ニューヨークの夏の風物詩、「サマーステージ」が有観客で復活

生配信やアーカイブでバーチャル参加も可能

Shaye Weaver
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Shaye Weaver
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ニューヨークの夏といえば、セントラルパークでの屋外コンサートが欠かせない。

ライブで音楽が楽しめない長い1年を経て、ついにセントラルパークの『SummerStage(サマーステージ)』が、有観客で復活することが発表された。

ニューヨーク市保健局の規制に大きく左右されるため、まだ全公演の詳細は分からないが、復活後の『SummerStage』でも、ヒップホップ、ラテン、インディーロック、海外の音楽、コンテンポラリーダンスなどがフィーチャーされるのに加え、恒例のチャーリー・パーカー・ジャズ・フェスティバルも開催される予定。また、2021年9月16日(木)のドーズ(Dawes)公演については、すでに確定。axs.comを通じて、もうすぐチケットが発売となる。

さらにSummerStage』は、ハーレムのリチャード・ロジャース・アンフィシアターでも公演を行うことも発表。

City Parks Foundationのエグゼクティブ・ディレクター、ヘザー・ルボフは次のように述べている。

 「昨年は、私たちの街にとって非常に困難な年でした。ほかの人たちと体験を共有してこそ意味のあるライブパフォーマンスは、私たちの心を癒やしてくれることでしょう。『SummerStage』は、ニューヨーク州の非営利屋外パフォーミングアーツに関する協議会に積極的に参加。ほかの野外イベント会場や州の保健局と協力して、厳格な衛生基準に従った、安全で快適なコンサートを提供するため、十分な準備をしてきました。パンデミックにおいて、公園はニューヨーカーにとって重要な公共スペースでした。そうした場所で行われる『SummerStage』のいくつもの無料公演は、この街に活気を取り戻すことを手助けしてくれるでしょう」

ルボフが言及しているように、『SummerStage』の全ての公演は、収容人数の制限、マスクの着用、ソーシャルディスタンスを確保した座席など、衛生に関する規制に従って行われる。また、ワクチンの接種証明や検査の陰性証明、健康診断(アンケートや体温チェックなど)も必要となる見込みだ。

今年の『SummerStage』は定員が限られているので、チケットが発売されたら真っ先に入手するのが得策。しかし、手に入らなかったり、検査が受けられなくても、安心しよう。『SummerStage』が2020年に立ち上げたSummerStageAnywhere.orgは、今年も継続。ほとんどの公演を生配信、またはアーカイブで見ることができ、今年も毎週のように「フェス」をバーチャル体験できるのだ。

当然のことながら、今年の夏はセントラルパーク以外での『SummerStage』の開催は制限されている。しかし、CityParks PuppetMobileは引き続き、市内の公園で操り人形劇の無料公演を開催。また、草の根の芸術団体、個人アーティスト、地域のコミュニティーに根ざした組織などへ少額の助成金提供を行い、地域の公園や広場で無料の文化プログラムを開催する予定もあるという。

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