ニューヨーク、9月から飲食店などの入店にワクチン接種証明を義務化

『Key to NYC Pass』プログラムがスタート

Amber Sutherland-Namako
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ニューヨーク市長のビル・デブラシオは、2021年8月3日の記者会見で、ニューヨーク市のレストラン、バー、劇場、ジム、飲食店などでの「屋内活動」において、2021年9月からワクチン接種証明の掲示を義務付けることを発表した。

『Key to NYC Pass』プログラムとして運用されるこの新ルールでは、飲食店やイベント施設などの屋内エリアに入る際、ワクチン接種時に発行されるカード、または『New York State Excelsior Pass』か『NYC Covid Safe』アプリで、少なくとも1回のワクチン接種が終了していることを提示する必要がある。

このプログラムは2021年8月16日(月)からスタート。移行のための期間が1カ月弱設けられ、2021年9月13日(月)から本格施行となる。

市長は記者会見で「このプログラムは多くのドアを開けます」と語り、Union Square Hospitality Group、Equinox、SoulCycleなど、すでにワクチン接種証明を入店条件にしている企業に対して「民間のリーダーたちが道を切り開いているのを見てきた」と感謝の意を評した。

レストランSylvia’s創業者の孫で、ニューヨーク市ホスピタリティ連盟のメンバーであるトレンネシー・ウッズブラックは会見で、「ホスピタリティ業界やレストラン業界で働くことは、お客さまへのサービスを提供するということ。安全性については、レシピと同じくらい真剣に考えています。生きるか死ぬかの問題なのです」と語り、取り組みへの支持を表明した。

『Key to NYC Pass』は、ニューヨーカーにワクチン接種の動機付けを行い、攻撃的なデルタ株による感染拡大を阻止することを目的としている。こうした新型コロナウイルス対策の新しいアプローチは、アメリカでは初めての試みとなる。

​​市長は「社会生活に完全な形で参加したいのであれば、ワクチン接種を受ける必要があります」と述べ、新プログラム導入による接種率拡大に期待を寄せている。

『Key to NYC Pass』発表の前日、市長はワクチンを接種したニューヨーカーであっても、室内でのマスク着用を継続または再開すべきであるとの提言を行っていた。

原文はこちら

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