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台中に美術館と図書館を融合した文化拠点が開館

中央公園の敷地内「臺中綠美圖」、SANAAが共同設計

Dewi Nurjuwita
テキスト
Dewi Nurjuwita
翻訳:
Atsushi Tonosaki
Aerial rendering of the Taichung Green Museumbrary
Photograph: Taichung Green Museumbrary
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台湾第2の都市・台中に、新たな大型文化施設「臺中綠美圖」(Taichung Green Museumbrary)が誕生した。同館は市内最大級の中央公園の敷地内に位置し、美術館と公共図書館という2つの機能を1つの建築に融合させている。

設計を手がけたのは、日本の建築ユニットSANAAと、台北に拠点を置くリッキー・リウ&アソシエイツだ。

建物のコンセプトは「公園の中の図書館、森の中の美術館」。アルミメッシュに包まれた二重構造のファサードが光や風を柔らかく建物内部へと取り込み、日差しを和らげた広場は公園の緑へと自然につながるようにデザインされている。

屋上の「Culture Forest」からは、公園全体と台中の街並みを一望できる。図書館機能を担うのは「台中市立図書館」で、100万冊以上の紙の書籍とデジタル資料を所蔵する。


美術館のこけら落とし展として「A Call of All Beings: See you tomorrow, same time, same place」が、2026年4月12日(日)まで開催されている。

内容はかつて軍事基地や空港として使われていたこの場所の歴史に着想を得て、人間・動物・植物・環境の絡み合った関係性を探るというもの。20カ国以上から70組を超えるアーティストが参加し、国際的なキュレーションチームが構成した。展示は5つのテーマに分かれ、作品は展示室内にとどまらず、館内各所のパブリックスペースでも展開される。

また同館では、長期的なパブリックアート・プログラムも始動。2年ごとに新作コミッションを追加していく予定で、最初の作品として、韓国のアーティストであるヘギュ・ヤン(Haegue Yang)と、台湾出身のマイケル・リン(Michael Lin)による新作が設置された。

ヤンの「Liquid Votive – Tree Shade Triad」(2025)は、韓国における御神木信仰に着想を得た作品で、27メートルの吹き抜けアトリウムにつり下げられている。一方リンは「Processed」(2025)で、台中にルーツを持つ自身の家族史をもとに、台湾の伝統織物の文様を再解釈した。

両作品は、来館者の動きや館内での過ごし方に静かに影響を与える存在となっている。 

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