Light』は、ディスプレーの中に存在する「書」の作品が、枠を飛び出し「Borderless World」エリア全体に連続した一筆を描く。描かれる線は竹などのイメージを表現しながら、ほかの作品にも影響を与えるので、さまざまな変化を見逃さず観賞してほしい。

チームラ ボーダレス
『反転無分別、境界を越えて描かれる– One Stroke, Cold Light』(Photo: Keisuke Tanigawa)

なお、新型コロナウイルス感染症対策のため、事前予約制なので注意しよう。チケットは公式ウェブサイトで購入できる。

森ビル デジタルアート ミュージアム エプソン チームラボ ボーダレスの詳細情報はこちら

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