Ian Kumamoto
Photograph: by Janette Beckman, Courtesy of Fahey / Klein Gallery

アメリカ自然史博物館でヒップホップジュエリーの展覧会が開催

「ヒップホップ誕生50周年」を記念、レジェンドアーティストが参加

Ian Kumamoto
テキスト:
Ian Kumamoto
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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ヒップホップに詳しい人なら、それが単なる音楽のジャンルではなく、独自の言葉、ファッション、アクセサリーから成る一つの「ライフスタイル」であることを理解しているだろう。

そのことをより実感できる展覧会が、ニューヨークにある「アメリカ自然史博物館」で開催される。タイトルは「Ice Cold: An Exhibition of Hip-Hop Jewelry」。「ヒップホップ誕生50周年」を記念して2024年5月9日(木)からスタートする同展は、ヒップホップ史における最も象徴的だといえるカスタムメイドジュエリーにオマージュをささげたものだ。

プレスリリースによると、展示されるのは1980年代から今日までの伝説的な宝飾品の数々。スリック・リックの宝石をちりばめた王冠、ノトーリアス・B.I.G.の金の「ジーザス・ピース」、ニッキー・ミナージュの「Barbie」の文字をあしらったきらびやかなペンダントのほか、エリカ・バドゥ、エイサップ・ロッキー、ジョーイ・バッドアス、エイサップ・ファーグ、タイラー・ザ・クリエイターにまつわるアイテムも見られるという。

ヒップホップジュエリーの歴史は1980年代に流行した特大のゴールドチェーンに始まった。90年代にはダイヤモンドやプラチナのペンダントが大流行、2000年代にはカラフルで派手なら「何でもあり」というスタイルが台頭し、ハイファッションの中の最も高級な領域にさえ影響を与えている。この展覧会では、数十年にわたるこうした変遷も紹介する。

同展のゲストキュレーター、ヴィッキー・トバックは次のように語っている。

「ジュエリーはヒップホップカルチャーの礎石です。ヒップホップそのものの盛り上がりとともに、ジュエリーの進化を見ることができます。ヒップホップは地域文化として形成され、徐々に勢力を拡大し、世界的なポップカルチャーに影響を与えるようになりました。ヒップホップとジュエリーの関係性からは、さらに大きな物語が見えてきます。この展覧会はヒップホップの装飾文化の世界を探求し、その全てを作り上げた先駆的なアーティストとジュエラーをたたえるものなのです」

展覧会の会場は、アメリカ自然史博物館内の「ミニョーネ宝石・鉱物ホール」。ここには、世界最大級のアメジストジオードが2点展示されているので、見逃さないように。

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