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Photo: Keisuke Tanigawaシェフのパトリツィア・ディ・ベネデット

10年連続ミシュラン一つ星、シチリアのbyebyebluesが丸ノ内に進出

日本初出店、シェフは本国店と兼務する「イタリアと時差のないリストランテ」

テキスト:
Tomomi Nakamura
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2022年11月24日、ミシュランガイドで10年間一つ星を獲得し続けたシチリアのリストランテ、「バイバイブルース(byebyeblues)」の味を再現したバイバイブルース トウキョウ(byebyeblues TOKYO)」が丸ノ内にオープンした。

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Photo: Keisuke Tanigawa店内には夕日が沈むシチリアの海をイメージした象徴的なアートが設置されている

「バイバイブルース」はイタリアの5大レストランガイドの一つ、「エスプレッソ」で「最高のペストリー賞」も獲得し、世界中のフーディーが訪れるようになった名店である。

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Photo: Keisuke Tanigawaシェフのパトリツィア・ディ・ベネデット

料理は、本店でシェフを担うパトリツィア・ディ・ベネデット(Patrizia Di Benedetto)が監修。「イタリアと時差のないリストランテ」をコンセプトに、オリーブオイルや野菜、果物、魚介類をふんだんに使用し、シチリアの伝統的な料理を独自に編集した軽やかで繊細なメニューを提供する。

「独自の食文化、食材の生かした方にとても衝撃を受けました」とパトリツィアは日本の料理について語る。東京には20年以上にわたり何度も訪れており、日本進出は長年の夢だったという。偶然にもシチリアの店舗では日本人シェフをスタッフとして擁することが多く、向上心が強くて勉強熱心な姿勢に心を動かされることも少なくなかったのだそう。

素材のポテンシャルと鮮度を生かしたメニュー

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Photo: Keisuke Tanigawa

そんな彼女が料理をする上で最も重視しているのは、素材のポテンシャルと鮮度を生かすこと。「日本の食材はイタリアと比較すると、とてもデリケートなんです。国内の食材でシチリアの味を引き出すにはどのぐらいの比率で調合し、どんなプロセスをたどって調理したらいいかを考え、最も良い状態で料理が提供できるよう、常に試行錯誤を重ねています」とパトリツィア。

さらに、自身が本国のリストランテと行き来しシェフを兼務することで、本店の細やかな変化も東京店に反映させ、現地と時差のない環境を整えていく予定だ。

ランチは、事前予約制の全9皿のコース(1万3,200円、以下全て税込み、サービス料別)と、全7皿のコース(6,600円)の2種から選べる。ディナーは、全12皿のコース(2万2,000円)のみの展開だ。ドリンクはイタリアのナチュラルワインを豊富に取り揃えており、各料理に合わせたペアリングを堪能できる。

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Photo: Keisuke Tanigawa

ランチコースの中でも注目は、シチリアの代表的な郷土料理、「カジキマグロのインボルティーニ カポナータ」だ。食パンやバジル、松の実などを包んで焼き上げたふわりとした食感のカジキマグロは、オリーブが香る軽やかなトマトソースと見事に調和。松の実やケッパーの食感がアクセントになり、最後まで飽きることなく楽しめる。

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Photo: Keisuke Tanigawa

天然高海老とドライトマトのトンナレッリ オレンジパン粉」は、凝縮したトマトやエビのうま味と、爽やかなオレンジの香りが堪能できる逸品。時間をかけて厳選したというトンナレッリは、製麺所として圧倒的人気を誇る「浅草開化楼」のもの。歯切れのよい食感が癖になる低加水のパスタと奥深い味わいのトマトソースのハーモニーをじっくり堪能しよう。

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Photo: Keisuke Tanigawa

コースを締めくくるデザートも必見だ。「羊リコッタチーズのセミフレッドオレンジソース 季節のフルーツ」は、イタリアの伝統スイーツ「カッサータ・シチリアーナ」をイメージした料理。甘いマジパンの中にスポンジケーキやリコッタチーズを詰め、砂糖漬けしたフルーツを添えるのが定番だが、スポンジを多めにし、フルーツをフレッシュなものに切り替えることで爽やかで品のある味わいに仕上げている。

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Photo: Keisuke Tanigawa

時空を飛び越え、シチリアを旅するような気分が味わえる同店。「イタリアと日本をつなぐ、プラットフォームのような存在を目指していきたい」と意気込む。数々の美食家を熱狂させた名店の味を満喫しに、ぜひ足を運んでみてほしい。

※2022年12月31日(土)~2023年1月6日(金)は冬季休業

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