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サマーソニックが3年ぶりに復活、印象に残った5つのこと

2022年の会場の様子、海外アーティストの東京の楽しみ方など紹介

Mari Hiratsuka
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Mari Hiratsuka
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ここ数年のパンデミックの影響で、数々の大型フェスや音楽イベントは中止を余儀なくされていた。しかし、今年は例年に比べ多くの夏の定番フェスティバルが復活。久しぶりに大きな会場や自然の中で音楽を楽しめる夏となった。

そんな中「サマーソニック」(以下サマソニ)も3年ぶりに復活。2022年8月20日と21日の2日間開催され、チケットはソールドアウト。10万人を動員した。残念ながら出演キャンセルとなってしまったアーティストもいたが、その分、出演者や国内のアーティストが補い合って盛況に幕を閉じた。ここでは、久しぶりの開催を振り返ってみようと思う。

1. 現代アートが会場に登場

今年の新たな試みといえば、文化庁が一緒に取り組んだ「Music Loves Art in Summer Sonic 2022」だ。現代アーティスト5人(金氏徹平、小林健太、細倉真弓、イナ・ジャン、レアンドロ・エルリッヒ)の大型作品が展示され、会場を彩った。

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特にビーチステージの砂浜に展示された、レアンドロ・エルリッヒの砂の自動車で「温暖化」や「気候危機」を表現した新作「Traffic Jam 交通渋滞」は圧巻であった。

2. 大型会場でのライブの楽しさ

東京初日のヘッドライナー、The 1975のモノクロ映像を生かした演出や、「セーラームーン」風の衣装で登場したメーガン・ジー・スタリオン(Megan Thee Stallion)、サマソニ東京とソニックマニアに出演したプライマル・スクリーム(Primal Scream)、初登場にして最終日のトリを飾ったポスト・マローン(Post Malone)など、登場したアーティストに関しての話は尽きない。

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なんと言っても、世界的スーパスターたちのパフォーマンスが本格的に楽しめたのは、3年振りのこと。大型フェスならではの楽しみ方や楽しさが改めて感じられた。

3. 海外アーティストたちが楽しむ東京

就労ビザで日本に訪れたアーティストたち。サマソニの前後では、東京(大阪)の街を楽しむ姿があった。出演アーティストのSNSを見ると渋谷のスクランブル交差点や歌舞伎町、寿司の人気が特に高い様子が伺えた。

このほかにも、イージーライフ(Easy Life)は、ゴールデン街にパルコの任天堂ショップ、一蘭、カラオケなどを満喫している様子をInstagramのストーリズにこまめにアップ。

ロサンゼルス出身のガールズバンドで、メンバーは全員10代というザ・リンダリンダズ(The Linda Lindas)は、猫カフェを求めて埼玉まで行った様子。

東京タワーで記念撮影。

4. 細やかな感染対策

会場では感染対策として、アーティストへのコールアンドレスポンスは禁止とされていた。入場時の検温もこまめに行われ、前方エリアの人数制限など細やかな対策が実施。キャッシュレスでの支払いが本格的に導入されており、現金派などのこだわりがない人にとってはスムーズな支払いができた。 

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5. 待遇が「VIP」なプラチナチケットが人気に?

数年前から登場していた「プラチナチケット」だが、その待遇が素晴らしいということで、コロナ禍ということもあり今年は特に話題になった。1日券3万円(税込み)と値は張るが、グッズ購入の優先レーンや取り出し自由な専用クローク、専用ラウンジ、トイレ、シャトルバスのほか、前方の特別観覧エリアが確保されているなど、まさに「VIP」待遇が受けられるチケットだ。 

「完全復活だった」とは言い難いのかもしれないが、厳しい規制がある中、海外アーティストを招へいした3年振りの「都市型フェス」の復活は、ここ数年のコロナ鎖国が解き放たれたかのようであった。

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