Monastery in Gangtok, Sikkim, India
Photograph: Shutterstock

「ナショジオ」による、2024年に訪れるべき30の旅行先

アジアからは台南、西安などがリスト入り

Liv Kelly
テキスト:
Liv Kelly
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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2024年を目前に控え、旅行専門誌は来年の旅行先リストを次々と発表している。これまで「フライト代を節約できる旅行先」「人気旅行先」などを紹介してきたが、2024年に訪れるべき世界で最もエキサイティングな場所はどこだろうか?

その答えは教えてくれるのは、ナショナル・ジオグラフィックの旅の達人だ。彼らは最近、アルバニア・アルプスからマダガスカルのアンドレファナ乾燥林まで、2024年に注目するべき世界における30の観光地を集めた2024年版の「クールリスト」を発表している。

イギリスの「ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー」編集部が作成したこのリストのほぼ半分を占めたのがヨーロッパで、マルタの首都バレッタやイタリアのポンペイなど13都市が選ばれた。鉄道が大幅に改善されているおかげで、ヨーロッパでは多くの旅先へのアクセスが容易になったといえる。

その中でもおそらく最も興味をそそられるのは、ウェールズが人気になると予測されていることだろう。クールリストによると、ウェールズには何世紀にもわたるウイスキーの伝統があるが、アイルランドやスコットランドの伝統の影に隠れがちだという。同地には「地理的表示」の公認を受けた蒸留所がカーディガン・ベイとペンリンなど4カ所あり、ウイスキーの原産地での試飲が楽しめるのが魅力だ。

メキシコのユカタン半島のリスト入りも目を引く。ユカタン州最大の都市であるメリダは、Booking.comによる2024年の人気旅行先ランキングでも注目を浴びた。恐竜を絶滅に追いやった隕石(いんせき)が落ちた場所だといわれているユカタンの地形の歴史は興味深い。極めて平坦な土地と、有名なセノーテ(陥没穴に地下水がたまった天然の井戸や泉)は、この隕石の落下により形成されたと考えられている。

アフリカからリスト入りしたシエラレオネは最近、新しい空港がオープンしたおかげでアクセスが格段に良くなった。多くの旅行者がここを訪れる目的はその自然。ビーチや山々、チンパンジーなど、感動するするものをたくさん見ることができる。

そのほかには、ヒマラヤの豊かな眺望を誇るインドのシッキムや、温泉を訪れるため新しい道路ができたオーストラリアのビクトリアなどがリスト入りした。地域別のリストは以下の通りだ。

クールリスト2024:2024年に訪れるべき30の最もエキサイティングな旅行先(National Geographic Traveller (UK) )

ヨーロッパ

アルバニア・アルプス(アルバニア)
ベルファスト(北アイルランド)
エミリア・ロマーニャ州(イタリア)
ガロウェイとサウス・エアシャー(スコットランド)
ノールランド(ノルウェー)
ノース・ヨークシャー(イングランド)
ポンペイ(イタリア)
サイマー(フィンランド)
タルトゥ(エストニア)
ユーロ(ドイツ)
バレッタ(マルタ)
ウェールズ
ワイルド・アトランティック・ウェイ(アイルランド)

アメリカ大陸

アタカマ砂漠(チリ)
リマ(ペルー)
ニューヨーク州(アメリカ)
マイアミ(アメリカ)
テキサス州(アメリカ)
ドミニカ
ノバスコシア州(カナダ)
ユカタン半島(メキシコ)
イベリア湿地帯(アルゼンチン)

アフリカ

アカゲラ(ルワンダ)
アンドレファナ乾燥林(マダガスカル)
シエラレオネ

アジア

シッキム(インド)
台南(台湾)
西安(中国)

南太平洋

ビクトリア州(オーストラリア)

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