「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」完成披露試写会
Photo: Genya Aoki左から内田英治、工藤大輝、伊藤沙莉、竹野内豊、片山慎三

伊藤沙莉が歌舞伎町の空気まとう、映画「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」完成披露

キャストの竹野内豊や監督の内田英治、片山慎三が見どころ語る

テキスト:
Genya Aoki
広告

伊藤沙莉が歌舞伎町のバーにいる。それだけで、なぜこれほど魅力的なのだろうか。2023年6月30日(金)から「テアトル新宿」ほか、全国公開される「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」の完成披露試写会がテアトル新宿で行われた。

「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」
Photo: Genya Aoki

監督の内田英治、片山慎三、主演の伊藤沙莉、竹野内豊らが登壇。完成への喜びの声や見どころを語ってくれた。途中、主題歌の「ハイボールブギ」を担当したDa-iCE(ダイス)の工藤大輝もシークレットゲストとして登場し、会場を沸かせた。

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日
©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会

同作は、内田と片山がタッグを組み、新宿・歌舞伎町を舞台に、バーに集まる人々の物語が6つのオムニバス形式に進行していくユーモラスなエンタテインメント映画だ。探偵役の伊藤のもとに舞い込んできた「歌舞伎町に逃走したエイリアンを探してほしい」というとっぴな依頼を縦軸に、物語は縦横無尽に転がっていく。

内田と片山が3エピソードずつ監督を担当しているので、テイストの違いが面白い異色の作品でもある。伊藤が根城にしているバーは、実際に新宿一丁目にある「カールモーン」でロケをしているのも見逃せない。怪しげな雰囲気の内観は、まさに新宿を象徴しているといえるだろう。

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日
©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会

​​伊藤は「スナックのママ役はずっと演じてみたかった」と笑顔で登場。「歌舞伎町は何かしら渦巻いているような、ならではの空気感がある気がします。その空気感の中で作品に携われて、うれしかったです」と、舞台となった歌舞伎町について言及した。

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日
©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会

竹野内は「新宿は世界中から文化や人種、エネルギーが集結している街だと思います。そんな場所で、どういう映像を作り上げるのかとても興味深かった」と撮影を振り返る。

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日
©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会

エイリアンや忍者、殺し屋といったフィクショナルな要素とホストや年金未払いといった都会の片隅でサバイブするリアルな側面が見事にミックスされている点にも注目したい。

「ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭」のホワイト・レイヴン・アワードと「第43回ポルト国際映画祭」で観客賞受賞も受賞している本作。もともと海外を視野に入れ、一目で見分けられるようツイストのきいた登場人物を、竹野内をはじめ、北村有起哉、宇野祥平、久保史緒里(乃木坂46)らが生き生きと演じている。

片山は「いい意味でバカバカしく気楽に見れる映画になっていると思います。ぜひ楽しんでください」と、試写会に参加した観客にメッセージを寄せた。「探偵はBARにいる」などの系譜を次ぐ新たな探偵シリーズとなるか。ぜひ自分の目で鑑賞してみてほしい。

関連記事

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日

5月から6月公開の観るべき映画

豪華なシートがある映画館6選

東急歌舞伎町タワーでしかできない7のこと

真・歌舞伎町ガイド

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら

最新ニュース

    広告