タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)
タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)

気鋭アーティストが手がけた壁画に囲まれ、本格的なタイ料理を堪能

タイ料理研究所 府中店がオープン

編集:
Time Out Tokyo Editors
テキスト:
Aya Hasegawa
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タイ料理研究所 府中店が2021年11月にオープンした。「タイ料理研究所」、2013年母体であるスー・スー・チャイヨー社が運営を手がけるタイ料理レストランの研修所という名目でスタート。その後、2014年からレストランとして営業を開始する。駒場東大前の店舗は、現在、営業は行っていないが、その後、渋谷駅エリアと下北沢駅エリアに店舗を構え、今回、京王線府中駅の駅ビルぷらりと京王府中内に新たな店舗を設けることになった。

タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)
タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)

立地は抜群だ。京王電鉄が運営する駅ビルの1階に位置する。京王府中駅出口を出て、エスカレーターを降りれば、本場タイのレストランをほうふつとさせるカラフルなプラスティックのスツールが目に入る。よほどインパクトがあるのだろう、あるいは南国を感じさせる香草の香りに誘われて、だろうか。取材中も何人もの人が店の前で足を止め、中をのぞき込んでいた。

タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)
タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)

さらに同店では、アーティストでイラストレーターの中村桃子に壁紙のペイントを依頼。中村は、ウィアードなモチーフとはっとする色使いが人気の気鋭アーティストだ。

タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)
タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)

府中店の店長、田村杏子は、「渋谷の店とも下北沢の店とも雰囲気が違います」と話す。さらに、同店ではミニチュアの食玩をガラスケースの中に敷き詰めたテーブル席を用意している(1席限定の特等席だが予約は可能)。

タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)
タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)

「集めるのはなかなか大変でしたが、お客さまには喜んでもらっています。料理を置いたら見えなくなってしまうんですけどね(笑)」

料理は日本人の味覚に寄せない、本場のタイ料理にこだわる。店の売りは「味です!」と田村はきっぱりと言い切り、さらに「料理を作るスタッフは全てタイ人で、本場タイと同じ味付けで提供しています」と続けた。府中への出店の理由を尋ねたところ、京王社内に、同店のファンがいたことから声がかかったいう。

メニューは、より身近にタイ料理を楽しんでもらいたいという思いから、南部や北部を問わず、タイでよく食べられているもの、日本に紹介したいものをピックアップした。メニューを開くと、タイ風のトリの炊き込みご飯『カオ・マン・ガイ』(1,100円)や、麺料理の定番『パッ・タイ』(1,100円)、タイ料理といったらコレ!という人も少なくない、『ガイ・パット・バイガパオ・ラート・カオ』(1,100円)など、なじみの料理が並んでいる。

タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)
タイ料理研究所 府中店(Photo:Kisa Toyoshima)

また、昨今の状況を鑑み、全てのメニューがテイクアウトできる。仕事帰りに駅中のタイ料理店で、本格的なタイ料理をテイクアウトできる。府中に住んでいる人がうらやましい限りだ。

中でも目を引いたのは、ザーサイ入りチャーハン カオソイかけ『カオソイチャーハン』(1,300円)だ。「カオソイ」(タイ北部チェンマイ名物のカレーラーメン)は知っているけれど、チャーハンと合わせて提供しているのは見たことがない。

『カオソイチャーハン』(1,300円)
『カオソイチャーハン』(1,300円)

「オープンを記念して作った、2022年1月までの限定メニューです。ごま油香るザーサイ入りのチャーハンに、ぱりぱりに揚げたカオソイを崩しながら、タイカレーをかけて食べてみてください。1皿で2つのおいしさが楽しめます」

なるほど、揚げたカオソイの食感がいいアクセントになっている。カレーによって少し柔らかくなったカオソイが、チャーハンと一体化するのもいい。

ソフトシェルクラブと卵をカレー粉で炒めた、『プーニム・パット・ポンカリー』(3〜4人前2,680円、ハーフサイズ1,680円)は、甘みと辛みのバランスが心地よく、辛い食べ物が苦手という人も安心して味わえるタイの人気料理だ。殻ごと食べるソフトシェルクラブの大胆さを、ふわふわ卵はその懐の深さで、全てを受け止めてくれる。カレー粉を使いながらもどこか中華調理を思わせる、食のモザイクともいわれるタイ料理を体現する逸品だ。

『プーニム・パット・ポンカリー』(ハーフサイズ)
『プーニム・パット・ポンカリー』(ハーフサイズ)

気鋭のアーティストが描いた壁画に囲まれ、本格的なタイ料理を味わう。あわよくばキュートなテーブルが使用できるかも。府中まで電車でわざわざ足を運んでも損はない。 

タイ料理研究所 府中店の詳細はこちら

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