マレーシア、ノマドワーカーのための新ビザプログラムをスタート

最大2年の滞在が可能

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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マレーシアで暮らし、働きたいと思ったことはないだろうか。

クアラルンプールの高層ビルで優雅な生活を送りながら、時にペナンのビーチサイドのリゾートでのんびりとしたり、ラップトップを抱えて緑豊かなキャメロンハイランドに出かけたりしたいと考えているのであれば、今がそのチャンスかもしれない。

なぜなら同国が、リモートワーカー向けの「デジタルノマドビザ」を発給する国の一つになろうとしているからだ。しかもそれが世界の中でも、利用しやすいプログラムになる見込みだ。

同国の新しいデジタルノマドプログラムは、「DE Rantau Nomad Pass」と呼ばれ、リモートで働く人々、つまりどこにでも住むことができる人々にアピールするために設計されている。現在、特定の国からのリモートワーカーはマレーシアで最大90日間働けるが、新しいプログラムでは最大2年間滞在できるようになる。

「DE Rantau Nomad Pass」の魅力はなんといっても、門戸を広げるであろう最低年収の低さにあるだろう。申し込むために必要な年収は2万4,000ドル(約345万)で、他国の類似制度に比べるとかなりハードルが下げられているといえる。例えば、コスタリカのデジタルノマドプログラムを利用するには、年間3万6,000ドル(約517万)の収入が必要だ。

「DE Rantau Nomad Pass」を取得するためには、フルタイム、パートタイムの契約社員またはフリーランスのいずれかであり、3カ月間の雇用証明の提示が必要となる。主にIT業界で働く人をターゲットとはしているが、職種制限などは設けられていない。

このプログラムでマレーシアに滞在できるのは基本12カ月までだが、さらに12カ月延長することも可能。最初のビザ料金は1,000リンギット(約3万1,480円)で、扶養家族(配偶者や子ども)を同伴する場合は、1人につきで500リンギット(約1万5,715円)が追加で必要となる。

マレーシアでのリモートワークに興味がある場合は、同プログラムの公式ウェブサイトで詳細を確認しよう。申し込みは、2022年10月1日(土)から開始される。

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