メズム 東京
『メズム東京「オペラ座の怪人」ランチ&ディナープログラム』

深い考察が料理に、メズム東京の「オペラ座の怪人」プログラムを体験紹介

劇団四季とコラボレーションしたランチ&ディナーに感激

編集:
Genya Aoki
寄稿:
Noriko Maniwa
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観劇が日常に帰ってきた。メズム東京、オートグラフ コレクションでは、ホリデーシーズンに向けて華やかな舞台に心躍る気持ちをさらに盛り上げてくれる劇団四季『オペラ座の怪人』とコラボレーションしたランチ&ディナープログラムを実施中だ。

早速筆者が体験してみると、過去にブロードウェイで観劇した記憶が次々によみがえり、なんとその日のうちにチケットを予約してしまった。それくらい実際の舞台と料理が絶妙にリンクしていて、この目で確かめ、感じたくなるのだ。一体どんなこだわりや驚きが詰まっていたのか、徹底紹介しよう。

メズム東京
メズム東京エントランス

ウォーターズ竹芝に2020年4月に開業したメズム東京、オートグラフ コレクションは、東京の今を五感で感じるコンセプチュアルなホテル。東京ベイエリアや浜離宮恩賜庭園を見渡す眺望や、全客室に設置されたデジタルピアノ、ユニークなアメニティー、毎晩開催される無料のライブパフォーマンスなど、感性を刺激される仕掛けが盛りだくさんだ。洗練されたアーティスティックな空間も相まって、ほかとは比べられない唯一無二のホテルである。

メズム東京
メズム東京の部屋からの眺め

今回のコラボメニューはオープンキッチンの開放感と、ストーリー性のあるユニークなコース料理が魅力のレストラン「シェフズ・シアター」で提供される。今までにも『秋の散歩道』『航海』など独創的なコンセプトによるクリエーティブなコースを提案してきた。ドラマチックな盛り付けと構成で、リピーターも多く、「まさに食のエンターテインメント」と呼ぶべき楽しさに満ちている。

シェフズ・シアター
シェフズ・シアター

『劇団四季「オペラ座の怪人」ランチ&ディナープログラム』はランチが第1幕、ディナーが第2幕というように、実際の舞台に沿った2部構成になっている。筆者はランチプログラムにワインのペアリングを選択した。

席に着くと、テーブルには怪人からの招待状が。中には本日のメニュー、そしてまず登場するのは『蘇る記憶』という名のアミューズブッシュ。カクテルグラスに黄金に輝くオマールエビのコンソメジュレやムースがきらびやかに食卓を彩る。

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『蘇る記憶』(Photo: Noriko Maniwa)

これはもしかしてあのシャンデリアだろうか。幕開けとなるパリ、オペラ座のオークションシーンをイメージした一皿には、シャンデリアのような光を放つボトルのボッテガ ゴールドのスパークリングワインを合わせてあり、あでやかさに思わずうっとり。

次のシーンは劇中劇『ハンニバル』をイメージした前菜。マリネをし、コンフィされた信州サーモンを囲むように色とりどりの野菜やフルーツ、エディブルフラワーが配置されている。歌劇の主人公ハンニバル将軍が自国カルタゴ(現在のチュニジア)に凱旋(がいせん)する華やかなシーンから、同国のフルーティーな白ワインをチョイス。サラダに入ったマスカットに合わせてマスカットのワインという演出も心憎い。

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『歌劇ハンニバル』(Photo: Noriko Maniwa)

選べるメインディッシュは『音楽の天使』というタイトルの肉料理をセレクト。怪人が恋焦がれるクリスティーヌの楽屋をイメージした一皿で、仔羊のローストに濃厚なゴルゴンゾーラソース、ギンナンやキノコなどで彩りを添えた舞台のセットそのものの配色だ。中には鏡から現れる怪人の仮面が潜んでいたりして、手が込んでいる。ペアリングは、漆黒のボトルに天使のエチケットが印象的なカベルネ・ソーヴィニヨンだ。 

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『音楽の天使』(Photo: Noriko Maniwa)

そして第1幕の最後のデザートは、嫉妬に狂った怪人がシャンデリアを舞台に突き落とすシーン。マロンクリームやヨーグルトパルフェを組み合わせ、オペラ座のシャンデリアを表現したスイーツをガシガシ、ざくざくと上から砕いて、その衝撃を体感するというもの。濃厚な甘さと酸味が混ざってなんとも複雑な味に。ちりばめられたクラッシュキャンディーなどが破片を表現しているそう。ザクっとした食感に、怪人の心の痛みを重ねて…などとついつい妄想してしまう一皿である。

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『ファントムの怒り』(Photo: Noriko Maniwa)

BGMは『オペラ座の怪人』にまつわる楽曲が特別にセレクトされている。第2幕であるディナーでは、大みそかの仮面舞踏会のシーンからスタート。アミューズブッシュは大階段に並ぶ仮面のように華やかな4品というこだわりようだ。ミュージカルオタクもうなる演出で、1幕食べたら2幕目のディナーも体感しなくては、という気分になる。

ランチからのソワレ、もしくはマチネからのディナーを楽しめば、『オペラ座の怪人』の世界観にどっぷりつかれるだろう。期間限定でヒロイン、クリスティーヌの楽屋がテーマのコンセプトルームまで作ったというから驚きだ(12月7日時点で全室完売)。

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クリスティーヌの楽屋がテーマのコンセプトルーム

こういったコラボは「義理」のように表面だけ合わせた内容のものも多いが、同プログラムは本気で挑み、楽しんでいる様子が伝わる。クリエーティブディレクターの小泉堅太郎をはじめとするチームが一丸となって知恵を絞っている。オペラ座の怪人からの挑戦状に立ち向かうかのような渾身(こんしん)のプログラムだ。

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撮影:阿部章仁

ランチ&ディナープログラムは、ミュージカル『オペラ座の怪人』の上演時期と合わせて2022年1月10日(月・祝)まで。(2021年12月22日(水)〜26日(日)はさらにバージョンアップしたスペシャルメニューが登場)。今後の劇団四季とのコラボレーションに期待したい。

常に驚きと発見があるメズム東京、オートグラフ コレクションの美食体験は、自分のなかで眠っていた芸術への好奇心が湧き、観劇など次なる行動につながるくらい刺激的だ。今後も新しいコンテンツが続々リリース予定で、2022年も目が離せない。

『メズム東京「オペラ座の怪人」ランチ&ディナープログラム』の詳細情報はこちら

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