オスカー
Photo: Keisuke Tanigawa「ディナーデラックス」(1,500円)

今注目のエリア、下北沢に日本初のビーガンチャイニーズ「Oscar」が誕生

内装はウォン・カーウァイ作品をイメージ

Mari Hiratsuka
編集:
Mari Hiratsuka
テキスト:
Sayuri Honda
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「ビーガン」「アメリカン」「チャイニーズ」、その3つを一挙に堪能できる店がある。日本初となるビーガン中華レストランの「オスカー アメリカン チャイニーズ(Oscar American Chinese)」が2022年12月18日に下北沢にオープンした。オーナーは、代官山で人気のニューヨークスタイルピザ店「ピザスライス(PIZZA SLICE)」を営む猿丸浩基だ。 

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Photo: Keisuke Tanigawa店内の様子

ウォン・カーウァイ作品を意識した店内

下北沢から5分ほど歩くと、だるまのアイコンがかわいい「ボーナス トラック(BONUS TRACK」が見えてくる。施設には小さなカフェやテナントが点在する中、ひときわ目立つネオンライトがあった。赤とライトブルーの照明に惹かれ店内に入ると、想像以上のおしゃれな空間に心が踊る。

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Photo: Keisuke Tanigawa

店名「OSCAR」は、アカデミー賞受賞者に授与される彫像に由来。店内もアカデミー受賞監督ウォン・カーウァイの作品を表現している。どうりでどこを切り取っても映えるはずだ。

エビの代替にコンニャク? 大豆ミートだけではない代替食品

注文しようとショーケースをのぞくと、10種類ほどあるメニュー全てがビーガン料理。肉の代わりに「大豆ミート」または「オムニミート」(豚肉の代替食品)、植物性の「UMAMI EGG」などが使用されている。一番驚いたのは、エビの代替にコンニャクを使っていることだ。

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Photo: Keisuke Tanigawa「ディナーデラックス」(1,500円)
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Photo: Keisuke Tanigawaエビの代替にコンニャクを使用した「ウォルナッツ・シュリンプ」

料理はメイン(麺とライス)とサイドを選び、一皿にドンと乗せるスタイル。品数によって価格が変わり、サイド1品の「ボウル」(1,000円、以下全て税込み)、2品(1,200円)、3品(1,500円)となる。せっかくなので「ディナーデラックス」(1,500円)を注文。屋台風の盛り付けにテンションが上がり、ボリュームの多さに驚いた。

ランチは同じ価格でドリンク1杯無料になるというのもうれしい。

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Photo: Keisuke Tanigawa

ビーガンの印象がガラッと変わる

まずは大豆ミートの実力を知るべく「オレンジチキン」を味わう。塩気の多い中華ではなく、アメリカ風の甘めの味付けだ。疲れた時に食べたくなるような甘さがあるが、不思議としつこさはない。「インゲン&ビーフ」は本物の牛肉といわれたら信じてしまうほどのクオリティーで、かめばかむほど肉らしさを感じる。

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Photo: Keisuke Tanigawa10種類ほどあるメニュー全てがビーガン

「フライドライス」は植物性と豆乳、ショウガが入ったヘルシーな一品だ。濃いめの総菜とバランスが取れる。アメリカでは定番のストレートな太麺を使った「チャオ麺」(焼きそば)は、ネギ油と中国たまり醤油で味付けされている。

どんな嗜好の人でも気軽に入れる一軒

食べ終わった後、「そういえばビーガン食べてたんだっけ?」と気付く。「ビーガン料理だから食べる」だけではなく「この料理が好きだから食べる」ができる店だ。

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Photo: Keisuke Tanigawa「オスカー」外観

どんな嗜好(しこう)の人でも一緒に入れる店は日本では少ない。ビーガンの人はもちろん、そうでない人も一緒に来店してほしい。なお、支払いはキャッシュレス決済のみなので注意が必要だ。

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